内閣府 原子力政策担当室 放射線利用報告書(案)意見募集担当御中 |
特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟
会長 川島霞子
(昭和23年4月創立)
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原子力委員会 放射線利用の報告書(案)に対する意見 |
対象箇所
* 「はじめに」のp2、2~3行目 「国民の正しい理解の不足〜実態」
* 第4章(5)放射線利用に対する理解促進のあり方P37、4〜6行目
「例えば、食品照射のように〜指摘されている」
意見の概要
国民の健康を脅かす食品照射など「放射線利用」政策について、政策評価部会の設置が行われないまま内々でその妥当性を審議した本案には、手続的な瑕疵があり、その内容についても偏りがある。
その理由
- 食品照射については品目毎のリスク評価が行われていないにも拘わらず、「活用できる分野」と安易に評価している本案は、食品全般に及ぶリスクに精通した専門家が政策決定の場に参加していないことを如実に示している。
- 本案では、食品照射が食品の栄養に及ぼす影響、照射食品を習慣的に摂取したときの発ガン促進性など、慢性毒性の有無について国民への説明義務を果たしていない。「国民の理解の不足、過敏な反応」などと決めつける内容には、根本的な誤りがある。
- 食品照射の利用について評価する場合、メリット・デメリットの両面から詳細に比較検討することが重要であるにも拘わらず、本案には具体的な記述がなされておらず、公正さと予防原則に立つ姿勢が見られない。(オーストラリアでは猫に神経症状が出ることが問題となり、「照射キャットフードを猫に与えてはならない」と政府機関・AQISが警告した(2009.6)事例などもある。)
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