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■2009年10月15日付
みんなで語ろう!婦人会活動の活性化
第55回指導者1泊研修会
地域に根ざした活動を
全地婦連関東ブロック会議
結核は現代の病気
関東甲信越地区結核予防婦人団体幹部研修会
暮らしにやさしい包装を考える
暮らしの包装商品展にちふれ化粧品を出展
放射線食品照射を考える 連載18
都民の視点が大切
第20次東京都消対審総会での審議
地域ニュース

■みんなで語ろう!婦人会活動の活性化
 第55回指導者1泊研修会
活動間口の広さが特徴
ネットワークの核に…

 第55回指導者研修会は10月1・2日の一泊研修で、ようやく秋の気配が感じられる長野県蓼科での開催となりました。創立61年目となる東京地婦連の指導者研修会も、継続して今年で55回目です。「地域の力で人と地球の未来を拓く」の今年度の基本テーマの下に、9加盟団体から36人が参加して、地域での取り組みやこれからの婦人会について「みんなで語ろう! 婦人会活動の活性化」をテーマに話し合いました。木の葉に秋の訪れを感じる高原の蓼科フォーラムで小雨のけむる中、新鮮な空気を深く吸って、昼食のカレーでエネルギーを補給し疲れを吹き飛ばし、研修に入りました。
司会の谷茂岡副会長
目的を定め、心新たに活動を
 司会進行は谷茂岡副会長が担当しました。
 まず、各団体それぞれから活動の様子や抱えている課題などを出し合い、情報を共有化しました。共通する点は婦人会活動の間口の広さ、会員の高齢化、減少化、世代の交代などが出されました。
 各団体の工夫は独自の婦人会活動以外にも、行政や他団体と連携して消費生活展、子育て支援、更生保護、地域のお祭り、バザーへ出展、平和の集会などネットワークのつながりの核になって活動している様子がうかがわれました。
疲れも吹き飛ばす研修会のもよう=10月1日、蓼科フォーラム
初参加の会員も
 東京地婦連では世代交代ができず、惜しい婦人会が解散していく現実を見続けてきています。「若い世代や男性の会員の入会を促すためにはどうしたらよいか」と声が出ました。都民クラブでは、夫婦で入会する会員が何組かいます。その実例を学びながら地域で男性会員を誘おうと話が弾みました。
 「働く主婦が増え、地域の活動に関心がない。地域でおせっかいおばさんが少なくなってきたことも、影響しているのではではないか」。世代交代は、「今いる会員が誰かを誘う責務がある」など発言がでました。初めて参加の会員もあった今年の研修会でした。
 それぞれ、地域で積極的に活動をしている仲間たちです。その活動を支え地域から世界へとグローバルな活動に押し上げていくためには、東京地婦連としてどのような活動をしていくのか。
 地球温暖化問題でいえばCO2の25%削減が叫ばれる中、私たちはどう協力できるか自問し、例えば飲料もタバコもどこにでもある24時間営業のコンビニで便利に利用できるから、大量に電力を使う自動販売機を減らしてはどうか。そのために地域の実態調査をしてはどうかなど、具体的な提案も出ました。
 講評で川島会長は「長年の活動は、当然の活動として分かり合っているが、もう一度あらためて地域の中で何が求められているのか考え、目的を定め、心を新たにして活動してみよう。若い人に希望をもってもらう活動に知恵を出していこう」と結びました。

出席者から次々と意見や感想が…
参加者の感想
活発な意見、真剣な緊張感のある討議
 研修会に、初めて参加させていただました。新宿を朝出発し、蓼科高原へと向かいました。清々しい高原での研修は楽しみです。
 「地婦連の活性化」ということで各婦人会からの活動状況の報告をした後に、参加者のみなさんから活発な意見が出され、真剣な緊張感のある討議が行われました。先輩の経験豊かな現実味のあるご意見にはただただ感心するばかりで、とても有意義な時間でした。
 研修終了後、夜は懇親会が行われ、おいしいお食事とおしゃべりのひとときを過ごし、一日目が終了しました。
 二日目は、楽しみにしていた上高地でしたが、あいにくの雨となり、傘を差しての散策でした。帝国ホテルで昼食後、予定時刻より早い帰路となり、無事新宿に戻ってきました。
 今回の研修で、たくさんの会員のみなさんと知り合いになり、楽しい研修会を終えることができました。事務局の皆さん、お疲れさまでした。

どの会も活発に活動し、歴史を積み上げてきた
 秋晴れの中、新宿駅をバスで出発しました。有意義な研修の始まりです。車中は久しぶりにお目にかかったみなさんに近況を報告、初めてお目にかかった方を紹介していただきながら和気あいあいでした。
 「蓼科フォーラム」で、おいしい昼食をいただきました。早速、これからの婦人会活動の進展について、意見交換が始まりました。どの会も活発に活動し、歴史を積み上げてきたことがうかがえる報告でした。
 地域の問題にタイムリーな取り組み、解決の糸口を行政や町会と協働して見つけています。休憩後、はじめて参加したメンバーの感想や今後の運営について意見交換に入り、「活動をPRして地域の方々に知ってもらう努力をしましょう」などの意見が出ました。
 楽しい夕食後はコサージュ作り講習会、カラオケとそれぞれに楽しみました。
 二日目は雨の中、朝のラジオ体操からはじまりました。コサージュを作った方の素敵な作品を見せていただいたり、唱歌を合唱して楽しいバス旅行をさせていただきました。
 先輩方の偉大な指導力で現在の地婦連があり、感謝の思いで次代につなげていかなければと感じました。

若い人たちに声かけ、呼びかけ、仲間を増やす
 蓼科フォーラムで行われた研修会は地婦連の活性化、各団体の活動報告から始まり環境と平和、地球温暖化、食の問題、自給率・照射問題、子育て支援、老人支援など、大きなテーマです。
 地婦連としての方向性、人口が減少し会員さんが老いてきている中で後継者不足、55回も続いている研修会、答えなんてなかなか見つからない。でも生活環境のスリム化、横のつながり、地婦連の活動をオープンにして、一人ひとりがもっと若い人たちに声かけ、呼びかけして仲間を増やしていく。
 カレーライスが、とてもおいしかったです。「何でもお高い」って、優雅さを売り物にしている上高地の赤い屋根の帝国ホテルも、すてきでしたよ。少し雨に降られたけれど、大変有意義で勉強になりました。
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■地域に根ざした活動を
 全地婦連関東ブロック会議
 9月10・11日の両日、千葉市「ホテルポートプラザちば」において1都10県2市の代表89人と、千葉県連合婦人会106人が参加、全地婦連関東ブロック会議が開催されました。開会セレモニーで中畔全地婦連会長が、今後の地婦連の歩みについて、「地域の大切さとそこに根ざした活動を」と力強く述べました。また森田健作千葉県知事からは、持ち前の明るさで元気の出る祝辞をいただきました。
発言する川島東京地婦連会長=全地婦連関東ブロック会議。9月10日
千葉市で開催
 3分科会に分かれて討議、夜は夕食をはさんで情報交換会を持ちました。翌日の全体会では、分科会報告の講評は西山恵美子国立女性教育会館客員研究員、基調講演は藤澤武彦県民保健予防財団理事長の「医師との上手な付き合い方」のお話でした。
 西山さんの分科会講評は、出された会員の主な課題や悩みについて具体的な答えをいただきました。たとえば子育てママの相談にのる。地域の高齢者への目配り、自分たちの活動の内容を外へどう伝えるか、団体との連携のあり方、地域であてにされる存在になる。地婦連は素晴らしい歴史を重ねていると思うと、貴重な助言でした。藤澤さんの基調講演は、「患者と医師との信頼関係が基盤となってこそ望ましい医療ができる。医師とともに患者自身が医療を良くするのが基本理念。現在の医療制度は、9年前に一厚生官僚の試算から始まり数年後には医療費が増大し、やがて崩壊の恐れありとの前提から改悪されてきた経緯があり、現実に即していない。いたずらに医療現場の荒廃を招いている。見直すべきである」とのお話でした。

社会教育団体として―これからの婦人会活動
第1分科会
 西山恵美子国立女性教育会館客員研究員から、社会教育の中の婦人教育の歴史、婦人会活動の今日の姿、そして今後のあり方についてお話があり、私たちが当面している「地域を良くする担い手が育たない」などの問題を解決するには、「行政・他の組織・機関・若い人たちなどと連携して、問題点を出し合い、共有し、協同した活動をすることから始めることが大切であり、活性化につながる」と話されました。
 各県からの発言を要約しますと、(1)若い人たちが参加する魅力的な婦人会づくりは(2)社会の変動に即した世代交代は(3)地域に必要とされるには何をすべきか、などの問題提起があり、また住みよい地域づくりを願っての実践報告として、(1)高齢者ふれあい会食会(2)子育て電話相談(3)若いママたちとのお料理教室(4)地産・地消で売店を(5)平和を願って戦争体験者の話と朗読会、などの活動報告がありました。
 私は、より良い社会を守るために、これからの婦人会活動は、若い人たちの参加が切に望まれるとともに、現在ある高齢化した会員による婦人会のより良い社会教育活動も、とどまることなく続けられることが大切だと思います。
 今日の婦人会活動は、高齢化という波をどのように乗り越えながら進めていったらよいか、急速な社会の変動に即した歩みの模索は続くと思います。

男女共同参画の実践―自立と輝きの人生
第2分科会
 藤本幹子千葉経済大学名誉教授の講演がありました。「父親はリストラされても、私を何とか大学に行かせてくれた。日本は長い間女性の地位が低く、主婦という字の婦は女と帚(ほうき)と書き、女を見下げていることがわかる。母が40代の時、女はパートの仕事すらなかった。母は70代で亡くなったが、やっと男女平等の時代になったのだから、仕事を持ち生きる喜びを獲得すべき、と遺言した」
 「男女は性によって違いがあってはならず、平等である。垂乳根(たらちね)、女の特性は生み育てることで、母親は温かいふるさとである。格差のない社会にするためには、女性も一人の独立した人間になり、弱者であってはならない。ジェンダーフリーだけではなく、ハーモニーが大切で、男性と調和して美しく生きるべきだ」と語り、次に聴衆の意見を求めました。
 私は「仕事を続けられなかった経験があるが、近くにいる娘の子の保育園の迎えなどを担当したので、現在、娘は公務員を続けている。サポートのない人には国は早急に援助すべきと思う。2005年、中国で男女平等世界会議があり出席したが、当時日本は女性の地位が世界で30位以下だった。現在は何位になったのか」と発言しました。
 雇用の面でも不況の折、男女格差が大となっている現状です。男女共同参画の言葉は、理解できても実践はまだまだとの声も多く、地婦連としてできることを一つずつ進めていかなければならないと思いました。

食糧自給率をあげるために―地産地消に夢かけて
第3分科会
 講師の齊藤高根さんは漁師として海苔養殖を営み、おいしい海苔づくりをめざし、東京湾の海苔の養殖の保護・育成に力をいれており、また超超早場米を出荷し、生産者の立場として食の安全を守る決意を持っておられる方でした。熱意のこもったお話に、素晴らしさを感じました。
 食の安全・安心を確保するためには「地産地消」の大切さは重要です。そのために私たちはどうしたら良いのか。私は各地域の提案事項を見てわくわくする気持ちで分科会に出ました。地域の中でどんな活動をしているのか、悩みは? こんなことがあったが乗り越えた。今は大変などなど、いろいろな体験談が出るのを期待していました。
 が、海苔の共同購入はどうしたらできるか、などの個の対話になってしまったことは残念でした。食料を輸入に頼るのは大変危険なことですし、輸入できない事態になってからあわてても間に合いません。普段から生産者とのコミュニケーションを密にしておくこと、消費者は買い支える姿勢を常に心に持つことです。
 農家は、農地を大切にして生産を続けることが必要です。そのためには消費者が「今の旬の地元産の食べ物」をきちんと選んで、きちんと食べることを今後とも働きかけていきたいと思います。この行動こそ、おのずと食糧自給率が上がることになるでしょう。
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■結核は現代の病気
 複十字シール運動の意義は大きい
関東甲信越地区結核予防婦人団体幹部研修会
講演やシンポジウム

 第9回関東甲信越地区結核予防婦人団体幹部研修会が9月17日、新潟市チサンホテルで開催され、東京地婦連から谷茂岡副会長ほか2人が出席しました。「複十字シール運動のあゆみ」のテーマで、(財)結核予防会事業部長、山下武子さんの講演がありました。
 「結核は日本で重大な感染病、過去の病気ではありません。現代の病気です。患者数は年間2万4760人で、そのうち2216人の方が亡くなっています。世界の途上国では、1日5000人も亡くなっています。2000円あれば、一人の結核患者が救われます。結核をなくすためにも複十字シール運動の意義は大きい」と話されました。
 今年は結核という病気を知ってもらうため、国民にインパクトを与える方ということでビートたけしさんにボランティア出演でお願いし、「しらなかったよ…、4人に1人が感染してるなんて。あんただいじょうぶ…」などがテレビ、ラジオで放映されることになったこと。そして最後に「正しい治療をすれば、治る可能性の高い病気です」と述べて、募金活動の協力を呼びかけました。
 つづいて「複十字シール運動の活性化を目指して」のテーマで、シンポジウムがありました。長野県から「戦後、ある小学校で結核の集団感染が発生したことから、全国でも最初にできた予防会です。長い歴史の中で駅頭や生活展などで募金活動に取り組んでいます」との報告。
 神奈川県、埼玉県の代表も自治体への働きかけや街頭での啓発活動などの活発な報告があり、会場からも各地の活動報告がありました。つぎに、財団法人新潟県保健センター副理事長永松幹一郎さんから、「子宮がんの予防‐子宮がん検診はこう変わった」と題して、講演がありました。
 「子宮がんは乳がんの次に多いこと。日本では1日に約7人の女性が亡くなり、検診していない20〜30代の女性が圧倒的に多い」と、話をされました。いかに予防検診が大事なことかと痛感した研修会でした。
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■暮らしにやさしい包装を考える
 暮らしの包装商品展にちふれ化粧品を出展
 「暮らしにやさしい包装を考えてみませんか」と9月30日から10月2日まで、「暮らしの包装商品展」(主催・(社)日本包装技術協会)が東京都立産業貿易センターで開催されました。東京地婦連は後援団体として協力し、グリーンコンシューマー東京ネットの出展ブースに、繰り返し使える包装の提案として、ちふれ化粧品の出展をしました。
ちふれ化粧品の詰め替え口紅や、カートリッジ式のペンシルに見入る来場者
小型で保温性があり、洗いやすいものが人気を集めたマイボトルの投票
グリーンコンシューマー東京ネット 携帯ボトル商品を展示
「マイ水筒」を投票

 暮らしの包装商品展は環境問題や高齢化社会への対応などの社会ニーズに適応した包装商品の展示を通して、包装関係者と消費者が共に考え、情報を交換してお互いに理解を深める場として開催されています。
 ちふれ化粧品は基礎化粧品からファンデーションまで詰め替えタイプが豊富で、同じ形に統一されたボトル容器や、ケースを何度でも再利用できます。来場者は詰め替えられる口紅やカートリッジ式のペンシルに見入っていました。
 グリーンコンシューマー東京ネットでは、「グリーン包装基本原則」を2004年に発表して環境負荷が低いと考えられる容器包装(グリーン包装)を毎回この包装展で展示し、来場者に環境を考えた容器の選択や買い物を呼びかけ、事業者に対してはグリーン包装容器の使用をお願いしています。
 今回、同東京ネットは「マイバッグ、マイ箸(はし)、マイ水筒」にまつわるアンケート調査(1000枚配布。回答者の8割は女性)を行った結果を展示しました。
 マイバッグを毎日持ち歩く人は40・2%、時々は22・7%で合わせると6割強。マイ箸を持ち歩く人も同じく25%ありました。
 マイ水筒を「ほとんど毎日持ち歩く」と回答した人は23%とマイバッグより下がりましたが、「時々持ち歩く人」38・8%を合わせると、やはり6割以上の人が持ち歩いていることがわかりました。
 包装展では魔法瓶型、アルミ型などの携帯ボトル商品を展示して、来場者に持ちたい「マイ水筒」を投票してもらいました。どうやら軽くて、小型で保温性もあり洗いやすいものが人気を集めていました。
 空になったらどうしましょう? グリコンでは街中に「給茶スポット」を置いてくださいと商店街やお茶屋さんや喫茶店に声をかけています。象印マホービンでは全国の「給茶スポット」や「どこでもカフェ」をホームページ上で紹介していることも情報提供しました。
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■放射線食品照射を考える 連載18
厚生労働省 三菱総研に訂正求める
食品への放射線照射報告書

 厚生労働省は7月の食品衛生審議会の部会で三菱総研に委託していた調査報告書を配布し、「これをもとに食品への照射について次回から議題として取り上げる」としていましたが、私たちは報告書をチェックし「その報告書には、照射食品には発がん性はないとする記述をはじめ多数問題点があるので、審議会の資料として不適切である」と指摘し、厚生労働省と意見交換をしたことは、すでにご報告したとおりです。
 照射食品反対連絡会では役所の人事異動があったため、9月14日に厚労省の新しい担当者と意見交換を行ったところ、問題の報告書は誤りを直すよう三菱総研に戻され、今年中の「訂正」を求めていることがわかりました。ここしばらくは、照射は審議されないことになる模様です。
 10月2日、連絡会の打ち合わせで、(1)近いうちに厚労省に問い合わせ、報告書の訂正個所を確認する(2)この報告書について他の省庁や外部からの働きかけ、圧力があるかについてもたずねる(3)訂正された報告書の今後の扱い方について質問する‐‐ことなどが話し合われたのをはじめ、照射食品反対署名運動は(輪が大きくなり、おかげさまで10万筆を超えていますが)まだまだお願いしていく方針などが決まりました。
 東京地婦連では、東京都の消費者月間行事の中で照射食品への理解を深めていただくための、ミニセミナーを開催する予定です。
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■都民の視点が大切
 第20次東京都消対審総会での審議
 9月30日、第20次東京都消対審総会が開催され、消費生活基本計画の進捗状況、消費者行政活性化基金、消費者庁の設置・消費者安全法の施行に伴う東京都の対応について審議が行われました。今年度の基本計画では、高齢者を狙う悪質商法の撲滅のために、警視庁OBを2人増員、特別機動調査班を5班から6班体制に増やしました。「待ちから攻めへの情報収集と発信」として、年間4テーマについて1万2000人を対象にヒヤリ・ハット情報を収集し、分析します。
体制の強化
 東京都消費生活総合センターの体制強化のために、4月から土曜日相談を開始し、相談員を6人増員、予約制の外国語相談(英・中・韓)も始まりました。
 また、繰り返される不適正行為を防ぐため、行政処分を受けた事業者の役員等個人に対しても、一定期間、同業態の会社役員への就任を制限するなど、法整備を行うことを国へ提案要求するなど、国に対する法制度上の問題点改善の働きかけも積極的に行っています。
 東京都には、横断的に消費者問題に対応するため、生活文化スポーツ局長を長とする「東京都消費生活対策推進会議」がありますが、昨年度、家賃保証、美容・形成、消費者教育、語学留学等斡旋に関する四つの特別対策班が作られました。
 推進会議は庁内の組織ですが、今後はどういうテーマを取り上げるか、機能的に動いているかなどについて、都民の視点を入れて検討していくことも必要ではないかと考えます。

活性化基金
 活性化基金には平成21年度、区市町村助成に1億2000万円、東京都事業に4000万円と、積極的に取り組んでいますが、相談窓口の拡充(1区・6市・1町)や相談員の増員(5区4市)という取り組みはまだわずかにとどまっています。

消費者庁関連
 消費者庁関連の対応としては、消費者事故など情報の一元的な集約・分析、発信が代表的ですが、重大事故報告は状況を把握した庁内各局が直接、消費者事故などは生活文化スポーツ局消費生活部にひとまずまとめ、消費者庁に報告されています。
 この際の専任職員が置かれているわけではないので、今後は情報を的確に分析するための体制づくりが課題になります。
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■地域ニュース
第37回葛飾区消費生活展を開催
わかくさ婦人会

 10月10・11日、第37回葛飾区消費生活展は好天気に恵まれ、開催することができました。今年のテーマには「知っておこう! かしこい消費者術」を取り上げました。近年はライフスタイルの多様化、地球環境の複雑化に伴い私たち消費生活が、大きく変化してきています。
 日本の自給率が41%になったとはいえ食品偽装、表示問題、輸入食品の安全性、地球温暖化に伴うCO2排出抑制など、私たちを取り巻く消費生活は厳しさを増すばかりです。
 そこで私たちは日常の消費生活を少しでも、明るく安全、安心の住みよいくらし実現するためにはどうしたらよいかといろいろな角度から各団体が取り組み、パネル発信しました。
 会場はウィメンズパル1階から3階の全館で、7実行委員団体・12協賛団体が参加。その他バザー、商店街、朝採れた元気野菜、福島県塙町の産直品の初めての物産展も行いました。
 入場者は三連休のせいか少なく、4000人くらいでした。婦人団体としては「高齢者の健康と暮らし」を展示しました。
 65歳以上の約5〜7%は何らかの認知症状があります。認知症は病気の意識が欠けていたり、治らないからとあきらめている人もおり、ひとつの症候群でボケるという共通の症状がありますが、原因疾患によっては簡単に治せるものもあると発表。みなさん関心をもっていました。
 他にも区内の「高齢者の福祉サービス」についても紹介しました。パネルは4枚でした。ひとつのテーマで各団体取り組み「かしこい生活のコツ」を提案しました。
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