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■2009年11月15日付 | |||||||||
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■地域づくりの核になる地婦連の役割 第57回全国地域婦人団体研究大会 |
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心地よい人間関係を築こう いのち&絆深めて 10月8・9日の両日、第57回全国地域婦人団体研究大会が、栃木県で開催されました。東京地婦連からは谷茂岡副会長、水野副会長をはじめ総勢16人が参加しました。 |
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有意義な大会参加 東京地婦連 個の尊重から自他の尊重へ 第1日 分科会 第1日は、午後から分科会。メンバーは朝10時に上野駅に集合し、バスで現地に向かう予定でした。 しかし、台風18号の強風の影響で、都内のJR各線が運転を中止し、ちょうど集合時間に向けて自宅を出発していた私たちは、その影響をもろに受けてしまいました。 入場規制のかかっている地下鉄を何度も乗り継いだり、タクシーを利用したりして、なんとか集合場所にたどり着いてみれば、上野の空は、風が強いもののすっかり雨はやんでいました。1時間超遅れでなんとか出発できましたが、東京の交通網のもろさと自然の力の大きさをまざまざと実感しました。 (1)家庭(2)環境(3)食の安全安心(4)地域づくり(5)健康(6)歴史・文化‐‐の6分科会に分かれて、熱心に討議しました。 16人のうち6人が分科会に参加、残りの人は日光東照宮の隣にある日光田母沢御用邸公園へ。大正天皇の別邸であり、戦争中は現在の天皇が疎開をされていた建物を見学しました。 第2日 全体会 2日目は、栃木県総合文化センターで、全体会が開催され、全員で参加しました。 今年の大会テーマは、「いのち&絆 〜心地よい人間関係を築こう〜」で、絆を深めていくための方策を見いだし、今後の婦人会活動につなげていこうというものです。オープニングの白鳳大学学生のハンドベルはたいへんに美しく、躍動感にあふれ、心が洗われる音色でした。 地域づくりへの参画 独立行政法人国立女性教育会館の神田道子理事長が「生活の視点から地域づくりへの参画を」をテーマに大要次のような記念講演を行いました。 1970年代は女性の社会参加の重要性が叫ばれたが、それは既存のできあがっている社会への参加にとどまってしまっていた。そこで社会を作っていく社会参画の時代へと進んできた。 男女共同参画の画期性とその視点を見てみると、男と女という同じ資格で社会を作っていくという時代になってきているといえる。まず「個の尊重」が言われたが、今は、男女双方が尊重しあう関係の視点が生まれてきている、つまり「自他の尊重」である。 「日常性、生活の視点をもって、上滑りすることのない、自他にとって必要な社会的基盤をどう作っていくかが重要である。その地域づくりの核になるのが地婦連の役割である」と、分かりやすい明快なお話をいただきました。 また、宇都宮大学の廣瀬隆人教授が、神田先生の教え子であることを紹介しながら、6つの分科会の様子を短時間で紹介してくださり、「市民から地球市民へ」「最大の敵は無関心」「旬産旬消」など大切なキーワードを教えてくださいました。 台風の影響で、はじめは大変に疲れた出発でしたが、栃木県婦連のみなさんの温かい歓迎で、みな大会に有意義に参加し、栃木の美しい山並みや空の青さ、おいしい食事を満喫し、帰途につきました。 参加者の感想 第3分科会 食の安全・安心―あなたは食事は大丈夫? 東京地婦連からは、中野消費経済部長と私が少々遅れて参加しました。 坂本関東農政局消費生活課長の「食育基本法と食育推進基本計画」の講演は、解説の部分から結びへと移り、「食事バランスガイドの独楽(こま)は、それぞれがわが家の食生活に当てはめて回せるようになっているので、ぜひ実践していただきたい」 「また、地域の婦人団体へのお願いは、自然の恵みを子どもたちに実感させる農作業体験学習への、種まきから収穫までの協力です。食への不安と無関心の風潮は、生産現場を体験しないことと関係があり、安心は生産者への信頼あってこそ生まれるものですから」と安心についても触れました。 続いてほねぶとネット主宰の大村直巳氏は、「現代人と食育」をテーマに講演し、消費者としてターゲットにされる子どもの食生活の乱れや、ひ弱な子どもたちの増加を指摘するとともに、食の基本は、(1)「ごはんと一汁二菜」の日本型の食べ方(2)地産地消・旬産旬消(3)食べ物への感謝の気持ち、にあることを強調、食を通して子どもの「生きる力」を育み「食の文化や知恵」を伝承していくために、「学校・地域・家庭・行政は連携していくことが大切」と熱く語りました。 分科会はその後、全国の仲間とグループごとの交流に移り、私たちのグループでは東京地婦連がまとめを行い、各地の食育と地産地消の活動事例をはじめ、違反農薬や放射線照射食品が輸入品に含まれていることからも、食糧自給率は高めなければならないこと、などを報告しました。 |
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男女共同参画社会の推進は足元から 第4分科会は、男女共同参画社会の推進は足元からをテーマに、「地域づくりを軸に、男女が対等な協力関係を維持できる自治会のあり方を中心に考えてみましょう」でした。 私は台風のため、遅れて参加しました。宇都宮大学教授の廣瀬隆人先生の基本講演は終わり、10人くらいのグループで、隣の方と最近自分が作った好評の料理について話す場でしたので、すぐに打ち解けました。 次に15分程度の短編映画が上映され、講師から「地域づくりにあたり、何が必要か考える」課題が出ました。すでに相互理解がありましたので、活発な意見交流になりました。 「声をかけて同じ思いの人たちが出会い、語り合い、ひとつにまとめていく」仲間づくり。「共通のテーマの勉強会や趣味の研修会や学習会で理解を深めて」地域づくりへ。「学童の登下校を見守り、防災や防犯活動で地域を守る」安心・安全のある暮らしへ。 このような内容で活動を続ける中から疑問点を洗い出し、今後の課題として取り組み、行政とも連携して前進していくなど、みなさんから意見が出ました。 地域づくりは、一人ひとりが具体的に考え行動を起こし、仲間を集め賛同者を増やし、定期的に会合を開催する。住民で解決不可能な問題は、行政に協力を要望する。男女が協働で小さなことから一つひとつ実行し、地域の暮らしの安心、安全のある平和な街をつくることが確認されました。 久しぶりの団体研修会参加でしたが、神田先生や講師やグループのみなさんの発言に得ることが多く、有意義な研修会でした。 |
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■3局と合同懇談会 ライフラインの水道水・井戸水について東京都へ要望 |
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東京の水道水・井戸水は、いずれも私たちの暮らしを支えるライフラインとして重要な役割を担っており、おいしさはもとより水質の確かさ、安全性の確保、災害や緊急時の給水体制の確立などが求められています。東京地婦連では6月末に、水道局あてに昨今の水道水をめぐり「安全でおいしい水プロジェクトの一層の推進について」要望しましたが、その話し合いの過程で消費者の不安につけ入る浄水器などの悪質商法、スーパーなどで水道水を濾過し容器に提供される飲用水の問題、多摩地域の井戸水の水質、医薬品などによる水源の汚染問題、直下型地震対策など、他の部局が管轄する問題については別途要望する必要性を示唆されました。あらためて東京都の「水」行政の多様さと「縦割り」を思い知らされた次第でした。その後都議会議員選挙などの影響もあり延び延びにはなりましたが、清宮消費生活部長に調整の労をとっていただき、残る3局との合同の懇談が可能になりました。 | ||||||||||||||||||||
生活文化スポーツ局消費生活部からは清宮部長、松元副参事、千葉取引指導課長が、福祉保健局健康安全部からは、野田環境衛生事業推進担当課長、水野課長補佐、そして環境局環境政策部の山下課長がそろって応対しました。私たちの要望や質問への回答のあらましは、つぎの通りです。 悪質商法は摘発し事業者名を公表 消費生活部からは「浄水器、水道の修理・配管清掃などの悪質商法については他県と協力して摘発し、昨年度も業者名を公表したが、その方針に変わりはない」 「スーパーなどで提供される浄水は、水道水を使っており基本的には安全。カルシウムなどミネラル分除去や大量の排水、管理についての表示は、機器の種類が店舗により異なり、規制は難しい。自主表示に委ねることになるだろう」 健康安全部からは「水道水は国の基準を上回る基準値で水質を監視している。多摩地域は水質の良い羽村・昭島・武蔵野は別だが、井戸水の場合は質的にレベルの低いところがある。水質基準以下の井戸水の問題は地域の役所の管轄であり、補助金は拠出するが施策は都が直接行う立場にはない」 「服用した医薬品による水道水などへの影響問題は、国が淀川と利根川を対象に平成19年から21年度まで調査研究を行い、残留レベルの評価手法を検討中なので、その状況を見守っている」 「直下型地震対策については、水道は防災拠点などの優先順位に従い各自治体で対応しつつあるが、いまだ途上にある。井戸の対策は実施していない」「貯水池口周辺の環境問題については、小河内・村山・山口いずれもないと思う」 そして環境政策部からは「水源を守るとともに多摩の森林再生・林業振興のため、6割を占める人工林の枝打ちを行っている」「工場排水など地下水汚染は監視しているが、スーパーなどの濾過水の消費者への供給については、大量の水道水を使うことによるCO2排出が懸念されるのではないか」 「(新たに認められたものを含めて)農薬の環境負荷はよくわからない。二次的に発生するとも言われる光化学スモッグと農薬の関係も不明だ」との施策説明がありました。 以上が私たちの要望と、縦割りへのチャレンジにつながる三局合同の水関連の施策の説明の模様の概要です。 今後につながる要望にしたいものです。 |
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■くらしフェスタ東京2009 コミュニケーションの輪を広げながら、消費者意識高める |
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全国的な広がり見せる放射線照射食品に反対する運動 東京地婦連 ミニセミナーで訴え 10月16・17日は、くらしフェスタ東京「見て、聞いて、話そう! 交流フェスタ」が新宿駅西口広場イベントコーナーで開催されました。東京地婦連は第2ステージで「照射食品について」のミニセミナーを行いました。にぎやかなイベント広場の中で多くの聴衆が足を止め、集中して耳を傾けていました。くらしフェスタは、コミュニケーションの輪を広げながら消費者意識を高め、安心・安全な消費生活を送ろうと消費者団体と東京都が協働して行うイベントです。来場者は2万4000人と昨年よりやや少なめでしたが、広場には昨年より多い出展団体がにぎやかに出そろって、舞台でのイベントやセミナーなど盛りだくさんの内容でした。 |
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放射線照射による食品の安全性については、発生するアルキルシクロブタノン類が細胞内の遺伝子を傷つけること(1998年ドイツで研究発表)、また、発がん物質と一緒に投与すると大腸がんの発生を促進させる(2003年、フランスで研究発表)ことが紹介されました。 日本では1972年に食品衛生法で端境期(11月〜3月)の北海道士幌農協の馬鈴薯のみに例外的に、「芽止め」の放射線照射を認めていますが、それ以外は原則禁止となっています。もしも食品衛生法を緩和するには審議会の結論・食品安全委員会の品目ごとの評価が必要です。 米国は照射大国で(世界の半分)を占めているといわれますが、消費者は反対しており、外食産業などで使用されています。EUではあまり受け入れていません。ドイツは国内では使用しておらず、輸出用に照射。 照射の疑いで厚生労働省が最近摘発したものだけでも、中国などからの輸入品にこんなにあると、一覧表を提示しました。干しシイタケをはじめ、健康食品のケール、寿司ねたのシャコなどが並んでおり、ビックリしている様子の聞き手。 さらに飛田さんは、「照射希望のスパイス94品目の中にはいわゆるスパイス・ハーブ以外にもエシャレット、クレソン、ゴマ、シソ、ショウガ、サンショウ、セロリ、タマネギ、ニラ、ニンジン、パセリ、ヨモギ、ユズ、ミョウガ、ニンニク、ネギ、ワサビなど身近な食材が含まれています」「許可されるとカレーやスープ、インスタントラーメンをはじめ、あらゆる加工食品に照射食品が使われる恐れがある」のではないかと身近な加工食品のスパイス使用の例を示して訴えました。 照射の有無や線量、回数を調べる検知法はまだありません。東京地婦連をはじめ消費者団体(約60団体)で結成している照射食品反対連絡会は、発がん性や慢性毒性実験をするよう、06年から厚生労働省に申し入れていますが、まだ行われてはいません。照射食品に反対する署名運動は全国的な広がりを見せ、連絡会では12月に署名をまとめる集会を開催する予定です。 多摩会場 地域会場での企画の一つに多摩会場があり、羽村市婦人会も加わる多摩のくらしを考えるコンシューマーズ・ネットワークが担当、東京都多摩消費生活センターで10月22日に開催されました。 「多摩の食材でおいしさ発見!」をテーマに、映画「北極のナヌー」上映と産直品販売、試食、食クイズ、糖度テスト、パネル展示などがありました。 「北極のナヌー」は地球温暖化がこのまま進めば2040年には、北極の氷が解けてなくなってしまう、そんな極北の地で小さな命たちの生との戦い、いかに大変だということをナショナル・ジオグラフィックのチームが10年に及ぶ撮影期間を経て、完成させた力作です。 北極に白熊ナヌーが生まれて、氷の穴からかわいい顔で首を出すところから始まるのが、大変印象的でした。またセイウチの子どものシーラーも同時期に生まれ、並行して映像で追っていく構成も見ごたえがありました。 ナヌーが成長していく間には、兄弟との死の別れ、親との別れ、そして一人で生きていく厳しさに何度も目頭を熱くしたシーンがありました。 北極圏の平均気温は100年で約5℃も上昇しており、そのために北極熊が今絶滅の危機にあり、温暖化が命を追いつめている事実を、そして地球環境のただならない現状を世界中の人々が真剣に考えなければならない問題であると痛感しました。 映画終了後、多摩の地産野菜・肉を使い、キノコたっぷりの「たま鍋」と、おにぎりを試食させていただき、ほっと一息つけました。 |
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■地域ニュース | ||||||||||||||||||||
やはた婦人会 今年の「消費生活展 チョット! 来て、見て、聞いて エコ2009」が10月23・24日に行われました。やはた婦人会では、「家庭で出すエネルギー」について発表しました。 家庭では電気エネルギーが一番使われています。使っていない部屋の照明は消す。待機電力を削減するためにこまめにコンセントを抜くなど、省エネに取り組むことが大切です。電気消費量の少ない電球製品が出ているようですが、値段が高く、安くなれば利用しやすくなると思いました。これらのことを18のブースをスタンプラリークイズに挑戦しながら知りました。 ほかにも、自由にデザインして自分だけのエコバッグづくり、紙すきでハガキづくりと体験コーナーがあり、特設会場では落語、影絵、着物リフォームファッションショーが行われました。この会場で聞いたことを一つでも多く実践することで、地球にも家庭にもお得な生活ができると思いました。 羽村市婦人会 第40回羽村市いのちとくらしを守る消費者展は10月31日〜11月1日、富士見公園で開催。テーマの「生ごみ資源Cを目指して」は可燃ごみとして出していた生ごみを、「燃やさないで堆肥にして土に返してほしい」ということです。 消費者の希望を行政や企業の方たちに理解していただきたく、テントの中で世界の様子、日本の中での行政の取り組み方、市民グループの紹介など展示に集中しました。 実際に取り組んでいる仲間たちによるトロ箱やダンボールを使ったコンポストを並べ、ミミズで、EM菌で、ぬかで、大きな穴を掘ってその中で堆肥にするなど、いろいろな方法で土を肥やす「生ごみは宝」をアピールしました。 多く人々が関心を持って集まり、実物展示には興味を持って質問もしていました。特にミミズは「気持ち悪い」といいながらも、出来上がった土を見て「すばらしい」と感心しきり。 「緑のカーテン」の涼しさとトマトやキュウリ収穫の楽しみは注目でした。 みんなが生ごみを土に戻し羽村の土が肥え、緑が生き生きとなり、空気がおいしく、みんなが健康に! これが実現する日はいつ? と楽しみになりました。 都民クラブ 寒桜の便りもちらほら聞こえる紅葉の11月6日、参加者13人で例年の秋の見学会として、横浜美術館へ出かけ、開港150周年・開館20周年記念として開催している「大・開港展‐徳川将軍家と幕末明治の美術」を鑑賞しました。 そこには静實院(和宮)の華麗で重厚な小袖、当時の総領事ハリスをもてなした色彩豊かな四段重の和菓子(復元)、さらに精巧な寄木細工の高さ1・8メートルもある両袖机(ウィーン万博出品)。 慶喜直筆の風景画をはじめ、将軍の肖像画や写真、文具、大奥愛用の品々など江戸後期から明治初期までの数々の展示品は、いずれも興味深いものばかりで、約2時間ではとても足りませんでした。 この興奮冷めやらぬうちに、同館にあるおしゃれで素敵なフランス料理店で、おいしい料理とコーヒーにケーキで歓談し、とても充実した時を持つことができました。 |
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