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■2010年10月15日付 | |||||||||||||
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■第56回指導者研修会開く 男女共同参画など3テーマ |
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東京地婦連は9月24・25日、研修施設蓼科フォーラム(長野県茅野市)で第56回指導者研修会を開催しました。研修は三つのテーマ(1)地域における男女共同参画の現状について(2)税と社会保障の共通番号・国民ID制度について国が動き出している新しい情報提供(3)15日に完成したばかりのDVD「女たちの戦争体験」の初観賞‐‐です。2日目は4月にオープンしたサントリー天然水白秋工場を訪問、環境に配慮しながらボトル飲料を作る工程を見学し、山梨県立美術館にも立ち寄り、ミレーの絵画にもふれるという盛りだくさんの研修会でした。 | ||||||||||||
番号制度で税金把握のみならず、年金や医療などの個人情報についても管理し、活用しようというものです。欧米では兵役や選挙、車両登録などにも利用している国もあるそうです。 情報通信技術が進む中で個人情報がどんどん管理され、どんな使われ方がされていくのか、気が許せないのではないかと関心を寄せ合いました。 一息入れた後の「女たちの戦争体験」観賞では、「感動した」という感想があちこちで聞かれました。 この2日間の貸し切りバスの道中では、歌集が活躍。来年春のお花見平和のつどいにむけて、寸暇を惜しんで「青い空は」の練習も欠かしませんでした。充実した秋の研修会となりました。 みんなで語ろう 地域の中の男女共同参画 ・地域の中の参画について現状を点検しよう ・地域社会における男女平等を進めるために何ができるか考えよう ◇ このテーマを取り上げたのは、今年の6月にJRの四ッ谷と目白の駅長に女性が就任し、都内では国鉄・JRを通して史上初と、話題になったからです。以前に比べると働く女性の数は多くなり、きらきら輝く女性も見られます。しかし、昨年の国連の女性差別撤廃委員会で、日本の女性差別解消が進んでいないと勧告されたことが報じられました。 ジェンダー・エンパワーメント指数(GEM)は、109カ国の中で57位です。昨年の衆議院議員選挙では、480人中男性426人、女性は57人と2割にも達しません。 政策決定の場、職場での参画は進んでいるのでしょうか。そこで地域での参画はどのように進んでいるか語り合い、今後何ができるか考えてみたいとの思いからです。 私が委員として出席している「東京都男女平等参画を進める会」は、2001年9月に発足して今年は第5期です。31団体が参加して都の「男女平等参画のための行動計画」にもとづいた具体的な活動内容を決めて実績をあげていきます。
葛飾区では04年に葛飾区男女平等推進条例が施行され、女性センターが「葛飾区男女平等推進センター」と改称、平等参画の活動拠点となりました。 家庭内暴力は、「配偶者暴力の防止及び被害者保護のための計画」を策定。意識調査では、家庭生活は不平等という結果を踏まえ、「仕事と家庭の調和(ライフ・ワーク・バランス)」と女性の社会参画を進めていると発表がありました。 江戸川区は、一般公募で女性が生活に密着した部門に参画。北区や他区でも町会長は男性、女性は副会長が多い。調布市では町会長に女性が就いている。羽村市では、06年に条例ができて、女性が町会長になり協力。杉並区では駅のバリアフリー化の署名運動の場合は女性は少なかった。新宿区は共働きが多く、子育て支援に力を入れている。 「町会に婦人部はいらないのでは…」の提言があり、それに対して「婦人会をつくり町会と協力する」「町会文化部や厚生部3で女性が活躍している」などと発言がありました。「社会の中で、古くて新しい問題です。まだ、男女共同参画はなされていません。気を抜かないで、折に触れて取り上げていきたい」と、川島会長も以前話されています。 1994年の意識調査「どうすれば変わるか、地域社会の男女平等」(都民クラブ)、04年「東京地域における男女平等参画実態調査」(東京地婦連)を実施していますが、14年に3回目の調査を考えています。 研修会ではさまざまな分野で伝統や習慣にとらわれずに活躍する報告もあり、新たな動きも感じます。また、「共同参画条例」や「平等参画の意識調査」など、たくさん資料を持っての参加に感謝します。
地域の現状報告 質疑も活発に 9月24日、蓼科で指導者研修会が行われ、午後2時から研修開始。「地域における男女平等の現在」について、各地区から町会、自治会、老人会、PTAなどの現状報告があり、質疑応答も活発に行われました。 男女共同参画に関する行動も管理職などを占める女性職員の割合も少しずつ改められているように見えてきている。地域社会における男女平等を進めるには、何ができるか実績を、行動計画、苦情処理など、条例、制度も考え合っていく必要を考える。 つづいて「税と社会保障の共通番号、国民IDの制度の導入」についての説明を受け、具体的な検討が開始されるについては、個人情報保護に関して行政を監視する第三機関設置の必要を感じる。 DVD「女たちの戦争体験」を観賞したが、登場する方たちの体験談に引き込まれ、できるだけ多くの人にみて観てもらい、あらためて戦争の認識を深めていくべきと心から感じた。 今回、大変有意義な研修会に参加できたことを感謝いたします。 |
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■「戦争を語り継ぐ」バトンをうけとって 上映と交流会 |
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東京地婦連で制作した「戦争を語りつぐ」DVD『女たちの戦争体験』・体験文集『あなたに伝えたい私の戦争体験』をできるだけ多くの皆さんに観て、読んでいただくための取り組みが始まっています。 | ||||||
午前11時からと午後1時30分からの2回、『女たちの戦争体験』を上映します。出演したり、体験を寄せた東京地婦連の会員との交流の時間を持つことにしています。ぜひ、大勢の方々にお集まりいただければと、お声がけをしているところです。 同時に、多くの子どもたちや若者に見て、読んでいただくために、子どもや保護者、若者のグループや団体に、作品を贈呈することにいたしました。11月30日までにお申し込みいただいた100団体に、抽選で贈呈します。 私たちが一生懸命作ったこの作品を通して、戦争体験を伝え、二度と戦争を起こさないという強い意志のこもったバトンを若い方々に受け取っていただきたいと、心から願っています。 そんな私たちにうれしいメールが届きました。今回の取り組みをネット上で知って、賛助費をお寄せくださった関西在住のR子さんからのメールです。作品をお礼状とともにお送りしましたので、感想を送ってくださったものです。
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■6月のカプセル調査 多摩西部・北部に汚染広がる |
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今年で32年目を迎えた大気汚染測定運動は、身近な空気の汚れを簡易測定カプセルで調べ、環境とまちづくりを考える歴史ある市民運動です。毎年6月と12月の第1木曜から金曜日に行う「NO2(二酸化窒素)全都いっせい測定」も、2010年6月の調査で66回目となりました。このほど報告書がまとまり、10月2日に渋谷区消費者センターで、大気汚染測定運動東京連絡会主催の報告会が開催されましたので、あらましをお伝えします。 | ||||||
6月3日から4日の測定は、平均濃度では2000年以降で最も低い値を記録しました。 2日目の午後の強い風で、東京の大気がきれいに洗われたことによる影響と思われます。 全都では地上1・5メートルで有効に測定されたカプセル1万644個の平均NO2濃度は0・026ppmで、昨年6月の0・038ppmと比べ大幅に低くなりました。23区は0・028、多摩地区は0・023ppmが平均値でした。 ワーストワンは江東区 測定点の道路区分別では幹線道路沿いで0・034、その他の道路沿いで0・024、道路沿線以外では0・020ppmと、やはり走行量の多い幹線道路周辺では空気は汚れています。 地域別に見ると23区のワーストワンは江東区で0・039、次いで千代田区と豊島区が0・034、多摩地域では清瀬市と立川市が0・028でワーストワン、これに福生市、武蔵村山市、狛江市の0・026ppmが続きました。 交通事情の変化により自動車排ガスによる大気汚染が多摩西部・北部地域にも広がっているもようです。 NO2の最高濃度地点は、23区では明治通りに面し貨物運送車両の多い、豊島区南池袋1丁目で0・084ppmでした。続いては湾岸道路のすぐ下の品川区八潮2丁目で0・077、多摩地域の測定点では清瀬市上清戸1丁目の志木街道交差点が0・078ppm、次いで16号バイパス入り口の八王子市北野町の0・069ppmという結果です。 また濃度が0・061ppm以上で「大変汚れている」と判断される測定点は、23区で38カ所、多摩地域で8カ所ありました。周辺地域の日常的な汚染が懸念されるところです。 文部科学省の学校保健統計では、子どものぜんそく患者はこの10年間で2倍以上に増加しており、今回のように平均値が下がっても、大型産業車両や貨物運送車両などの多い幹線道路、交通渋滞しがちな交差点、トンネルの入り口付近など、NO2濃度の高い地域がなくなるよう監視する必要があります。 大気中の微小粒子、PM2・5の環境基準が昨年制定されましたが、測定の態勢はまだまだであり、さらにNO2の基準値も見直しが求められています。 今回の報告会では、さまざまな測定運動の報告、計画道路の工事差し止め裁判の報告、環境教育の紹介など活動経験の交流とともに、全国の大気汚染公害被害者の救済にむけて署名に協力してほしいとの呼びかけも行われました。 次回測定は12月2日から3日にかけて行われます。 |
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■2010東京国際包装展 グリーンフォーラム開催 |
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グリーンコンシューマー東京ネット(略称・グリコン)では、10月6日から8日まで東京ビッグサイトで開催された「2010東京国際包装展」((社)日本包装技術協会主催)で、「グリーンフォーラム」を開催、併せて「グリーン包装・マイボトル」の展示を行いました。 | ||||||
パネリストには、グリコンから善財理事、日本テトラパック(株)鈴木常務取締役、日本包装コンサルタント協会の野田会長が出演し意見交換をしました。 テトラパックは飲料等の紙容器メーカーです。鈴木さんは「原料となるパルプは健康な森から」と、森林認証のパルプを積極的に使うことを紹介しました。 家庭では再利用回収には「開いて、洗って、乾かして」が約束だが、自販機から出る紙飲料容器のごみはそうはできないが、回収ルートを作ってリサイクルできるように取り組んでいると紹介がありました。 コンサルタントの野田さんは会社内で責任ある包装担当者を育てるための包装管理士認定制度の紹介や、包装の基本的な考え方や器具や容器包装の基準に関する策定や法律にかかわりながら「よい包装」を育てる努力をしていると話しました。 包装には環境配慮、ユニバーサルデザインの視点が加わりはじめています。グリコンでは「グリーン包装」は企業の新しい成長のヒントになるとして、消費者として提案する「グリーン包装七原則」を、これからも包装業界と対話をしながらすすめ、限りある資源を大切にして持続可能な社会を目指していきたいと発言しました。
4人に3人はマイボトル マイボトルを持ち歩いている人は「ほとんど毎日」が24・8%、「時々」が49・7%で合せると74・5%になりました。調査の時期が7〜8月と暑い時期の影響もあるかもしれません。 持ち歩く容器は200〜300ミリリットル、350〜500ミリリットルの容量がそれぞれ30%台で多くを占めていました。ボトルが空になった時「いくらだったら補充しますか」は「ペットボトルより安い」38・1%、ペットボトルと同じくらい」が36・6%と大勢を占めていました。「いくらでも利用しない」も16・1%ありました。 街中でちょっとした給湯・給茶スポットがあれば、マイボトルはもっと普及するのではないかとグリコンでは考え、浅草で飲料を提供する給茶スポット「エコッ茶」の実証実験事業を期間限定で展開しています。 ◇ マイバッグは「常に持ち歩く「たいてい持つ」「家からの買い物に行くとき持つ」を合わせると、87%ありました。一人で複数枚(3枚から5枚)持っており、時と場合で使い分けている様子もうかがえました。たんすに眠っているのもありそうです。◇ マイ箸は「飲食店で置き箸が増えていませんか?」という質問。増えてきていると感じた回答は37・7%ありました。割り箸が高くなったばかりではないと思いたいものです。東京特別区ではプラスチックを可燃ごみとして扱う方式に変わってきています。「どう思うか」を聞いたところ、「分別方式にすべき」は34・1%、「焼却は環境によくない」が20・4%、「いちいち分別する必要がなく、面倒くさくない」は15・8%でした。 |
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■養殖漁場見学記 厳格な管理 すぐれた食感 |
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夜来の雨が上がり、快晴に恵まれた9月29日、(社)全国海水養魚協会が消費者団体に呼びかけた、養殖漁場視察と意見交換会に4人で出かけました。靜岡県沼津市にある内浦漁協です。東京からバスで2時間ほど揺られ、静かな海とかすかな潮の香に迎えられました。早速10人ほどに分かれて小型船に乗り、養殖漁場へ向かいました。 | ||||||
港から1キロほどのところに転々と定置されたアジのいけすには、9メートル四方に3万匹もの稚魚がいると聞き驚きました。10グラムの稚魚は6カ月ほどで成魚となり出荷されます。 タイのいけすはさらに1キロほど沖合に定置されています。タイは比較的深いところに生息しているため、黒いネット板で覆って紫外線をさけ、天然に似た環境をつくるなど工夫されていました。 4センチ前後の稚魚は、3年ほどで1〜1・5キロになり市場へ出荷されます。船上では矢継ぎ早に質問が飛び交いましたが、午後の意見交換で集約することにしました。 エコでスロー 帰港途中に、音響自動給餌器から出る音で魚を呼び集め自動的に餌を与え成育し、その結果、内浦の海を豊かにするという青年部の取り組みを見せていただきました。魚も今ではすっかり呼び出し? 音に馴れ、鳴り出すと集まってきます。エコでスローな試みに共感を覚えました。 内浦の養殖魚は、海流の関係で他の産地よりも身質がしっかりしているとの説明どおり、アジやタイの刺身は身がしまり、コシコシした食感でした。養殖物は身が柔らかいのでは? という私の先入観は見事に覆りました。 意見交換で、谷茂岡東京地婦連副会長が、使用しているワクチンなどの薬品について、安全性と安全基準について、消費者に購買意欲を高めてもらう努力について質問しましたが、大方の参加者の疑問を代表する形となりました。 協会からは、(1)薬事法や指導機関からの使用指導書に沿って厳格に運用されている(2)体重比の適正厳守、投与期間から出荷までの安全猶予期間の設定‐‐など「厳しく管理しており、安全性には自信をもっている」と説明がありました。安堵し、養殖=薬品とのイメージが払拭されました。天然物より安全管理ができやすいとの印象を受けました。 「えさは南米のチリ産で、人間が食べても害のない安全なものを使用している」との説明もありました。しかしそのえさ代の生産比に占める割合が7割と高く、経営を圧迫し稚魚代2割を加えると非常に厳しい現状で、そのため後継者が育たないという発言もありました。 魚の自給率がここ20年で30%も減少しているという統計を見ると、生産努力に見合う適正価格のあり方を考える必要があると思いました。また国も経営の持続可能な政策を講ずべきではないかと思います。食の安全と自給率に関心のある私にとって有意義な一日となりました。 |
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■地域ニュース | ||||||
八幡神社の例大祭 赤羽やはた婦人会 わが町の氏神様、赤羽八幡神社の例大祭が9月11・12日にありました。猛暑にもめげず、用意万端ぬかりなく、自治会総出で一生懸命に準備を進めてきました。 前日にはお神酒所(おみきどころ)のお祓いを済ませ=写真、女性陣は翌日早朝のおにぎり作りや昼食の献立などの打ち合わせをして帰路につきました。 家の方の準備もしながら夜なべに早煮昆布を1袋結び、甘辛煮にしたり、煮玉子をつくったり、「ちょっと目先の変わったものを」という若い人たちの提案で一口しゅうまいを揚げたり、カニカマとシソを春巻きの皮で包んで揚げたりと、来客や担ぎ手のおかずに頭を悩ませます。 エネルギー源として、野菜タップリのけんちん汁にお肉も加えて、人数の増減にも対応できるようにしました。 2日目は、神主が馬に乗りみこしを先達、三百数十人の担ぎ手が午前8時過ぎには到着、用意した四百数十個のおにぎりと漬け物もアッという間にきれいになくなり、ビールも麦茶も飛ぶように売れ、気分爽快に送り出してホッとしました。 昼食はいつも評判のカレー、大鍋二つに何人来ても対応できるように準備します。 皆が喜んでくれるので張り合いがあり、どんな苦労も吹き飛んでしまいます。けが人もなく、無事に終わってよかったと喜び合いました。 |
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