婦人時報は年間購読料2000円(送料込み)です。購読希望の方メールで申込できます。 |
■2011年1月15日付 | |||||||||||
|
■一般医薬品のネット販売 規制緩和反対の意見提出 |
|
一般用医薬品の販売については、昨年6月に施行された改正薬事法で、対面販売を原則とし、リスクが比較的低いと分類されている第3類のみ、インターネット販売が認められています。暫定期間として、今年の5月まで、すでに購入実績のある人だけ2類の販売が認められています。そんな中、政府は昨年10月、内閣官房に設置されている高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(略称IT戦略本部)に、「情報通信技術利活用のための規制・制度改革に関する専門調査会」を設置し、医薬品のネット販売の規制緩和に向けて調査を開始しました。 | |
この問題は薬事法の改正議論の際にも、規制改革会議から規制緩和が強く求められたものの、安全重視を求める消費者や薬害被害者の声を受けて、対面販売の原則が守られたものでした。 しかし、またITの利活用を優先し、ITの専門家が集まってこの問題を検討しはじめたことは、大変残念です。今回の調査会には薬の専門家は一人もおらず、厚生労働省、関係団体・企業からの意見聴取は昨年11月30日に開催された第3回の調査会、たった1回のヒアリングで済まされました。医薬品や医療の専門家からのヒアリングは行われませんでした。 それに前後してはじまったパブリックコメントでは、規制緩和への賛否とその理由、安全確保のためのアイデアという3点のみで行われ、これによって「国民の声を反映する」とされています。 東京地婦連では規制緩和に反対するとの意見を提出しました=別掲。インターネットの現状では、とても安全確保は難しいと考えるからです。 ネット上で「ルールを決めて情報提供すれば大丈夫」と関係者は言いますが、一般用医薬品でも重篤な副作用被害があること、それはその時々の体調によって誰にでも起こり得ることなどの、消費者が薬に対する知識をまだまだ持っていないという現状では、大変危険なことです。 ネット上でいろいろ説明が書いてあっても、きちんと読まずにOKのクリックをしてしまった経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。 ITの利用は、もっとそれにふさわしい分野ではかられるべきです。今後は、前回ネット販売に反対した消費者団体や薬害者団体、薬害オンブズパースン会議などとご一緒に、声明を出し、ロビー活動を展開していくことになります。ぜひ、輪を広げていきたいものです。 |
|
▲back |
■中華全国婦女連合会と交流 代表5人が来日、各地訪問 |
|||||||||||
全国地域婦人団体連絡協議会は昨年暮れ、40年来の友好関係にある中華全国婦女連合会の代表5人を招へいしました。一行は12月16日に羽田に到着、東京、つくば、京都、新潟を訪れて現地の婦人会と交流し、22日に羽田から帰国しました。 | |||||||||||
都議事堂の見学では、議員の選出方法や人数、議員手当などについて質問があり、議員の中には他の職業も持っている専任ではないことを知り、軽い驚きを示したことが印象的でした。 懇談の後は都庁展望台から東京を一望したあと、ちふれ化粧品の社員が新宿高島屋にある、ちふれ化粧品販売コーナーを案内しました。その夜開かれた全地婦連主催の夕食懇談会には、東京地婦連の役員4人が出席しました。 今回の日中両国の民間団体同士の交流は、親密感、温かみをもった事業となりました。 |
|||||||||||
▲back | |||||||||||
■世界の電磁界規制は200マイクロテスラに緩和か(上) 電力・家電業界等へ影響はどのように? |
|||||||||||
|
|||||||||||
2010年11月の改定は電磁界の人体への瞬間的影響について行われています。最新の技術を採用して見直した内容には、すべてが緩和とはいえないものの量的には100から200マイクロテスラへと、規制値の変更が含まれています。 12年ぶりの規制値見直しは 今回の特徴としては、
|
|||||||||||
▲back | |||||||||||
■お母さんの知恵袋 “ここ”食べてますか? |
|||||||||||
|
|||||||||||
好評レシピからご紹介 □大根のすべて 葉先は青くゆでて、青みとして使う。葉の芯は柔らかいので、さっとゆでてきつく絞り、塩小さじ1をのせラップで包み冷凍しておく。 ご飯が炊き上がったらそれを刻んで混ぜ、ゴマを振れば立派な菜飯のできあがり。 茎の部分はサッとゆで、細かく切って唐辛子、ジャコ、ゴマ油でいためて調味すると常備菜になる。 皮をむいたらキンピラに。皮は斜めに切ると繊維を切るので、やわらかく食べられます。 身は薄く輪切りにし、干してしんなりしたらユズを芯にしてまき糸を通して干しておく。水にもどして甘酢につけこむと、お正月の一品になります。 □ナスの皮の箸やすめ 皮をむく。1センチ幅のものを斜めに細切りにして鍋に入れ、めんつゆを少量入れていり煮する。 □生シイタケの茎 生シイタケを買ったら、まず傘と茎を切り離し、傘は広げて天日に干すとビタミンDが増える。茎は竹串で裂いてほぐし、煮物に入れたり、親指くらいに細長くまとめてラップに包み、冷凍しておき、餃子の具に使う。 冷凍庫を効率よく使う
小分けにしたいものの、サイズなどそろえておくことが大切。日時、品名、状態などを入り口に書いておくと便利。 冷凍するものは、必ずゆでるか煮るなどの処理をして、袋に薄くして入れる。使う分だけ、はじからかき出して利用すると便利。 天ぷらは一度にたくさん揚げておき、フリーザーバッグに種類を混ぜて平らに入れておく。食べる時は袋から出して凍ったまま、クッキングペーパーを敷いたオーブントースターで焼く。焦げないように注意。 天ぷらを上手に揚げるには、鍋面積の3分の2を使う心得を。魚介類を揚げる時は水気をふき取り、打ち粉をしておく。かき揚げの時は水を少なめに。具を入れたらいじらない。 衣の目安は、小麦粉1カップに対し水150cc、卵、塩、砂糖少々。揚げ油の温度は170〜180度で。 |
|||||||||||
▲back | |||||||||||
■地域ニュース | |||||||||||
「クリスマスお楽しみ会」 わか草婦人会 晴天に恵まれた天皇誕生日の12月23日、渥飾区東綾瀬小学校の「わくチャレけやきの子」(放課後の子どもたち見守り事業。地域の有志とわか草婦人会が担当)第7回クリスマスお楽しみ会を、南綾瀬地区センターで開きました。 私たちスタッフは、朝からホールの飾りつけなどの準備に大忙しです。午後1時から子どもたち54人が参加、行政、学校、地域の議員などの来賓者を迎え、大勢でにぎやかな会になりました。 式典が終わって、ロープやトランプの手品を全員でしました=写真。すぐ分かる子、何回やっても分からない大人もいて、とても面白いひとときでした。輪投げゲームに興じた後はティータイムです。ショートケーキとお茶で一息です。 ビンゴゲームは全員にプレゼントが回ります。中身が見えない袋入りです。早くビンゴになったけど、なかなか選べない子、袋の外から手探りする子、そのにぎやかなこと…。 何度も「静かに、静かに!」とマイクを通した私の声も、子どもたちの声で打ち消されてしまいます。あっという間の3時間が過ぎ、景品や記念品を両手に、子どもたちは元気にお礼を言って、うれしそうな笑顔で帰っていきました。 準備など大変でしたが、楽しい思い出の一ページになったのではないでしょうか。今回もやってよかったと思いました。 ハーフ・タイムのお手伝い 豊玉婦人会 豊玉婦人会は、練馬区更生保護女性会のメンバーとして、練馬区が行っている子育て支援の一つである「ハーフ・タイム」という保育事業に参加しています。 3歳児くらいまでの子どもを、お母さんがセミナーを受講している間に私たちは、おばあちゃん的存在として区の保育ママさんのお手伝いをします。 時間は約2時間半程度、お母さんの後を追って泣く子どもたちがほとんどですが、それでも腕の中で泣いていた子どもが慣れて、手をつないで、みんなで散歩に出かける頃には仲良くなり、とてもかわいいものです。一緒に公園を駆け回ったり、落ち葉を拾ったり、鳥を追いかけたりしながら過ごします。 そしてまた保育室に戻り、各自が持参したおやつタイムとなり、なごやかに時間が流れます。その後またおもちゃでひと遊びし、しっかりうちとけた頃にお母さんたちが戻ってきます。笑顔で「バイバイ」しながら、今度はお母さんとしっかり手をつないでうれしそうに帰っていく姿に、私たちも何だか温かい気持ちになって、次回もまた頑張らなくちゃと思います。 何かお役に立てるのは幸せなことだと思いました。 戦争を語りつぐDVD上映会 中央銀座会 昨年12月10日、中央区築地社会教育会館で、「戦争を語りつぐ」DVDを上映しました。会員、民生・児童委員、婦人学級連絡会や地域の友人など、多くの参加がありました。 講師の地婦連事務局次長、長田三紀さんは「東京地婦連では、ごく普通の女性や子どもたちの生の戦争体験談を広く多くの人に伝えたい」と考え、DVDにまとめたと制作の意図を話しました。 懇談会では「当時私は赤ちゃんで、おばあさんが防空壕に連れて逃げてくれた」「疎開先では農家と自分たちの食糧事情の違いが大きかった。地方でも町の住民は食糧難だった」「歌舞伎座や三越の焼けるのを見た」「空が見えないほど連隊を組んで爆撃機が来た」「焼夷弾が雨のように落ちてきた」「親戚に、『シベリアでの体験は話せない』と言われた」「軍国女学生で信じられなかった」「満州で生まれ、敗戦になり、苦労して戻った日本の港で母が発病して亡くなり、祖父母に育てられた」など、65年も前のさまざまな体験や感想が鮮明に述べられました。 中には、「何も発言しなくてもいいのね」と言いながら参加した人も、問いかけると自分の思いを話し出しました。誰もが戦争の悲惨さを心の奥深くに持っていることが分かりました。参加した皆さんはそれぞれ、「戦争が再び起きないように」と、これからは「折にふれ語り継いでいきたい」と話されました。 12月の心せわしい時期の集まりにもかかわらず、ご協力いただいた方がたに感謝するとともに、各地域でこのような会が頻繁に開催されることを望みます。 |
|||||||||||
▲back |