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■地域の力で未来を拓く 2012年度東京地婦連総会 |
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5月17日、東京地婦連の2012年度総会が全国婦人会館で開催されました。基本方針は「地域の力で未来を拓く」と定め、地域に根ざした活動を地道に進め、自然災害に対する備え、原発に依存しない新エネルギーの選択、高齢社会における地域での連帯など、安心して暮らせる社会づくりの取り組みの活動方針を可決しました。同時に行われた役員改選では谷茂岡会長の継続が決まりました。 | |||||||||||||||||
総会は端山書記の司会で始まり、2011年度事業報告、決算報告を議案どおり承認。12年度基本方針・予算案も提案どおり可決されました。 審議事項終了後、電気料金値上げ申請問題について22日東京電力から説明を受け、意見表明をする準備を行うことを決めました。 谷茂岡会長を再選 午後は役員改選の選挙が行われ、新体制が発足しました。継続となった谷茂岡会長は、「今年度は全地婦連と共催になる関東ブロック会議の開催が11月に予定されています。当番地婦連として、積極的に準備を進め協力してほしい」と呼びかけました。 会長以外の新役員は、以下の通りです。 副会長に水野英子、端山純子(新任)、山下陽枝(新任)。書記は中野三千代(新任)、大北恭子(新任)。会計は稲葉良子、荻生万寿子(新任)。監事に牛木満江、藤田静江(新任)のみなさんが選任されました。川島霞子前会長の顧問就任も承認されました。
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■平成24年度消費者支援功労者総理大臣表彰 | ||||||
5月は国の定めた消費者月間です。最終週の5月28日には記念のシンポジウムが消費者庁の主催で開催されましたが、それに先立ち平成24年度消費者支援功労者の表彰式が首相官邸で行われました。 団体として内閣総理大臣表彰を受ける東京地婦連は、谷茂岡会長が出向き、表彰状と記念の盾を受け取りました。また、当日表彰を受けた団体・個人30人を代表して谷茂岡会長が謝辞を述べました。 東京地婦連は、消費生活の分野において、都内の団体をリードし、消費者被害の未然防止・救済支援活動に取り組み、手口の巧妙化する悪質商法について、いち早く機関紙で注意喚起情報を載せていること。 また市場の商品に常に監視の目を向け、消費者運動から生まれた「ちふれ化粧品」の普及、最近では介護福祉用具での事故やけがについて分かりやすい展示で注意喚起を図ったこと。 不適正な表示・偽装などに対して、是正を求める運動を実施していること。都の審議会や協議会では消費者の声を代表する立場から活発に意見を述べていること。東京都消費者月間事業では設立当初から積極的にかかわり、企画や運営面で大きく貢献したことなどが評価されました。
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■2012ピースアクション in Tokyo | ||||||
「花」咲かせましょう 「平和のタネ」をまいてください 核兵器の廃絶と戦争のない平和な世界をめざして5月21日、「2012ピースアクション in TOKYO〜つないでつないで 東京から平和を」が、東京ウイメンズプラザで開催されました。会場いっぱいに200人以上が参集し、若いママや小さいお子さん連れも何組かあり、2階の親子室も利用しながら熱心に聴き入っていました。 |
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福島の原発事故で放射能汚染の不安も重なっていることもあり、今年3月に日本原水爆被害者団体協議会が完成させた原爆展のパネル「原爆と人間展」をスライドで紹介しました。 パネルにつけられた説明文の訴えを、東京都生協連の3人の仲間が朗読形式で紹介しました。広島・長崎のきのこ雲のパネルから始まるスライドは、投下された原爆と内部構造を紹介、「あの日」の惨状を被爆者が描いた絵を映し出し、証言を残します。 原爆孤児、外国人被爆者、第五福竜丸の被ばく、そしてイラクでの劣化ウラン被害、福島原発事故のパネルと続きました。「『被曝者はヒバクシャをつくるな』と訴え、『原発はもういらない』の声が日本でも世界でも広がっています」と朗読しました。 「17歳のあなたへ」のパネルでは、ヒバクシャ運動を続けた東平典さんから孫娘への手紙、「あなたたちの未来はあなたたち自身のもの。自らの手で平和と未来をつかみ取ってください。それが地獄から生き残った私の願いです」のメッセージで締めくくられました。参加者に被爆の惨禍は二度と繰り返してはいけないこと、人間と核との共存はできないことが強く伝わるものとなりました。 広島市長と長崎市長からのメッセージも届き、それぞれの東京事務所長から紹介されたあと、参加団体のリレートークが行われました。東京地婦連からは水野英子さんが戦時中は知りたい情報が隠されていたことにふれながら、平和活動の大切さ、情報を伝えることの大切さを訴えました。最後に核兵器廃絶に向けたアピールを東京地婦連の宮原恵子さんが読み上げ、大きな拍手で採択しました。 集会後のパレードでは、核兵器廃絶と平和の思いを隣りに並んだ人同士歩きながら語り合い、平和への願いをこめた「花の種」を沿道の人たちに、「あなたの回りに『平和のタネ』をまいてください。この地球から全ての核兵器をなくすという『花』を咲かせましょう」と、声をかけながら手渡してアピールしました。 |
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■東電の電気料金値上げ反対の要望書 西澤社長あてに本社へ届ける |
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【東電の電気料金値上げ反対の要望書】 |
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■司法に国民の風を吹かせよう パート21 その3 | ||||||
休憩を挟んで第3部では、東電原発問題に関連して4つの特別報告が行われました。最初は福島原発事故被害者弁護団の「生業を返せ、地域を返せ!」でした。福島第一原発の事故による大気、土壌、水汚染、故郷の喪失は未曾有の公害であり、いまだ続く多様で深刻な被害に対し、「損害賠償だけの話ではない。加害行為の悪質性、危険性を見れば東電、原子力安全委員会、原子力政策を推進した行政、その他財界、メーカー、学者などの利益共同体の『責任』を問うべきだと考えている」「事故をきっかけに私たちの生き方、価値観を見直そう」と被災地の厳しい状況を訴えました。 | ||||||
合理性に欠ける 電気料金で問題提起
東日本大震災・津波による甚大なエネルギー分野の被害、とりわけ人災でもある福島第一原発事故の苦い教訓から、わが国ではさまざまな分野での再生可能エネルギーの利用の拡大とともに、エネルギーの地産地消が模索されています。 原発がストップする中、火力発電への依存度が高まり、燃料費調達等のツケが自由化部門の大口のみならず、規制部門である小口の消費者にも回されようとしています。 東京電力では需要家たちが反発を強める中で、4月から大口の電気料金の値上げに踏み切り、この先小口の一般家庭への波及が懸念される昨今です。 かつて電気料金の仕組みである「総括原価方式」にヤードスティック査定(電力会社間の比較など)が導入される際の国の説明では、「値上げ申請があれば、内部留保をはじめ無駄な支出のチェック、コスト削減に伴う安全性へのしわ寄せはないかなどの査定を行う」とのことでしたが、この十数年間に、値下げの場合は国への(形式的)届け出制になり、大口の自由化、燃料費の自動的な調整制度が加わり、結局電力会社の経営の在り方・支出の在り方を問うはずの査定制度は機能しないまま、地域独占は温存されたわけです。 東電の大口の安易な値上げをきっかけに今までの甘い総括原価方式は各方面からの厳しい批判にさらされるところとなり、国もようやく見直しを始めました。 わが国の電気料金制度は、大口契約については販売が自由化されているものの、新電力の電力販売余力は極めて小さく、実質的には地域独占性が極めて高い現状にあります。 発送電が分離されておらず卸市場が限定的な中で、半ば強制的に通知されたこのたびの東京電力の自由化部門の値上げについては、契約者への説明も不十分であり、電力供給事業が本来公益性の高い分野であることを考慮するならば、独占禁止法上問題のある行為と言わざるを得ないと考えています。消費者への影響も懸念されます。 なお、今後実施予定の約10%とされる小口の規制部門の値上げについても、私たちは電力会社を選択できない立場であり、容認できません。ヤードスティック査定が行われないまま継続されてきた総括原価方式で、すでに燃料費を負担していることもあり、新たな電気料金の押しつけは燃料費の二重取りで、合理性に欠けています。 また、(1)電気料金の内訳は分かりにくいので、透明性が必要である(2)水増しされている原価を圧縮する(3)いまだある内外価格差(4)地域独占性を打破し、エネルギーの地産地消へ道を開くこと、などについても報告しました。 この他の特別報告では、食品安全に関してベクレル表示がない中で現状では生産者と消費者の対立構造を生じているが、「放射能測定値を表示させ、測って応援しよう」との呼びかけがあり、また環境省の環境アセスメント制度について、電力業界からの圧力で「発電所を除外すること」になった経緯が報告されました。 100人あまりの熱心な参加者に支えられ、4時間に及ぶシンポジウムは閉会しました。 |
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■2年ぶりに運動会 7町会合同で葛飾区連合町内会 |
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会場の南綾瀬小学校は、区内に49校ある公立小学校の中で、校庭には温暖化抑制にもなる芝生があり、環境先駆の学校です。 朝8時、女性の役員が会場に着くと男性の役員が学校周辺の清掃を終え、テントも張ってスタンバイしていました。9時の開会式には新しいTシャツに着替えて、やる気満々の心意気が伝わってきます。プログラムは準備体操、50メートル走、100メートル走、二人三脚と、運動会の定番が楽しく続きます。 わか草婦人会の役員も接待や賞品係、本部席、放送、審判、ゴールなどで役務に活躍しました。私も得点種目の1位ゴールの係になりました。 「よーい、どん」のピストルの音とともに真剣に走りテープを切る誇らしげな顔また顔。それを見ていると日頃のストレスも消え、まるで自分がテープを切ったかのような爽快な気分になりました。 最後の種目は運動会の花形、町会対抗リレーです。どの町会も「よくぞ発掘した」と感心する逸材ぞろいで、コーナーを走り抜けるさまはまさに韋駄天そのもの、手に汗握る見事な勝負で会場は大いに盛り上がりました。天候にも恵まれて多くの人が集い、人の絆が求められている昨今、さらに地域の相互理解が深まった1日でした。 終了後、私たちの町会では婦人会の役員が用意した豚汁を振る舞い、疲れを癒やしました。 |
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■One Worldプロジェクトからのお知らせ 東北のがん患者さんにケア用品を届けよう |
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□第5次募集期間 7月2日(月)〜6日(金) 募集内容:医療用カツラ/カツラ用ケア用品/ケア帽子/タオル帽子作成用タオル(新) 詳しくはホームページを参照してください *送付先 〒100‐0006 東京都千代田区有楽町2‐5‐1 有楽町マリオン13F 公益財団法人日本対がん協会内 One Worldプロジェクトまで 電話 03‐5218‐4771 |
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■地域ニュース | ||||||
災害に備える 地域の町づくり わか草婦人会 5月24日、南綾瀬地区センターで平成24年度わか草婦人会定期総会が開かれ、地元の町会長、副会長、老人会長も参加され、会員50人余が出席して盛況のうちに進められました=写真。 今年度の事業では3・11東日本大震災の義援金支援、風評被害支援として新潟県十日町市や福島県塙町への一泊研修旅行、老人会食会、FM放送の出演、消費生活展、料理講習会、講演会、子育て支援事業「わくチャレ」、町会子供会の1日見学会や餅つき大会、谷茂岡会長の米寿祝いなど、たくさんの行事や活動に参加しました。あらためて目を見張る思いです。 今年の目標は、「地域福祉、青少年育成、地域コミュニケーションの強化と省資源活動」と決まり、今年も努力していきたいと思います。 総会の終了後、町会のみなさんを交え総勢90人余の参加者で握飾区防災課長と係長の「災害と地域の町づくり」の話を聴きました。 まずは自助・共助の意識で地域防災力を高め、町会を中心にPTA、災害ボランティアなどの参加を促していくこと、いざ災害が発生したら自分たちはどう行動するべきか、備蓄用品の備えは十分に、非常用持ち出し袋の中身を確認、一時集合場所や避難場所での行動、そして家庭から(自助)、地域の力で(共助)が必要です‐などと、分かりやすい内容でした。 地域防災計画では、「今後も災害に強い地域の町づくりに取り組んでいくことを区は支援していきます」と聞き心強く思いました。 |
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