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■東京都消費者月間交流フェスタで東京地婦連がパネル展示 10月12〜13日 見つけよう!今私ができること |
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10月は東京都消費者月間です 東京都消費者月間実行委員会では、10月の消費者月間に合わせて「もっと広げよう コミュニケーションの輪‐責任ある消費行動‐」をメインテーマに、消費者団体や市民団体、企業、国および地方公共団体、学校などと連携しながら、都内各地で事業を展開します。東京地婦連は10月12・13日の2日間、新宿駅西口広場イベントコーナーで繰り広げられる交流フェスタに、今年も展示パネルを用意して参加します。また、「食」「環境」「消費者被害」のテーマに沿った3グループでは、東京地婦連の実行委員が「食」グループでグループ長を務めながら、公開セミナーや都内の農業応援バスツアーなどの企画づくりに参画しています。消費者被害グループには都民クラブから実行委員が参画し、すっかりおなじみになったコントチームでの活躍も期待されます。 |
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東京地婦連のブース「暮らし」のエリア
再生可能エネルギーについてパネル展示をして、私たちの暮らし方について問いかけます。 メインシンポジウムは10月24日です。『武士の家計簿』の著者で歴史学者の磯田道史静岡文化芸術大学准教授の「責任ある消費行動」と題した講演、そのあと昨年も好評だったエスポワールのミニコンサート「今日、パリの街角へ…」があります。 会場は西口の新宿明治安田生命ホールです。 |
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■9条フェスタ市民ネット学習会 「暮らし視点の経済学〜経済・財政・生活再建のために」 |
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消費税は上げなくてもいい 今年6月に発足した、9条フェスタ市民ネットの第2回学習会が9月7日、参議院議員会館で開催されました。東京地婦連は、ストップ・ザ・汚職議員の会の構成メンバーとして参加しています。この日は、大北理事ほか3人が参加しました。 |
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命と暮らしを守る経済社会をどうつくるか
山家さんは暮らしと日本経済の危機をどう克服するかが重要で、まず「原発事故を早く収束させ、脱原発の社会を築くべきです」「人々の暮らしは原発と共存できない。また大事故が起こったら、日本は壊滅状態になる」と話しました。 「原発はなくても電気は足りている」とデータを示しながら、2001年から2010年の電力総供給量と電力総需要量の説明で、「水力、火力、その他の電力でまかなっていて、原発なしで電力は足りていることが分かりました。政府が『もしも足りなくなったら』という理由で、私たちの暮らしを脅かしているのであれば、それは違うのではないでしょうか」。 次に消費税増税を決めてしまったことに触れ、「貧しい人たちの暮らしが成り立たなくなる逆進的な税であり、格差を拡大させる。零細企業を圧迫して、さらに景気を悪くする」などの大きな問題があり、私たちにできることは「政府に、意思をはっきり伝えることです」と話されました。 改悪の方向へ進む社会保障制度 政府は社会保障制度も改悪の方向へ進めようとしています。その理由として、わが国の経済および人口構成の推移から計算して内閣府が出した表によれば、少子高齢化は急速に進行して、働く人の20歳以上から64歳以下の人口が減少して支えきれなくなる。だから現行では持続不可能だと改悪の理由にしています。 山家先生は、反対意見でした。「政府が参考にしている表の見方が、高齢者を上にして支えているように誤解を招いている」と指摘しました。「1965年から比べると生産力も4、5倍増え、50%以上の働く人が物を生産したり、所得も増えている。また少子高齢化の進行といわれているが、人口構成比はさほど変わらない。どう考えても現行の社会保障制度は持続可能であり、消費税を上げなくてもいい数字である」と話しました。 そのほかTPP問題など財政問題も含め、分かりやすく話していただきました。私たちには、一票の重みを考えさせられた学習会でした。 |
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■「そなエリア東京」 体験してみませんか? 地震発生後72時間の生存力をつける防災体験学習施設 |
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9月1日は、防災の日です。1923(大正12)年9月1日、相模灘東部と房総半島南端を震源域として発生したマグニチュード7・9の関東大震災の多大な犠牲者を悼み、二度と悲劇をくり返さないために設けられた忌日です。東日本震災から1年半たちましたが、復興ははかどっていません。「備えあれば憂いなし」と、この日は各地で大規模な防災訓練が行われました。 | |
そこでご紹介したいのが、防災体験学習施設「そなエリア東京」です。江東区有明にあり、アクセスもよく、東京臨海広域防災公園として花と緑あふれる国営公園と、都立公園が融合した広大なスペースで、平常時には軽い運動やピクニックが楽しめる場所として、広く都民に開放されています。 公園広場では時折、防災訓練なども行われ、その一画に建つ「そなエリア東京」では、防災を身近に感じながら楽しく学ぶことができます。 ここの最大の機能は、首都圏で大規模な地震災害が発生した時、国や地方公共団体などの緊急災害現地対策本部が設置され、公園全体が広域的な指令機能を受け持つ場所として一体的に機能する、重要な防災拠点施設となることです。 一方、入場無料の防災体験学習施設では、(1)首都直下地震の発生から避難までの一連の流れを体験できる防災体験ゾーン(2)首都直下地震を分かりやすく紹介するミニシアター、防災クイズ・ゲームなどで楽しみながら学べる防災学習ゾーンなどがあります。 家族連れでもよし、事前に申し込めば30人以上から団体見学も可能。屋上庭園では、潮風に季節を感じる心地よい広場も用意されています。 「災害は忘れた頃にやってくる」を教訓に都民クラブでは、10月2日にここを会場にして、防災学習会・体験見学会を実施します。 |
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■照射牛生レバー 厚労省が消費者庁へ要望書 | |
8月28日、照射食品反対連絡会(代表世話人和田正江=主婦連合会、飛田恵理子=東京都地域婦人団体連盟、真下俊樹=日本消費者連盟、里見宏=食品照射ネットワーク)は、厚労省と消費者庁に次のような要望を届けました。 | |
照射牛生レバーの誘導放射能確認実験の緊急申し入れ 厚生労働大臣 小宮山洋子様 内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全) 松原仁様 厚労省は牛生レバーへの放射線による殺菌の確認研究を行うと発表しました。この研究に生レバーへの照射で誘導放射能が起きないかの確認実験も追加して行ってください。 誘導放射能の実験を行う理由 1963年、米国の食品医薬品庁(FDA)は米陸軍から申請された照射ベーコンを許可しました。ところが1968年、FDAはベーコンへの照射を取り消しました。しかし、このときの禁止理由が軍の機密ということで重要な情報が公開されないという問題がありました。 貴省の国立医薬品食品衛生研究所は02年から04年の3年間を使って、米国立公文書館、農務省図書館、各大学図書館などより米陸軍のネィテック研究所等が行った誘導放射能に関する資料を調査収集し、その結果を07年の所内の報告書に「X線並びにγ線を照射した食品に生じる誘導放射能「Bull.Natl.Inst.Health.,125,107‐118(2007)」と題して報告しています。 この報告書はコバルト60で50キログレイ照射した牛肉やベーコンから自然界にある放射線の2・4倍から3倍の誘導放射能を検出したと報告しています。誘導放射能は牛肉で4583ベクレル、ベーコンからは1250ベクレルなどです。放射線を出すようになった核種は不明としています。 しかし、カドミウム(半減期14・6年)やニオブ(12年)のように、体内に取り入れたら放射線を長く出し続けるものもあります。放射線(β線)が出ている食品を食べることが内部被ばくになります。照射食品にはシクロブタノン類などの有害な成分ができ、その成分を食べることは間接的な放射線被ばくですが、その上に殺菌のため照射した食品からも放射線が出るようになる危険があることは重大な問題です。 厚労省は滅菌実験で照射する際、誘導放射能ができるか確認してください。 申し入れ 生牛レバーへの照射で誘導放射能が、どのくらいの線量で起きるか確認をしてください。(照射施設等は推進派に偏った施設でなく、公正な施設を使ってください) |
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■抗がん剤副作用被害救済制度の創設 見送りへ | |
医薬品副作用被害救済制度とは、病院等の処方薬のみならず薬局で購入した医薬品を適正に使用したにもかかわらず、副作用によって一定レベル以上の健康被害を生じたり、死亡したときに、製薬会社が拠出する医薬品医療機器総合機構(PMDA)に請求し、被害が認められた場合には、医療費、医療手当、障害年金、遺族年金、葬祭料などが給付される制度ですが、抗がん剤は給付の対象外になっています。 | |
一日も早く救済を 厚生労働省では肺がんの治療薬イレッサの副作用をめぐる裁判(薬害イレッサ事件)に関する東京・大阪両地裁の和解勧告(2011年1月)を国として拒絶するに当たり、当時の細川大臣が「抗がん剤の副作用被害救済制度を検討する」ことを表明し、小宮山大臣に引き継がれてきました。 8月7日、「現時点では必要な副作用の症例などのデータが足りず、救済制度の導入を判断できない」と厚生労働省の検討会は制度の創設を見送り、国に対し「救済制度の検討を継続するよう提言した」ことをマスコミは報じています。 東京地婦連は、薬害イレッサ裁判を「司法に国民の風を吹かせよう」(風の会)の署名活動などで支援しており、国民の多くが受ける抗がん剤による治療とその副作用を、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外にする製薬会社の姿勢には、承服できません。 抗がん剤の副作用がこの制度の対象に含まれることは、医療の進歩にとっても有意義かつ大切なことです。私たちは既存制度の給付対象の拡大とともに、新たに国による「抗がん剤の副作用被害救済制度」ができるよう、求めたいと思います。 一方、「リスク情報の開示が不十分であった」夢の新薬イレッサの場合は、国がわずか5カ月余りで拙速に「承認」し、市販後に多数の患者(消費者)の生命に及ぶ「重大な副作用被害」が発生した事件です。 地裁の次の高裁では被害者側が敗訴、今後最高裁で司法判断が行われますが、新たな抗がん剤の副作用被害救済制度を待つまでもなく、承認した国と製造物責任を有する製薬会社の責務において消費者の受けた損害は賠償され、深刻な被害は一日も早く救済される必要があります。 |
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■地域ニュース | |
手芸講習会 羽村市婦人会 みんなで鍋ぼうし=写真=を作ろうと、講師の指導で8月17日に手芸講習会を開きました。 表地を3枚合わせ縫い(2組)、それを合わせて真ん中にチョンピン(持ち手)を付けます。裏地も3枚組にして2組縫い、2枚合わせて縫います。表と裏を合わせて裾を縫いますが、間に木綿綿を入れるので口を作っておきます。 長めのバケツの底を上にして被せ、綿を平均に乗せて裏返し、チョンピンをしっかり止めて、入り口をくけます。手で綿の厚みを平均にして、閉じれば出来上がりです。 鍋ぼうしを使った料理の紹介 ▽カレーは最高 具を入れ、ひたひたの水を入れて2分ぐらい煮る。ぼうしを被せて1時間ぐらい放置。具が柔らかくなったら火にかけてルーを入れる。 ▽カボチャの煮物 小さく切って鍋に入れ、砂糖をふりかけておくと水分が出てくる。それを火にかけ弱火で2分、ぼうしを被せ翌朝煮詰める。 ▽豆類はよく煮上がり、風味は抜群。水を多めにするのがコツです。硬さをみて再度火にかけ、ぼうしを被せます。柔らかくなってから調味します。 ▽茶わん蒸し すが立たず上手にできます。 ▽冬は保温に使えます。 いろいろと工夫してみてください。 田辺哲子さん百歳おめでとう 小岩地区婦人連盟 小岩地区で婦人会を守り東小岩中央自治会会長、小岩防犯協会会長・顧問を今も現役で務める田辺哲子さんが百歳を迎えました。 さつき婦人会や町会、自治会の役員が発起人となって百寿を祝う会が9月1日に、地元のニューオークラで盛大に開かれました。 小岩鳶睦会のみなさんの木遣りとともに入場した田辺さんは、地域を支えるお母さんとして敬愛を込めて「小岩の母」と慕われています。多田江戸川区長や区議会議員、江戸川区選出の国会議員、都議会議員も駆けつけ、詩吟で盛り上げました。 田辺さんは来賓のみなさんと鏡開きをして=写真、さつき婦人会の森本副会長から大きな花束を受け、中央に立った田辺さんはマイクを握り、挨拶しました。祝宴のテーブルもくまなく回り、細やかな気配りをしていました。 「牛乳も、カボチャも嫌い。夜中までテレビを見て、本を読んだり食べたり、眠い時に寝ています。散歩も体操もしませんよ」と言っていましたが、ご主人も百歳で亡くなりました。 「戦争中、いやでも二人で胚芽米を食べたのが良かったのかしら」と、田辺さん。これからも生涯現役の頑張りに期待が高まる会でした。 |
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