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■2013年7月15日付 | |||||||||||
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■北方領土の返還を求める都民会議総会 今年度の交渉進展を期待 |
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平成25年度北方領土の返還を求める都民会議の総会が6月18日、ホテルフロラシオン青山で開催されました。来賓に内閣府から北方対策本部の河合審議官、北方領土問題対策協会の荒川研理事長を迎え、荒川理事長は4月28日に行った日ロ首脳会議の報告などを交え、「今年度の交渉に進展を期待したい」と、挨拶しました。 | ||
24年度事業 多彩な活動を展開
都民会議の24年度事業は、都民会議が結成されて30年経過したことを踏まえて多彩に展開されました。NHK解説主任の山内俊彦さんが、都民大会で日ロ関係と北方領土問題について講演を行ったこと、近隣の県民会議と一緒に、コピー用紙の裏面に北方領土問題を啓発する広告を掲載した「タダコピ」(この用紙を使えば、無料でコピーができる)広告媒体を使い、都内の40大学49キャンパスに配布する啓発事業も行いました。 |
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■憲法96条改正に反対する集会 改憲勢力に立ち向かう9条フェスタ市民ネット |
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伊藤真さんを講師に 講師は弁護士で法学館憲法研究所所長の伊藤真さんです。憲法96条改憲のもつ意味、問題点、この改憲策動をどう押し返せばよいのかを話されました。 伊藤さんは、「個人の人権を保障するために、権力行使を憲法で制限するという考え方を、『立憲主義』といいます」と、まず定義から入りました。 多数派の意見が常に正しいわけではない、多数意見にも制限が必要、また奪えない価値があるはず‐‐それを守るために憲法が必要なのです、と続きました。 3月22日の集会「今、憲法を変えていいのか」に続き、私の出席は2回目、憲法論議は浅学の私には難解です。 お話の核心、憲法96条は、憲法が憲法であるための大事な条文です。政権が交代し、「アベノミクスだ」「株高だ」と景気回復に気を取られていた間に、道は憲法改正へと進められていました。 憲法96条は、「衆参両院がそれぞれ、総議員の3分の2以上の賛成で国会がこれを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない」という規定ですが、改正論では総議員の3分の2を「過半数」に緩めようとするものです。つまり、96条を改正して、憲法を変えやすくしようとしているのです。 「世界の宝」と誇り、大切にしてきた「不戦の誓い」憲法9条も、改正によって戦争のできる国になってしまうのです。参院選を前にこの集会ではもう一度、平和憲法について考え、どう改憲勢力に立ち向かうべきか考えるよい機会となりました。 この日伊藤さんは、「憲法は理想に現実を近づけるためにある。あせらず、あわてず、あきらめず取り組み、ゆっくり急げ」と結ばれました。 | ||
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■BSE国内措置を大幅緩和 | ||
食品安全委員会の矢継ぎ早の「政策的」リスク評価により、国は今年4月1日に国内のBSE検査対象牛を30カ月超に、3カ月後の7月1日には検査対象を48カ月超へと緩和しました。さらにその一方、検査費用の「補助金打ち切り」を全国の自治体に伝え、東京都を含む各自治体に対し、自主的に行っていた全頭検査の一斉取りやめ(検査の見直し)を迫りました。 | ||
全頭検査の一斉取りやめ 「消費者の安心」はどこへ? 東京都では平成13(2001)年9月に、国内初のBSE感染牛が発生したことを受けて、同年10月から全頭検査を開始し、国が検査対象を20カ月齢超、さらに30カ月超に緩和しても、検査を継続してきたにもかかわらず、とうとう7月1日から方針を変更し、48カ月超のみを検査対象にすることになりました。 かつてわが国では、BSE特有症状のない「飼料由来」とされる21カ月齢の陽性牛と、原因の解明が必要といわれた23カ月齢の若い「非定型」の陽性牛が全頭検査によって見つかり、流通経路から排除されて食卓に上らずに済んだ経緯があります。 特に「非定型」の場合は、海外の感染実験で食肉部位からの人への感染性ありとされていますが、7月1日以降全国の若い牛は検査対象から除外されて、48カ月齢を超えなければ検査されない方針に変わりました。 BSEの異常プリオンは、人に感染すると治療法がなく死に至るだけに、食卓から感染リスクを低減し、消費者が安心して国産牛肉を消費するために「BSE根絶の方針」を国も東京都も貫くべきであったでしょう。 肉骨粉の使用禁止、特定危険部位の除去などのBSE国内対策が功を奏し、国内発生リスクが減少して、国際的評価を得た今こそ、全頭検査をセールスポイントに、わが国の畜産農家が世界市場で飛躍する好機だったのではないでしょうか。 畜産農家を応援する消費者の立場からも、全頭検査の一斉取りやめは、残念なことです。 | ||
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■なぜ進まない除染 | ||
私の実家は福島県郡山市 練馬区に住む会員のお父さんは、福島県郡山市でひとり暮らしをしています。月に何度か実家を訪れる会員さんのお便りからは、除染の実態が見えてきます。進まない除染作業、決まらない汚染物の管理施設、こうして福島は被災後3度目の暑い夏を迎えています。 |
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原発事故から2年4カ月がたちました。実家ではノウゼンカズラの花が今を盛りに咲いています。まるで何事もなかったかのように。でもこの土は、間違いなく放射能で汚染されています。 私の実家、福島県郡山市は県のほぼ中央に位置し、原発からは60キロ以上離れていますが、西側を奥羽山脈が走っているので、放射能が山にぶつかり高い数値が出ています。 こんな中で除染は、早い時期から話題になっていたものの、中間管理施設が決まらないなどの問題があり、なかなかはじまりませんでした。 しかし放射能の濃度が高い地域をそのままにしてはおけず、モデル的に行われました。もちろん公共施設は優先的にです。実家の地域は3月の半ばに説明会があり、当初は4月から5月にかけての予定でしたが、市内全域で遅れているために、残念ながらまだです。 不思議なこと… 作業前の準備は戸別に行われました。その結果敷地内の放射能の数値は、高い所で0・8Sv、低い所で0・31Svあり、「やっぱりねえ」と思いました。 説明によると、コンクリートは高圧洗浄で、雨樋(とい)は高圧洗浄と手洗いで、土は5センチ削るなどの作業が行われるようです。しかし作業で出た水や残土は、自宅の敷地内に埋め込むのだそうです。もし中間管理施設が決まればそこに移す予定ですが、あり得ることなのでしょうか。 もうひとつ不思議なことは、除染後の放射能の数値が決められていないのです。やりっ放しの状態でよいのでしょうか。今まで誰も経験したことのない不安な状況に置かれ、8月に実施予定の除染を、複雑な思いで待っています。 | ||
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■地域ニュース | ||
血管を丈夫にする 料理講習会 |
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