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■2013年10月15日付
活動のさらなるステップへ
第59回指導者研究会
第61回全国地域婦人団体研究大会
暮らしの包装商品展2013に初出展
環境によい包装、食品包装の安全性など提案
特定秘密保護法案について
アスベスト問題とは?(1)
地域のニュース

■活動のさらなるステップへ
第59回指導者研究会

研修会の風景
 第59回指導者研修会を9月17・18日に、長野県軽井沢町の中央工学校南ヶ丘倶楽部の研修施設で開催しました。豊かな自然環境の中で秋の気配を感じながら、観光立町軽井沢の見どころを講義していただき、敷地内にある国登録有形文化財の移築家屋「三五荘」や美術館の見学で教養を深め、エネルギーに関するアンケート調査結果の活用について討議をし、さらなる地域活動のステップにつなげる研修会となりました。夜空には仲秋の名月を迎える月が、明るく輝いていました。

ごみの分別徹底なども
自然保護対策が充実


 軽井沢町観光経済課の観光商工係長は「首都圏の保養地として人気があるので、最近は別荘にホームオフィスを構えたり、スモールオフィスとして利用するソーホー(在宅ワーカー)、テレワーカーが増えています。
 軽井沢の今後は国内からの観光客誘致だけでなく、アジア圏からのインバウンド事業(海外からの誘客)にも力を入れていき、心温かく、おもてなしにあふれた観光行事と宣伝をしていきたい」と意欲を示すお話でした。
 しっかりと軽井沢の観光趣旨を学習した後は、敷地内にある180年前のお屋敷を移築・改修した三五荘の見学です。この建物の構造は建築当初のまま残し、工事方法も当時の物を忠実に再現したものです。
 名の由来は、移築したのが昭和10(1935)年からきています。この建物や敷地は、建築士などを養成する学校法人中央工学校が管理運営していることに納得しました。学生の研修施設となって、測量や伝統的建築技術修得の場になっているそうです。

エネルギー問題
アンケート調査の活用 高い関心の中で話し合い


全員で朝のラジオ体操

 研修会後半は、これからのエネルギーに関するアンケート調査の活用について話し合いましが、生活に密着したエネルギー問題だけに、大変高い関心の中で話し合いができました。
 まずLED照明について、もっと詳しく知りたい、節電したりして余ったエネルギーを貯蔵できるよう、エネルギーの貯金はできないのか、蓄電池の機能をもっと知りたいなど、新しい技術にも興味を抱く質問がありました。
 太陽光発電では、これを設置しているある施設で「パワーコンデショナーの取り替え時期になったが、取り替え費用が捻出できないで困っている」例が出されました。
 まだまだ、家庭で再生エネルギーにシフトしていくためにはリスクやメリットの学習や事業者などと共通の問題意識を深めることが必要と、事業者や行政との意見交流会を図る企画や事前学習会などに着手することになりました。
 研修会も終わりに近づいた頃、都民クラブ会員で長野県副知事の加藤さゆりさんがやってきました。2年半前、3・11東日本大震災の日に県庁で辞令を受け取ったことや長野県の男女共同参画の現状などについてエピソードを交えながら、単身赴任で奮闘する近況報告がありました。夕食後の懇談もともに過ごし、旧交をあたためました。
 翌日は恒例の朝のラジオ体操で体をほぐしてから、旧軽の街を散策したり、ショッピングや食べ歩きなどを満喫しました。帰路の車中では歌声も飛び出し、無事上野に到着、解散しました。

参加者の感想

やはり太陽光が一番

 この日は、台風一過の晴天に恵まれました。軽井沢町観光課の中山係長から、「すべての住民が自然、環境、破壊、その他町民一体となって町を守っていく」という、素晴らしい軽井沢町民憲章についてのお話を聴きました。
 研修はこれからのエネルギー問題についてです。太陽光発電、屋根貸しビジネス(家屋の屋根にパネルを取り付け、余った電気を備蓄する)、LED電球、電力の自由化について――。
 やはり太陽光が一番です。火力、風力、地熱、液化天然ガスなどで原発はゼロにして。電気が備蓄できたら、そのうち送電線もいらなくなる、そんな夢を見ています。
 いずれにせよ考えることの多い、中身の濃い研修でした。

文化と観光のまちづくり

 軽井沢町観光課の中山係長から、軽井沢の歴史や観光について聴きました。夏はテニスやリゾート地として多くの観光客が訪れ、冬はマイナス15℃にもなる寒さを利用し、スキーやスケートで若者たちも来て、にぎわっている。外国人も多く、国際観光都市として、みなさんを温かくお迎えしているとのお話でした。
 その後南ヶ丘美術館と三五荘を見学、三五荘は甲州の豪邸を移築したもので、長野県の文化財になっているそうです。軽井沢彫りの棚やうぐいす張りの廊下など、素晴らしい建物でした。
 研修2は、これからのエネルギー問題についてのアンケート調査の結果報告がありました。自然エネルギーの活用、学校ソーラーの活用、地主が太陽光発電のために土地を貸すことなどについて、話し合いもありました。

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■第61回全国地域婦人団体研究大会
次世代につなごう!豊かな心と知識

全国から1500人が参集した研究大会=茨城県つくば国際会議場

 「次世代につなごう! 豊かな心と知識」をテーマに、第61回全国地域婦人団体研究大会が10月7日・8日の両日、茨城県のつくば国際会議場で開催され、全国から1500人が参集しました。地域社会づくりから国づくりへと持続可能な社会をけん引していこうと「今、日本の創造を女性の力で」を趣旨に6分科会、特別講演、記念講演、アトラクションと盛りだくさんな大会でした。
第1分科会
男女共同参画社会指導助言者/山口やちゑ茨城県副知事



茨城県副知事の山口やちゑさん
 少子高齢化が進むなかで、今後、人口減少に伴い労働力不足で何を補うかといえば、外国人労働者に頼るか、女性を活用する選択になるでしょう。
 日本人の健康、教育、生活水準を示す人間開発指数は10位であるのに対し、男女格差を示すジェンダーギャップ指数は、135カ国中101位です。
 日本では、女性の活用がされていません。現場を理解している女性たちの声が、決定権の場に入れないため届かないのです。先の3・11を機に、防災について女性の発言を尊重し、取り入れる方向になりよいことです。
 日本の女性は優秀ですが、その能力を社会に生かしきれていません。女性が子どもを産み、働き続けられる環境整備が必要です。男女がともに尊重しながら支え合う、男女共同参画社会が大切と話されました。
 各県の先輩方から体験談や活躍する心構えなどの発表があり、有意義な分科会でした。

第2分科会
藻類が築いた地球環境・藻類が拓く未来指導助言者/井上勲筑波大学生命環境系教授



環境問題の助言者井上勲さん=右=と北篠勝彦さん
 藻類とは、陸上植物を除く、酸素を発生する光合成をする生物の総称。海藻類のほか、海洋や湖沼の植物プランクトンが含まれる。地球生態系を支える有機物生産の半分を担っている。
 地球の歴史で藻類が果たした役割は(1)酸素21%の大気をもたらした(2)海洋の鉄を酸化して沈殿させ、現代文明を支える鉄鋼床をつくりだした(3)多細胞生物を進化させた(4)オゾン層をつくり、生命の陸上進出を可能にした(5)石油をつくった(6)CO2を固定して大気中のCO2濃度を下げた(7)現在の海洋生態系をつくりあげた――などが挙げられる。
 現在の地球でも、雲の形成や水、硫黄の循環にかかわるほか、炭素循環の駆動力として、重要な役割を果たしている。藻類は地球環境の形成と維持にかかわる立て役者である。
 藻類が築いた地球環境が地球の歴史のはじまりであり、藻類が拓く未来があるのだというお話を聴いて、希望がわいて来ました。先生の将来の夢は、藻類バイオマスファーム構想です。

生活を脅かす地球温暖化、その防止活動を続けよう
北條勝彦茨城県カウンセラー協会理事長


 東日本大震災から2年半が過ぎ、復興はなかなか進まず、地球温暖化防止対策、異常気象に戸惑い、集中豪雨、落雷、大型竜巻と、被害甚大です。その都度仲間と助け合って乗り越え、進めてきた助け合いの心を忘れずに対処していきましょう。

第3分科会
最先端の医療指導助言者は、3人の専門医

 最初は「予防こそが、最強の治療」。日本放射線学会の佐藤俊彦先生のやさしく見つけて優しくたたく、最先端検査が実現したお話です。
 日本では15人に1人が乳がんになっている。原因は環境ホルモンの作用で乳がんが増加し、この環境下で生活していく以上、がんのリスクから逃れることはできない。そこで1ミリ〜2ミリのがんを見つけて切らずに治す方法で、治療後のフォローアップ検査も大事、そのためにも「超早期発見こそ最強の治療である」と話されました。
 つづいて佐々木功典山口大学名誉教授の「がんになりやすいヒト、なり難いヒト」。
 アンジェリーナ・ジョリーの乳がん発症リスク遺伝子検査などで、予防的乳腺切除が大きな話題になり、がん発症リスクが遺伝子検査でわかることを世の中に再認識させました。
 何といっても早期発見、早期治療が基本で、その第一歩は検診ですと話されました。
 最後は千葉県民保健予防財団藤澤武彦理事長の「検診による肺がんの早期発見、早期治療、検診により治療できる肺がんを発見できます」。
 肺がん発見の限界は中枢型で1〜2ミリ、末期型で5ミリが限界であるため、とにかく早期発見が何より決め手。今年度のがん征圧月間スローガンは、「がん検診いつ受けるの? 今でしょ」と、話されました。
 私はあらためて日本の医療技術は世界でトップ、最先端検査が実現して切らずに治る、がん死亡者ゼロ時代がくるかなと思いました。

第6分科会
茨城の文化遺産指導助言者/但野正弘植草学園短期大学名誉教授



裃姿で黄門様を語る但野正弘先生
 第6分科会は、黄門様の知恵袋。徳川光圀は幼名を長丸・千代松、隠居後黄門様になりました。寛永5年誕生、34歳で二代水戸藩主に就き、30年間名君の政治だったそうです。64歳で常陸太田の西山荘に隠居、10年間西山のご老公と呼ばれ、73歳で亡くなりました。

黄門様の教え
 (1)子どもを教ゆるとて、つよく折檻するは益なきのミにあらず、気先をちぢめて、却って妨げとなるもの也。をのが有たきままにあらしめて、機会を見て合点ゆく様ニ、導く事肝要也
 (2)草履をば、つねに踏そろへるやうに心がくべし。平生せぬ事ハ、いそがしき時、いでぬもの也。何ぞの時、人あハてたると見べし。
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■暮らしの包装商品展2013に初出展
環境によい包装、食品包装の安全性など提案

開会式のテープカット
 東京地婦連は、公益社団法人日本包装技術協会が主催した「暮らしの包装商品展2013」に、出展しました。10月1日から3日まで都立産業貿易センター浜松町館で開催されたこの展示会は、包装の役割や重要性を消費者に伝える啓発展示会ですが、今年創立50周年を迎えた協会では、新たに包装産業のすべてが一望でき、学習できる複合型展示会「PACK SHOW 2013」として開催し、1万1000人余が来場しました。
意識調査アンケートも実施


東京地婦連の展示ブース

詰替用商品の多い、ちふれ化粧品も展示
 東京地婦連では「くらしの包装商品展」には毎回協賛名義で参加してきましたが、今回はじめて出展を果たすことになりました。
 エネルギー問題の消費者意識調査の報告や環境によい包装の提案、食品包装に欠かせない包装の安全性について問題提起のパネル展示をしました。
 食品の包装には、近年輸入包装も増え、家庭用品品質表示の一括表示はあっても、原産国の表示はなく、食品衛生法の規制はあっても「可塑剤」の安全性のチェックも十分されているかは不明です。
 詰め替え商品の多いちふれ化粧品や、安全性の気になるポリ袋やポリ容器を展示して、来場者に訴えました。
 また、飲料容器や容器包装の廃棄についての意識調査アンケート(グリーンコンシューマー東京ネット作成)を300枚実施しました。
 4階、5階の2フロアーを使った会場では、出展企業による食品包装の機能とその役割などといった包装技術セミナー、専属のナビゲーターが出展各社の見どころやポイントを解説するガイドツアー、プラスチック成型トレーを実際に作る包装機能・体験コーナーもあり、にぎわっていました。
 クイズラリーには2会場を回って16問が出題されており、正解を見つけるのは大変でしたが、解答説明、一覧表など有益な情報となり、達成感のあるものでした。
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■特定秘密保護法案について
 政府は国家の機密を漏えいした国家公務員などへの罰則強化を含む、特定秘密保護法案を、10月15日召集の臨時国会に提出しています。この法案の特徴は、おおむね時の政府の解釈次第でわが国の(1)防衛(2)外交(3)外国の利益を図る安全脅威活動(4)テロ活動防止に関わる情報‐‐の4分野の秘密とされる範囲が決められ、罰則強化によって公務員・国民からの「国家機密」の漏えいを抑制しようとする、ムチとしての側面を持つものです。政府は公明党を蚊帳の外に置いたまま、「概要」案の段階で、約2週間の慌ただしいパブリックコメント募集をウェブ上で行いました。うち77%の国民の反対意見にもかかわらず、わずかな修正で、今国会で可決させようという段取りのようです。
 本概要案では、保護すべき情報か否かの具体的な判断の目安など、特定秘密の内容に関わる例示を欠き、また指定する秘密の内容の妥当性を外部評価する仕組み(第三者機関など)がない、罰則強化以前に現行の公務員(教育)制度の問題点の指摘がない、国民の「知る権利」など基本的人権を侵害しかねない、など根本的に是正すべき点が見受けられます。
 例えば国民生活とかかわりの深いTPP交渉の過程など、消費者への情報公開が待たれています。「外交」上の秘密を理由にかん口令を敷かれては、消費者主権を脅かすことが懸念されるわけです。
 この法案の成立によって、戦前のような言論統制へと向かうことへの懸念からか、パブリックコメント窓口には、なんと9万件以上の意見が寄せられました。
 また自民党のヒアリングでは、日本新聞協会は「報道機関の取材が処罰対象になりうる」「知る権利を侵害しかねない」と述べ、日本弁護士連合会は、「報道の自由を制限する」「公務員らのプライバシー侵害の怖れがある」などと問題点を指摘しています。与党内でも「知る権利」の明記を主張する公明党とは見解の相違があるようです。
 私たちはこの法案が、臨時国会の審議でどのように扱われるか、国民の反対意見がどのように反映されるのか、しっかりと見極めたいものです。
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■アスベスト問題とは?(1)
 アスベストは、WHO(世界保健機構)の付属機関である国際ガン研究機関によれば、「発がん性あり」の第1グループに分類されています。形状は極めて細く軽いので空気中に浮遊しやすく、人が吸入しやすい特徴があります。吸入すると肺の中に長期間潜伏し(数十年以上経過するなど)、忘れた頃に重大な健康被害を発生させるといわれています。
建築資材などに多様

 アスベストが原因の主な病気には肺ガン、アスベスト肺(じん肺の一種)、中皮腫などがありますが、潜伏期間が長く、専門の医療機関が少ないために正しい診断が受けられず、被害に遭ったにもかかわらず、救済が受けられない患者も出ています。
 アスベストは天然の繊維状鉱物で石綿と呼ばれ、「安くて軽く、加工がしやすく丈夫で、断熱効果があり、火・熱・酸にも強い、魔法の加工材」といわれ、戦後急激に普及したといわれています。
 さまざまな建築資材をはじめ、防炎カーテン、魚焼きの網、ヘアドライヤー、トースター、ブレーキ類、煙突、ボイラーなど約3000種類もの用途に使われました。
 アスベストは製造が中止された現在もなお、私たちの身近に存在し続けています。建築資材などの場合には解体工事はもとより、災害時などに空気中に飛散します。
 過去に輸入されたアスベストは、年間1000万トンに上り、特に1970年代から80年代の高度経済成長期には、毎年30万トンを輸入し使用したため、今後40年間に10万人の中皮腫による死者が出ると予測する専門家もいます。
 住宅の耐震化工事、建て替え、ビルや家屋の解体、オリンピックのための競技場などの整備を控えた今、私たちはアスベストによる健康被害の未然防止について、考えたいものです。
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地域のニュース
ごみ減量キャンペーンの活動
わか草婦人会


 秋晴れに恵まれた10月6日、東急ストア金町店の前でごみ減量キャンペーンの活動をしましたが、開始30分前には行列ができました=写真。
 区民のごみ減量に対する意識を高めるため、委員である私、リサイクル推進協議会が区民・事業者・区が協働した取り組みのひとつです。毎年秋になると消団連と一緒に5カ所ほどで開催しています。
 (1)ごみを減らすために一番大切なこと(2)日頃からどうやって減量に取り組んでいるか(3)かつしかルールを知っているか?(4)かつしかルールでは日頃から生ごみ減量を呼びかけているが、あなたが取り組んでいるものは‐‐などのアンケートに答えると、ペットボトルから再生された手提げ袋をプレゼント。襠(まち)もついて、書類も入る手頃なサイズで、評判も良いバッグです。
 買い物の時には、ぜひマイバッグとして活用されるようにと呼びかけながら、年間1000袋を配布しています。
 こうした活動が功を奏し、年々ごみは減っていますが、最近は今まで燃やしていた古紙を、資源ということで回収しています。さらに今年から、試験的にいくつかの町会でモデル地区をつくり、家庭の廃油の回収も動き出しています。
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