婦人時報は年間購読料2100円(送料込み)です。購読希望の方メールで申込できます。 |
■2015年11月15日付 | |||||||||||||||
|
■くらしフェスタ東京2015 東京地婦連のアンケート調査結果 | ||||||
東京都消費者月間実行委員会が主催する、くらしフェスタ東京2015は10月9日・10日に、「もっと広げようコミュ二ケーションの輪‐未来につなげる消費者行動」をメインテーマに展開され、消費者団体、企業、行政がパネル展示、販売、ゲームなどを行いました。東京地婦連はくらしのエリアで「在宅医療問題」の展示です。国の政策では施設介護から在宅介護へと方針を定着の必要性を提唱しています。そこで、日頃から家族ぐるみで頼れる「かかりつけ医」にかかっている人はどのくらいいるのか、アンケート調査をしました。またメインシンポジウムとミニコンサートは10月28日にロバート キャンベルさんを招き「日本人が気づかないニッポン」が開催されました。以下は報告です。 | ||||||
「あなたにはかかりつけ医がいますか?」 日頃から「かかりつけ医」を持っていれば病状に応じて適切な医療機関への紹介や、場合によっては診療時間外でも対応してもらえるなど、家族ぐるみで頼れるのが地域のかかりつけ医です。「あなたには身近で気軽に医療を受けたり健康相談ができる、いわゆる『かかりつけ医』がいますか?」。医療・介護問題に取り組む東京地婦連が、10月9日・10日の2日間に行ったアンケート調査の結果です。 調査は東京都消費者月間行事が行われた交流フェスタの会場、新宿駅西口広場を訪れた人を対象に実施しました。質問事項をポスターに大きく掲示し、回答欄に各自でシールを貼ってもらう方式で、昨年の「あなたが望むついのすみかは」に続く第2弾の調査です。 一緒に掲示した医療情報を熱心に見ておもむろに回答していく人、意見を言う人、医療・介護問題が身近であるだけに交流は活発でした。 有効回答数 425人 (100%) 年代別の内訳数 20〜30代 24人(5・6%) 40〜50代 110人(25・9%) 60代 110人(25・9%) 70歳以上 181人(42・6%) 質問1「あなたには、医療を受けたり健康相談ができる『かかりつけ医』がいますか?」 全体では「いる」が306人(72・0%)で、「いない」は119人(28・0%)でした。「いる」人を年代別でみると、70歳以上の高齢者が最も多い148人(48・4%)を占め、次いで60代の85人(27・8%)、40〜50代では65人(21・2%)、最少が20〜30代の8人(2・6%)でした。 回答者に高齢者が多かったからともいえますが、健康不安は高齢者ほど抱えていると推測される結果でした。 質問2「『かかりつけ医がいる』と答えた人に、その医療機関は次のうちどこですか。一つを選んでください。」 最も多いのが「開業医」と答えた人が300人中、169人(56・3%)。次いで多いのは「総合病院」の60人(20・0%)、「診療所(クリニックなど)」は37人(12・3%)、「大学病院」は34人(11・3%)でした。 一般に大学病院は特定疾患の専門治療機関とされていますが、勤務医であっても信頼できる医師がいれば、かかりつけ医と思っている場合もあるのではないでしょうか。 質問はさらに開業医の場合、往診の有無を聞きました。「往診あり」が65人(38・5%)に対し、「往診なし」が82人(48・5%)、「わからない」は22人(13・0%)でした。 施設介護から在宅介護にシフトさせた国の方針に対応させる「訪問診療制度」の確立が急がれるのではないでしょうか。 開業医以外の医療機関の多くの場合、診療のたびに医師が変わることがあります。質問はその点についても聞きました。 「いつも同じ医師」の確率が高いのは「総合病院」の85・0%、「大学病院」の73・5%、「診療所」の73・0%でしたが、大学病院の場合は「医師を特定した予約制のため」、ということなのかもしれません。 最後に「かかりつけ医」について、結果は7割以上の人が「いる」という多くの回答を得ました。 しかし、患者と医師の認識のズレというか、患者の片思いの場合もあるかもしれない、気になる点もありますが、まずは健康への関心の高さが推し量れた結果となりました。 国の対策で昨年6月に成立した「地域医療・介護推進法」によると、特養ホームへの新規入所は「要介護3」以上に絞り、介護費用を抑制するためにも「施設介護から在宅介護」へと国は方針をシフトさせました。今後は、それを支える施策の充実が強く望まれます。
|
||||||
▲back | ||||||
■2015東京「農」の風景・景観コンテスト | ||||||
10月16日、立川駅の東京JA会館本部で、第19回東京「農」の風景・景観コンテストが開催されました。 都市化の進展により、身近にある自然や農地など緑地が年年減少していますが、自然・緑・農地などは都市生活に快適な環境を提供し、安らぎや潤いを与えてくれます。都市に残る貴重な「農」の風景を美しい景観として保全、活用し、心の醸成を図り、農と住の調和したまちづくりの一助とするためにコンテストを実施しています。 いつまでも残していきたい東京「農」の風景を広く募集し、美しい景観として保全活用する努力をしている個人グループなどを選び、その景観や活動を広く公表しています。 今年は27件の応募がありましたが、その中から東京都地域婦人団体連盟会長賞には葛飾区大畑一郎さんの農園を「体験農園で野菜作りを広げる地域の輪」ということで選びました。 閑静な住宅街の中の農業体験農園での野菜作りを通して、地域住民との交流を深めています。有機農業に取り組み、収穫した野菜は利用者から大変好評とのことでした。
所在地:東京都葛飾区西水元 JR常磐線金町駅からバスで約15分の葛飾区西水元三丁目。近くに中川と大場川が流れる閑静な住宅街の中に農業体験農園「大春農園」があります。園主の大畑一郎さんが平成25年8月に開設し、入園者は約1200平方メートル(30区画)の畑で野菜作りをしています。 大畑さんは約1・5haの畑を所有し、主に市場へ出荷しています。また、体験農園での野菜作りを通して、地域住民との交流を深めています。市民と触れ合うことで、自然と都市農業の重要性を再認識しています。 ほかにも大畑さんは、馬ふん堆肥を使った有機農業に取り組んでいて、収穫した野菜は利用者から大変好評です。 毎年6月と11月には、農園で収穫した野菜を使ってバーベキューなどをする収穫祭が行われます。大畑さんの温かい人柄から自然と周りに人が集まり、和やかな雰囲気の楽しいひとときです。 こうして大春農園は、利用者が都会の中で自然に触れる憩いの場となっています。 | ||||||
▲back | ||||||
■第44回東京都農業祭 農産物審査会 | ||||||
11月2・3日に明治神宮至誠館と宝物殿広場で開かれた、第44回東京都農業祭の農産物共進会出品物の審査会が1日に開かれました。 | ||||||
▲back | ||||||
■12月3〜4日 カプセル測定にご協力ください | ||||||
大気汚染測定運動東京連絡会が結成されたのは1978年、以来年2回、6月と12月の一斉測定には200以上の団体が参加し、1万カ所以上で37年間、簡易カプセルを用いた調査は継続されています。 2005年には東京弁護士会から、長年にわたる測定活動によって社会的な関心を高めたことが評価され、「人権賞」を受賞しています。 地味な苦労の多い調査ですが「継続は力なり」です。みなさま、12月3〜4日も、測定にご協力をお願いします。 ちなみに、30年以上の私たちの測定結果の経年変化を大まかに振り返ってみましょう。 季節を考慮して12月の調査結果に着目すると、国が1978年に環境基準を緩和してから1989年までは、右肩上がりで大気中の二酸化窒素濃度は悪化したものの、1990年以降は私たちの運動が国の排ガス規制を厳しくさせたことも手伝って、緩やかな低下傾向を示してきました。ところが2012年からはその傾向にストップがかかっています。 今年の12月調査は今後を占うデータになりそうです。 |
||||||
▲back | ||||||
■個人タクシー 利用者懇談会 | ||||||
第23回個人タクシー利用者懇談会が、11月6日アルカディア市ヶ谷で開催されました。出席者は(一社)東京都個人タクシー協会役員13人と個人タクシーセンターアドバイザー、企業担当者、消費者団体から18人がアドバイザーとして参加しました。 | ||||||
木村忠義東京都個人タクシー協会長は「個人タクシーが安全・安心の公共交通機関としてやっていくために、アドバイザーの皆さんのご意見を聞かせていただきたい」と話され、その後委嘱状が渡されました。 意見交換では、個人タクシーの現状報告がありました。2020年に向けて、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を立ち上げ、外国人対応策の一つとして簡単な英会話のCDをドライバーに配布し、待ち時間などに聴いてもらい、まず英語に慣れるようにしているそうです。 また東京タクシーセンター認定の外国人旅客接遇研修を開催し、外国人講師によるロールプレイも行われ、修了した運転手に羽田空港では「おもてなしレーン」が設けられているそうです。 「個人タクシーには女性ドライバーが少ないですね」の問いには、「個人タクシーの免許を取得するのに時間がかかるので少ないが、これからは徐々に増えてくるでしょう」。高齢ドライバーの問題や健康状態のチェックについては、「協会としては一般の健康診断に併せてMRIなどでチェックしている」と話されていました。「高齢の利用者に対応して個人契約ができるのか」に対しては「一般のタクシーに、ワゴンタクシー導入も検討中」だそうです。個人タクシーのきめ細かな対応で、多くのみなさんに気持ちよく利用していただけるように努力していきます」と結ばれました。 |
||||||
▲back | ||||||
■東京都トラック協会 評議委員会 | ||||||
もう秋なのに夏のように暑かった10月28日日、四谷の東京都トラック協会で開かれた東京都貨物自動車運送適正化事業実施機関評議委員会に出席しました。 国土交通省関東運輸局東京運輸支局長を迎えて、学識経験者、マスコミ、荷主、労働組合、運輸事業などの関係者に一般消費者としての私と、トラック協会からもお歴歴が何人か出て、平成26年度の適正化事業の事業実施結果や、平成27年度の事業実施計画などについて話し合いがはじまりました。 巡回指摘項目のワースト5(指摘率)が、26年度も27年になっても順番は変われど5位までなのはどうしてか、もう少し見やすい資料はないかなど、いろいろな意見が出ました。 安全認定の印であるGマークの話も出たので、私も手を挙げて「この評議会の委員になるまではトラックに白ナンバーと青ナンバーがあることも知らなかったが、前回勉強したので今は道路に出るたびに青ナンバーを探し、Gマークがついていると頑張っているのだなとうれしくなります」と発言しました。また、女性登用の話もたくさん出ました。 消費者としてはもっとGマークは安全車両だというPRをしてほしいと思い、自分も皆さんに話をして、Gマークのことを広めていこうと思いました。 |
||||||
▲back | ||||||
■地域ニュース | ||||||
第43回消費生活展 わか草婦人会 「自ら考え行動しよう、今の生活(くらし)」をテーマに、第43回消費生活展が10月10・11日の2日間、葛飾区のウィメンズパルで開催されました=写真。 開幕セレモニーで来賓の区議会議長は、「みなさんサルコぺニアって知っていますか? 今日はその内容が展示されているそうです。勉強して帰りましょう」と呼びかけました。 サルコペニアとは、ギリシャ語のサルコ(肉)とペニア(喪失)からきた「筋肉の喪失」という造語で、筋肉が減少した状態を示す言葉です。わか草婦人会が発表展示しているものでしたが、若い人の過度のダイエットや年老いての転倒や寝たきりの警鐘です。冒頭に取り上げていただき、とても励みになりました。 このほか一向に減らない高齢者を狙った特殊詐欺の実態、認知症の早期発見とその対応、新制度の機能性表示食品についての発表、食品ロスのアンケート調査など、多角的な展示内容でした。 栄養改善普及会の指導で料理講習会も開かれました。「カルシウムで骨を丈夫に」をテーマに、チーズ寿司、チーズつくね、大根サラダなど、すべての献立にチーズを取り入れ、簡単でおいしく骨を丈夫にする工夫が紹介されていました。30人ほどの参加者が、賑やかに楽しそうに調理されていました。料理も消費者を支える重要なポイントです。気軽に身近で学べるこうした食育の機会は貴重です。 2日間を通して5000人ほどの入場者があり、盛況のうちに今年の消費生活展は終了しました。 第31回握飾区産業フェア わか草婦人会 10月23日から25日まで、テクノプラザかつしかで農業・伝統産業展が開催されました。テーマは「[躍〜躍進する葛飾の産業」です=写真。 会場には東京スマイル農協による野菜の宝船が展示され、行き交う人たちは感心して見入っていきます。特設ステージでは中学生の吹奏楽、高校生の太鼓やダンス、かつしか歌謡まつりなどが演じられました。 第31回特別企画として「寅さんロケ地をめぐる!」80歳以上の人を対象にしたご長寿クイズでは、谷茂岡会長が参加し、ロケ地の問題で見事優勝しました。賞品は五島列島の名産品でした。会場では寅さんロケ地の特産品販売や観光PR、葛飾区伝統産業職人会による実演・販売・体験教室が行われていました。 葛飾区消費者団体連合会は北方領土返還運動の一環として歯舞昆布、とろろ昆布、切り昆布、ポップコーン、綿あめの販売をしました。 屋外の販売でしたから風が強く、機械が飛ばされそうになったり、子どもの顔に綿あめが張り付いたり、棒を残して綿あめが飛んでいってしまったりとハプニングがありました。 最終日の25日には宝船が解体され、飾っていた野菜が安く販売されましたが、長蛇の列ができました。葛飾区には元気野菜のほか、たくさんの伝統産業があります。この匠の技を絶やさないように継承していってほしいと思いました。 |
||||||
▲back |