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■2016年10月15日付
くらしフェスタ東京2016
第62回 指導者研修会
全地婦連 関東ブロック会議
新潟県出雲崎町婦人会と交流
第44回 葛飾区消費生活展
地域ニュース
結核予防会の街頭無料検診デー
薬用ソープは免疫に悪影響


■くらしフェスタ東京2016
東京地婦連のブース
 くらしフェスタ東京2016は、10月7・8日に新宿駅西口広場のイベントコーナーで開かれ56のブースには多くの人が訪れ、大盛況でした。東京都消費者月間実行委員会(山下陽枝委員長)が7回の委員会を重ねて開催されたものです。
消費者意識の啓発に

山下陽枝 実行委員長
 東京地婦連は「暮らし」エリアブースの21番「院外・院内薬局についての意識調査」です。あなたは医師から処方箋をもらい街の保険薬局で調剤してもらう「院外薬局」と病院で処方してもらう「院内薬局」とどちらがよいと思いますかのアンケート調査を行いました。
 アトラクションステージではオープニングコンサートのあと、警視庁の防犯講座、ヘブンアーティストのショーやパントマイム、チーム☆コント2016の消費者被害防止コント「世にも魑魅魍魎な物語」やころばん体操、絵本ライブなどがありました。
 セミナーステージでは、消費生活の安心・安全にかかわる啓発講座、お客様相談室に寄せられた疑問、終活に必要な契約の基礎知識、空き家問題など、くらしに役立つプログラムが組まれ、大切なお話をたくさん聞くことができました。
 私は56ブース全部を見せていただき、きれいな展示と説明担当者のお話を聞き、大変参考になり勉強になりました。これからも積極的に参加して力を合わせ、消費者意識の啓発に努めていきたいと思っています。ご協力いただいた全ての皆さまに感謝申し上げます。
(山下陽枝)
東京地婦連はアンケート「院外薬局」か「院内薬局」か

 東京地婦連では、「暮らし」エリアの展示に参加、昨年好評だったアンケート調査「かかりつけ医がいますか?」に続いて「院外・院内薬局についての意識調査」を行いました。
 今年も昨年同様に質問は1つ「あなたは医師から処方箋をもらい、街の保険薬局で調剤してもらう『院外薬局』と、病院でもらう『院内薬局』と、どちらがよいと思いますか」です。
 初日の7日、人びとの出足は上々。私たちは立ち止まった人に積極的に声をかけ、まず大きく掲示したアンケート調査一覧にヒントが隠されているクイズラリーに挑戦してもらいました(各コーナーで実施するクイズに正解すると規定の枚数で景品がもらえる)。
 東京地婦連クイズの正解は「処方箋」。医療に関心が向いたところでアンケートに答えていただくという作戦で、回答者が貼る丸いシール、男性は青、女性は赤がどんどん増え、回答欄が埋まっていきました。
 医薬分業は1974年に処方箋料が大幅に引き上げられ、病院やクリニックに対し処方箋を発行するように政策的な誘導が行われ、それから40年が経ち、現在では
68%まで医薬分業が進んだそうです。
 分業のメリットは医療、医薬提供側に多くあるようですが、患者側にとってはどうでしょう。まずは消費者の意見を聞くことから始めて見ようというのがこの調査の趣旨です。結果はあらためてご報告します。
(梨洋子)
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■第62回 指導者研修会
 第62回指導者研修会は9月16日、秋の訪れを感じる小雨の中、21人が参加して、食品問題をテーマに東京農業大学の「食と農の博物館」と長谷川町子美術館へ行きました。
食と農の博物館へ

東京農大博物館
 食と農の博物館では2班に別れて「バイオリウム」という生き物空間を見学。世界中の珍しい植物がありましたが、「バオバブの木が有名だけれど、あるのかしら」と話していたら、バオバブの木はまだ小さくて、イメージしたものと違っていて残念でした。珍しい木がたくさんあり、水につけるとぬめりが出るシャンプーの木は、昔読んだ『大陸をかけるエイラ』を思い出しました。
 動物もいたのですが、グリーンイグアナが放し飼いにしてあり、木の上で寝ていてしっぽが見えるだけでしたが、帰る時はこちら向いて、谷茂岡会長も「私たちが見学に来たことを分かってくれたのね」と喜んでいました。古代魚シーラカンスの剥製も150センチくらいありましたが、古代生きていた頃は30センチくらいだったそうで、親のお腹の中で共食いをして大きくなるそうで、ギョッとしました。
 午後は長谷川町子記念館で素晴らしい日本画を堪能しました。
(藤田静江)
一瞬の別世界へ

 博物館に入って最初に目にしたのはオオシャコガイ。実際に手を触れることができるのは、博物館などでは珍しいことと思いながら、そっと触ってみました。この貝はボッティチェリの『ビーナスの誕生』に描かれた貝だそうで、重さは85キログラムで、この大きさならビーナスが立つことも可能だと納得できました。
 ロイヤルナイフフィッシュ(なぎなたナマズ)の水槽の前では、残酷ですがと言いながら、解説員が生きた金魚を投入。1匹目は危うく虎口を脱して小石の陰に逃れ、2匹目はあえなくあっという間に飲み込まれ、まもなく小石の陰から出てきた1匹目も…。「この小さい魚を飲み込む魚を私たちは食べてしまうわけですから」と、食物連鎖のわかりやすい例証でした。
 別棟のバイオリウムは「生きもの空間」とパンフレットにあり、主にマダカスカルの動植物でサボテン類が多く、真っ赤な樹液を出す竜血樹、菓子作りでおなじみのバニラの木など。動物たちはしま模様の長い尻尾とパンダのような目のワオレムール、頭上の木の棚の上ではイグアナが観覧者を見つめ、足元の柵の中ではケヅクリガメがのそのそと歩いている、一瞬の別世界です。
長谷川町子美術館
 長谷川町子美術館ではサザエさんの原画や現実の町子さん一家の変遷を描いたものも展示されて懐かしいものでした。町子さんの水彩画を見て、漫画にもしっかりしたデッサンが大切なのだと感心しながら、帰途につきました。
(八木博子)
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■全地婦連 関東ブロック会議
講師の坂本玲子さん
 平成28年度全地婦連関東ブロック会議は9月29・30日に山梨県富士吉田市のハイランドリゾートホテル&スパで開かれました。テーマは「地域創生・今こそ女性の力!次世代につなぐ明るい未来」各地域の婦人会から580人余が参加しました。
第1分科会

「地域防災のありかた」
(講師/山下博史NPO法人災害・防災ボランティア未来会代表)

 東日本大震災から、5年半が過ぎた今も支援活動を続け、その経験から次のように話されました。
 日頃から常に、災害に対し最悪の事態を想定して最高の準備をすることが必要であり、それぞれの立場の意識・知識で備えることが大切です。防災学習をして正しい知識を得てしっかり覚えて、地域の実情を踏まえた訓練とマニュアルを作り、災害に強いまちを作ることです。
 次は、グループで話し合いました。まちの防災訓練には必ず参加する。常にベッドの傍に懐中電灯、リュックサックを用意。「助けて」と合図のためにハンケチや布を出す。老人の居場所が分かるようにする。車にハザードマップや避難用品を用意しておく。女性の視点での発言(女性専用の部屋など)もありました。
 各グループの発表では、食料品、カセットコンロを用意する。電気のブレーカーを落とす、家具を留める。消防団とつながりをもつ。若い人を大切に。冷蔵庫に常用薬やレシピのコピーを入れておく。人と人の日頃のつながりが大切など、意見が発表されました。
 講師は、人びとのつながりを1番に考えます。助け合う時のルールは「自助・近助・共助(協助)・公助」。ときには「命の選択をしなければいけないときもある」が、差別はダメ、区別は必要。悩んだときは命を最優先にする。「計画も訓練も実際も男女が一緒に考え行う」と防災の必要なことが短い言葉で語られました。防災用の「四季の歌」も披露されました。
(大北恭子)
第3分科会

「守ろう自然環境・今私たちができること」
(講師/渡辺豊博都留文科大学特任教授)

 渡辺さんは「日本はまず地方から国を作り、山海里山を守ってきた。しかし今、川は汚れ自然災害などで地球は病みはじめている。
 地域、そして心を変えよう、座学ではなく実学で。私は学生に故郷自慢をさせるが、若い彼らは自分の故郷のよさを意外と知らない。皆さんは富士山の8合目から上は聖域で、神の所有地(浅間神社)ということを知っていますか。世界文化遺産となった今でもごみで汚れている。私は富士山からの湧水、清流が町中ではドブ川化してしまった水辺の再生や貴重な河畔林の保護などに取り組み、学生や住民主体で活動している」最後に「イギリスの高齢者は元気、稼いでそのお金をいろいろなサービスに替え消費を活性化させている。その原動力は女性です。地域での活動を皆で話し合ってみてください」と結びました。
 続く分科会で私は第5グループ。最初はみんな地域が違う中で発言も戸惑いがちでしたが、唯一共通する悩みが「ごみ問題」。ごみの出し方、分別、行政の回収方法などは農村・都市地域それぞれの事情で異なること。外国人観光客のごみへの意識の低さ、食品ロス、フードバンクの活用も話題になりました。
 最後に講師は「実りある話が出たと思う。本来、行政がやるべきことを家庭でしっかりやっている。積極的に社会に出て実践する力は説得力を持つ。地域からの歩みに自信を持って貫いてほしい」と講評されました。
(梨洋子)
地域を担う女性の団結力と突破力に期待

 関東ブロック会議に、東京地婦連の皆さんと一緒に参加しましたが、1日目の基調講演と分科会、2日目の全体会と各県代表のみなさんは一体感と団結力をみなぎらせて、ぐずつく天気を吹き飛ばすほど精力的にスケジュールをこなしていました。
 全体会では富士浅間神社保育園児雷神花火の踊り、オカリナやリコーダーの演奏、災害・防災ボランティア未来会代表山下博史さんの「地域防災のありかた」、渡辺豊博都留文科大教授の「自然環境、今わたしたちにできること」の報告、山梨県立大学の精神科医でもある坂本玲子さんの「美しく楽しく生きるー脳とからだの使用法」の講演など盛りだくさんでした。受容体力と知力、集中力と持続力に難のある私には少し疲れを感じた全体会でしたが、全地婦連関東ブロック代表の皆さんは坂本教授の曰く「ドーパミン」を大いに発散させていました。
 各地域が抱える地域問題、家庭問題などに積極果敢に挑戦し、今、そこにある災害危機を再び突破しようとしている谷茂岡会長はじめ東京地婦連の皆さんの団結力と突破力に、これからも期待しています。
(葛飾区産業観光部副参事 森本宏)
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■新潟県出雲崎町婦人会と交流
出雲崎町婦人会のみなさんと
 暑さもやっと和らぎ、秋の気配が感じられる9月13日、新潟県三島郡出雲崎町婦人会の会員21人が、赤坂の迎賓館見学後に、全国婦人会館の見学と私たちとの交流のために来館されました。
 出雲崎町は人口約4600人、婦人会の会員は60人でほとんどが高齢者であること、最近の活動は小さな町なので多くの出会いが望めず、ご縁が遠のいている人たちが多いことに心を痛め、何とかしてあげたいと“婚活”の催しを企画運営したことなどについてのお話がありました。
 東京地婦連からは、年間活動計画と今取り組んでいる「高齢者が住み慣れた地域でいきいきと安心して暮らすために、介護保険制度の見直しを踏まえた高齢者世帯の意識調査」とこれから取り組む「医薬分業に関する『院内薬局』と『院外薬局』についてのアンケート調査を消費者月間交流フェスタに出展して、一般都民の意識調査を行う」ことなどを話しました。
 地域環境は少し違っていても抱えている問題は同じで、若い会員が少ないこと、活動費が少ないとなどそれぞれ工夫して頑張っていますが厳しい現実は変わりません。それでも「地域に根ざした活動を、お互いにしっかり頑張りましょう」と心を一つにしてお別れしました。
 今回は研修旅行の申し出を受けてからの日数が少なく、準備不足でお役に立てたかと心配していましたが、翌日から次々とうれしいお便りを頂戴して一同心からほっとしました。
(端山純子)
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■第44回 葛飾区消費生活展
 「つなごう未来・私達の生活(くらし)」をテーマに、第44回葛飾区消費生活展が10月8・9日にウィメンズパルで開催された。
オープニングセレモニー
 初日は青木葛飾区長や地元の議員など多くの来賓を迎え、盛大にオープニングセレモニーが開かれた。青木区長は「パネル展示を通し、皆さまの生活に役立ててほしい」と挨拶された。

高齢者問題焦点に

 わか草婦人会は高齢者問題に焦点をあて「シニア世代の正しい食生活指針」「口腔ケア」の大切さ、体を過度に安静に保つことで起こる「生活不活発病を防ぐ」健康習慣のすすめ、一読、十笑、百吸、千字、万歩の5つで、本に親しむ、笑いの効用、深呼吸、字を書く、散歩など健康への“意識”を訴えた。この他訪問看護って何してくれるのなど、計4枚のパネルを展示。他団体も水素社会、悪質商法啓発、健康食品の疑問など計20枚のパネルがメイン会場のホールを埋めた。

食品ロスに関心を

 谷茂岡会長が情熱を燃やす食品ロスの問題、区環境部との協働事業、フードドライブも消費者展の会場で初めて実施した。同時に家庭での未利用食品の実態やフードドライブそのものの周知状況についてのアンケート調査の結果も発表。今回の消費者展で、より多くの区民に食品ロスの問題に関心を深めていただければ幸いだ。

出前寄席初登場

 また一向に減らない悪質商法に対し、消費者被害未然防止を落語で訴える「出前寄席」も初登場。講師は立川平林さん、笑いで引き込む説得力はさすが――。これで1件でも被害が減ってくれることを願うばかり。

 手作り教室ではプラスチックのスプーンを利用したカブトムシのブローチ作り、水彩アクリル絵の具で彩色すると玉虫色に光り見事な出来栄え。とてもプラスチックスプーンの再生品には見えない。
 こうして斬新な企画を網羅した消費生活展は、入場者に未来につながる”何か”を残せたと思う。
(秋吉セツ子)
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■地域ニュース
ごみ減量キャンペーン わか草婦人会

 葛飾区のごみ減量キャンペーンが、9月26日に堀切菖蒲園から始まりました=写真。ごみ減量推進協議会が中心になって、11月6日の水元清掃工場まで6回続きます。
 谷茂岡会長は、「ごみを出さないように野菜の皮などもできるだけ薄くむき、水気を切って出すこと。買い物にはマイバッグを活用しましょう」と挨拶しました。
 駅の利用者だけでなく、近くのスーパーの買い物客や、バス停でバスを待っている人にも声をかけてアンケート調査に協力をお願いし、回答者に葛飾区特製のバッグを渡します。180枚あったアンケート用紙も気軽にしていただき、あっという間に終わってしまいました。
 この日は夏の戻りの様な暑い日でしたが、私たちもバッグをいただいて帰りました。普段からバッグには、買い物用のエコバッグを1つ2つ入れて、レジ袋をもらわないようにしていますが、こういったごみ減量キャンペーン運動に参加してみると、ごみの減量にもっと気を付けなくてはと、あらためて考えさせられました。
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■結核予防会の街頭無料検診デー
真ん中は「結核菌」です
 東京都では定期健診を受ける機会の少ない人を対象に、東京都結核予防会の協力を得て、レントゲン車による無料撮影を実施しています。
 9月26日、土曜日の昼下がり若者たちで賑わう秋葉原駅前の秋葉原UDXサボニウス広場で無料検診は行われ、東京地婦連も応援に駆け付けました。
 啓発リーフレット「長引くせきは結核」を手渡しながら、「今無料で検診が受けられますよ」「レントゲンを毎年撮っていますか」などと声をかけてテントへ誘導し、希望者には順次レントゲン撮影を行います。
 雨模様でしたが、熱心な一同の呼びかけに応じた45人が検診を受けました。4時を回りこの日の健診結果のまとめの報告が、東京都結核予防会理事長の石館敬三さんからあり、「45人のうち2人は要精密検診、1人が要経過観察」ということでした。
 検診運動の意義を再認識させられ、早期発見につながることを祈りました。
(飛田恵理子)
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■薬用ソープは免疫に悪影響
アメリカで販売禁止に

 外電によると、FDA(米食品医薬品局)は、19種類の殺菌剤を含有する薬用(抗菌)ソープ、ボディーソープなどの販売を禁止することを公表
しました。
 病院などの医療機関で使用されているものは対象外ですが、市販のメーカーには1年以内の対応を、義務付けています。
 とりわけ固形・液体ソープ類に広く使用されている、殺菌剤のトリクロサン、トリクロカルバンは免疫系やホルモン機能にダメージを与える恐れがあるとしています。
 FDAは消費者に「薬用(抗菌)ソープ類は普通の石けんと比べて優れた殺菌効果があるとはいえず、健康に悪影響を及ぼすリスクがある」と警告し、「普通の石けんによる手洗いか、あるいはアルコール濃度60%以上の消毒薬を使うとよい」ことを伝えています。
 わが国でも多種多様な殺菌剤が使われ、薬用、デオドラントソープとして1990年代から大量に市販されており、消費者への健康影響が懸念されます。
(飛田恵理子)
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