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■2017年1月1日付(新年特別号)
親子三代で旬の野菜を発信する
2016東京地婦連 第1回ブロック会議
くらしフェスタ東京2016 メインシンポジウム
日ロ首脳会談目前に 北方領土返還アピール行動
あつまろう!育てよう!もり上げよう! 未来に羽ばたく婦人の輪 第64回全国地域婦人団体研究大会
北区消費生活フェア2016 私たちのくらし in きたく
地域ニュース


■親子三代で旬の野菜を発信する
 都築 和浩さん
東京都地域婦人団体連盟会長賞
東京「農」の風景・景観コンテスト
府中市多磨町の農地
 府中市多磨町で農業を営む都築和浩さん。祖母の千枝さん、父の一さんとともに三世代で励みます。以前は正月用の五葉松だけを生産していましたが、食用の農産物にもチャレンジして10種類以上を生産し、次世代を担う若者に向けてSNSなどで情報発信もしています。和浩さんは3人の子のお父さん、今日は息子の大地くんがナスの収穫のお手伝いにやってきました。
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■2016東京地婦連 第1回ブロック会議
 東京地婦連は「地域の力で未来を拓く」のテーマに、消費者、男女共同参画、平和、高齢者、環境問題などを主題にブロック会議を開催しています。今年度第1回のブロック会議は昨年10月14日に松戸市の千葉県西部防災センターを訪れ、「防災問題」の体験学習会でした。
東京地婦連第1回ブロック会議
 私たちが乗り込んだ貸し切りバスは上野公園を出発、松戸市の防災センターには10時30分に到着しました。
 まずインストラクターの案内で、ヘリコプターの緊急発着場の美しい芝生を右手に見ながら防災体験学習施設に入りました。早速視聴覚室で自然災害の恐ろしさを記録映画から学び、その後2班に分かれ、それぞれの体験学習コーナーへ進みました。

震度6強を体験

 地震科学コーナーでは、起震装置により震度6強をリアルに体験、その強烈さに強い恐怖感を覚えました。風水害の科学コーナーでは風速30メートルの風雨の威力を体験しました。立っていられない暴風雨の強さに、風がおさまるまで絶対に外に出てはいけないことを学びました。

非常口の確認は必須

 煙体験コーナーでは、ホテル火災の煙による災害の実態や煙の性格について知識を深めました。腰をかがめ、口をふさぎ1秒でも早く非常口へと急ぎましょう。あらかじめの非常口の確認は必須です。火災と消火のコーナーでは初期消火の方法を実際の消火器で体験しました。
 消火器はピンを抜く、ホースを火元に向ける、バーを握って火元に放出する、この3点を体で覚えましょう。2時間にわたる体験学習会から私たちは、「自分の命は自分で守る」ことを勉強し、防災センターを後にしました。
(福本悦子)

風と水の威力を体験

 「風水害」「地震」「火災と消火」など6種類の学習。風水害のメカニズムと風速30メートル/秒、雨量30ミリ/時の威力を体験、雨具をつけて体験室へ。
 「必ず手前のバーにつかまること。雨が降り始めたら長靴の先を見ること」のアドバイスを受けたが、実際風が吹き始めると単体では立っていられず、雨も激しすぎて長靴の先を見続け息もつけずひたすら耐えた。まち中でこの風雨に無防備で遭遇したら、間違いなく転倒すると思った。

揺れに耐えた起震室

 次は起震室で震度6、床をつきあげるようなあまりに激しい揺れに、一瞬体験であることを忘れ頭の中は真っ白に。やっとのことでテーブルの下に潜り、足にしがみつくことができ揺れに耐えた。これで一体何分ぐらいだったのかと呆然とした。東日本大震災ではこの後すぐに津波の襲来、熊本地震では2度もこれ以上の揺れに見舞われたわけで、尋常でない状況を耐え抜かれた被災者の皆さんにあらためて畏敬の念を抱いた。
 終了後、中村防災センター長から自然災害の情報伝達と活用についてお話があった。避難準備情報と勧告、指示に関しては従わなくても罰則なし、警戒区域の設定には従わないと罰則がある。それだけに外れた時の住民の不満を恐れ行政側も発令を躊躇し、その間に大災害発生という事例もあった。センター長からは「自然災害は必要以上に恐れるな、しかし侮るな」の教訓をいただいた。

戸定邸を見学

 この後、江戸幕府最後の将軍十五代徳川慶喜の弟昭武が建設した松戸市の国指定重要文化財の戸定邸を見学。9棟23部屋の面積に不足はないが厠湯殿、洗面所などは極めて質素。在位10カ月、変革の時代に翻弄された慶喜だが、西洋文化に造詣が深く愛用の品を次代に託した。その余韻にひたりながら帰路についた。
(秋吉セツ子)
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■くらしフェスタ東京2016 メインシンポジウム
 世代別消費行動から見えてくる未来
 講師牛窪恵さん
 世代・トレンド評論家、マーケティングライター、有限会社インフィニティ代表取締役であり、さまざまな審議会の委員、コメンテーターとしても活躍中の牛窪さんから変わりゆく個人消費の行方について聴きました。
 牛窪さんは昨今の世代別の特徴、消費行動などをキャッチコピー手法で、おひとりさま、草食系男子など、巧みに表現します。消費者を笑わせ納得させて消費へと誘導する数々の流行語によって消費社会を動かし、未来の流行を演出する達人です。
 なかなか楽しい話でしたが、私たちは、牛窪さんが、企業戦略や商品開発にも深く関わっていることを認識したいものです。
(飛田恵理子)
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■日ロ首脳会談目前に北方領土返還アピール行動
 北方領土の返還を求める都民会議は12月1日、北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会(北隣協)が主催する「北方領土返還要求中央アピール行動」に参加しました。
 日比谷公園野外音楽堂で開かれた出発式には、東京地婦連から谷茂岡会長ら5人が出席し、全国の都道府県民会議からの参加者も集い、日比谷から銀座まで、約2・2キロを500人ほどでアピール行進しました。
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■あつまろう!育てよう!もり上げよう! 未来に羽ばたく婦人の輪 第64回全国地域婦人団体研究大会を追加
 あつまろう!育てよう!もり上げよう!〜未来に羽ばたく婦人の輪〜をテーマに、第64回全国地域婦人団体研究大会が10月20・21日の両日、埼玉県さいたま市のソニックシティで開かれました。東京地婦連から11人が参加しました。
第64回全国地域婦人団体研究大会
 初日は「分科会」「消費者問題」「男女共同参画の視点からの防災」「子育て支援」「食」「歴史」など5分科会があり、2日目は、開会行事に続いて「私の半生を振り返って―研究と社会貢献―」をテーマにノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士の記念講演がありました。


第二分科会

男女共同参画の視点からの防災 「東日本大震災後の支援活動を通してみえてきたもの」
もりおか女性センター長 平賀圭子さん

 災害は、いつどこで起きるか分からない。2011年3月11日の東日本大震災当日は、埼玉県の国立女性会館で堂本暁子さんの講演会に参加。地元の様子は、電気が復旧しテレビで甚大な被害の様子が分かりましたが、被災地とは電話が通じなく個々のことは全く分からなかった。
 地元に帰り2週間後にガソリンが手に入り、被災地に行き、予想をはるかに超えた災害の恐ろしさを実感。避難所には被災者の半分ぐらいの人がいて、あとは自主的に避難している。赤ちゃんや高齢者、障害者は周りに迷惑がかかる、といなかった。
 無視され続ける女性の声とニーズ。女性が本当に必要な物を届けるためにメディアを通じて宣伝した。電話で注文が入り必ず3日以内に届けることにした。現地の実態が分かるようになると、女性たちの衣類などをS・M・Lなどのサイズに応じて手元に品物を届ける活動を始める。資金は全て寄付で行われた。女性は女性が支えると考えて活動したが、被災地では家父永長制と性別役割意識が強く、女性の声が届きにくい。リーダーは男女共同が必要。
 お盆過ぎから、仮設住宅に入居したが、周りは知らない人ばかりで、相談相手もいない状態になり、厚労省から資金援助で立ち上げた、買い物の代行の支援や安否確認の仕事を始める。担当したのは、被災し仕事を失った20人の女性たち。
 災害時適切に対応できるのは、日頃の地域でのつながりが必要だと思います。災害に関する政策決定の場に女性の参画が必要、あらゆる場へ女性の視点を入れていくことが今後の課題だ。
(大北恭子)

記念講演
私の半生を振り返って
大村智博士

若き日を語る大村智先生
 2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞された先生は、風光明媚な韮崎の、村の顔役を務める農家に生まれました。
 主に祖母の手で育てられ、農繁期には学校を欠席したり登校前に農業の手伝いをした辛い歳月もありましたが、「村長になる人がこんな姿で」とくじけないように励ましてくれたのは恩師でした。農業を学び、家族内での役割意識も芽生えました。
 青年期にはスポーツに明け暮れ、池の平で学んだスキーでは次々と優勝カップを手にして、国体の代表仲間との交流を楽しみました。山梨大在学中には、地質分野の担当教授がいつでも研究室で実験出来るようにしていてくれたそうです。
 卒業後墨田工業高校で理科と体育の教師を務める傍ら、東京工大と理科大の大学院に進み、土・日も研究室に通って、その後の栄誉につながる研究機器類の操作をマスターされました。
 北里大研究所では発酵の研究に取り組まれ、新たな発見をするために渡米し研究を重ね、成果をおさめて日本に戻られました。
 その後メルク社と産学共同で「人に役立つ微生物由来の天然有機化合物を見出す」研究にまい進し、488種もの発見を成し遂げました。
 現在26種が医薬・動物薬などで広く使われており、無料で提供されているものもあります。1981年発見の動物用フィラリア用薬、熱帯病のオンコセルカ症(河川盲目症)、糞線虫症、かいせん症等の治療薬はまさに輝かしい救いの手です。約1億人のオンコセルカ症患者が2020年には皆無になる見込みということでした。
 その一方で先生は、北里研究所の再建、北本市の北里病院開設のみならず、若い世代の育成にも長年尽力されています。また美術館の建立により、女流画家を支援し地元には温泉をつくられるなど温かい人柄で地方再生を実践されています。
 先立たれた奥様への深い感謝とともに半生を振り返られた大村先生は、「夢を持って生き切る」という名言でお話を締めくくられました。
(飛田恵理子)
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■北区消費生活フェア2016 私たちのくらし in きたく

消費生活フェア2016
 第44回北区消費生活展「消費生活フェア2016 〜私たちのくらし in きたく〜」が11月27日、北とぴあの飛鳥ホールで開催されました。消費者団体10、協賛団体7、北区2の団体が参加し、環境・防災・食・電気など消費者が日常生活に役立つ情報を発信し、650人以上の参加者があり大盛況でした。

消費者被害救済制度のパネル展示

 千草婦人会(北区婦人団体連絡協議会)は「東京都消費者被害救済委員会による救済制度について」をテーマにパネル展示をしました。消費者被害救済制度とは消費生活総合センターなどに寄せられた苦情や相談のうち、都民の消費生活に著しく影響を及ぼす、または及ぼすおそれのある紛争について「あっせん」や「調停」を行い、その解決にあたる「東京都消費生活条例」で設置された知事の付属機関で、知事は委員会の意見を聞いて消費者訴訟に対して訴訟資金の貸付などの必要な援助を行います。
 他の消費者団体からは「すこしお生活」「傘の修理」「機織り体験」「もったいない」「エコを考える」「コープの環境への取り組み」「牛乳パックで手すきはがき作り」「女性参政権70年」「着物りふぉーむ」などがありました。
 ステージイベントでは「だまされないぞ―消費者被害防止紙芝居大江戸ヤッサン一座」「ロコモ体操」「消費者被害防止寸劇」「着物リフォームファッションショー」「大道芸南京玉すだれ」などがあり、特にファッションショーは大好評でした。
 協賛団体からはカーレットジャパン協会の「カーレット体験」、北区社会福祉協議会「成年後見制度について」、北区防災ボランティア「防災ベストで身軽に避難」、北区おもちゃ病院「おもちゃの修理」、王子警察署「特殊詐欺被害に遭わないために」、関東電気保安協会「電気は正しく安全に使いましょう」など。そして、北区消費生活センター「消費生活センターってどんなとこ?」、北区リサイクル清掃課「ごみの減量」のコーナーがありました。
 やはた婦人会のご協力で防災食が配られ、休憩コーナーでおいしくいただき、楽しい1日でした。
 北区長も毎年参加され、消費者団体としても励みになっています。北区消費生活センターの皆さまには1年間お世話になりました。
(山下陽枝)
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■地域ニュース
健康・食育フェア2016 わか草婦人会

 11月6日、健康プラザの葛飾区健康・食育フェア2016に区の婦人団体(谷茂岡会長)とともに参加しました=写真。
 結核予防複十字シール運動をPRして「長引く咳は結核かも」「結核の常識」などのリーフレットを手渡し、「コーヒー1杯を飲んだつもりで、世界の子どもたちを1人でも多く、結核から救いましょう」と募金の呼びかけをしました。
 来場者の中には、日本はもちろん、世界でも結核患者はいないと思っている人が多くいました。日本では1日50人、毎年2万人が発症し、2000人以上が亡くなっていることを説明すると、びっくりした様子で熱心に耳を傾ける人もいました。今でも日本は、中まん延国です。世界から結核をなくさなければ日本の結核もなくなりません。
 結核をなくす対策は、感染症であることを正しく知ることが大切です。これからもできる限り複十字シール運動を続けていきたいと思います。
(黒崎照子)

水素エネルギーの明るい未来 都民クラブ

 11月9日、会員7人が参加し、昨年7月に江東区潮見に開設された「東京スイソミル」の見学研修会に行きました。お昼前に潮見駅に集合、駅前のアパホテルでビュッフェランチをおいしくいただきました。
 東京スイソミルは、目に見えない水素エネルギーの将来像を、見て・触って・体験しながら学べる総合的な学習施設でした。資源不足の日本にとって、身の回りにヒントを得られる可能性を将来に向け研究、有害なCO2をいかに縮小し、住みよい循環型社会の発展に、水素エネルギーがどうつなげられるか、6つのゾーンに分けられ、疑問には分かりやすい説明がありました=写真。
 現在、私どもの身の回りには水素ステーションがあり、自動車社会や建物・家庭環境において、将来の利便向上に向け徐々に利用の範囲が拡大しつつあるようです。
 研修でいちばん理解できたのは、私が自転車をこいで水素を発生させ、ミニチュアカーに注入、走らせたことです。
 屋外では自動車で蓄電された電気を家庭用ヒーターに接続、暖められる実態は、設備・維持費が安価になれば、近い将来各家庭で利用度が増すと実感しました。
(北川公造)
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