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■2018年6月15日付 | |||||||||
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■東京地婦連 70周年記念のつどい | ||||||
東京都地域婦人団体連盟(東京地婦連)は1948(昭和23)年4月に誕生し、今年創立70周年を迎えました。それを記念して4月21日、葛飾区のテクノプラザかつしかで、記念集会と祝賀会を開きました。継続と連帯が示す長い活動を振り返りながら、これからふたたび新しい1ページを描いていこうと決意を強くしました。 | ||||||
谷茂岡会長のあいさつ 東京地婦連は、首都東京の地域組織として、戦後間もない1948年4 月に誕生、当初は「明るい住みよい社会の建設」をスローガンに、昨今は「世代を超えて地域の力」をテーマにさまざまな活動を行ってきました。 表現は異なっても目指すところは、まったく変わりありません。この70年間、女性、青少年、高齢者問題など、消費者が真に心豊かに生活するためにはどうしたよいか、皆さんで問いかけながら歩んできました。 こうした地域の活動をとおして自然環境を守るとともに人間尊重、公害追放、平和を築くことにも力を注いできました。しかし社会情勢は厳しく、日進月歩、複雑多様化する中、男女共同参画、少子高齢化、地球環境と自然災害問題など、誰もが安心して健やかに暮らせる地域社会を築くためには、温かな交流の輪、コミュニティー同士の連携を強めていくことも必要だと思います。 私たちは70年間の運動をふまえ、人間らしい生活をおくる上にも、国際化が進む中のくらしの問題など、新たな課題に視点を据えていかなければならないと、強く感じています。 今後もお互いに健康に注意しながら、行政や各方面からの情報を共有し、活動していきたいと念願しています。頑張りましょう。 第T部 記念講演会 どうなる日本!―私たちの生活と今後の政治・経済・外交― 福岡政行 東北福祉大学特任教授
先日東京駅で、70代の女性に「日本の国は大丈夫でしょうか」と尋ねられました。最近テレビではセクハラ問題が報道され、中高生に与える影響を心配していると思います。日本は男女共同参画の世界ランキングで144か国中114位と下です。いまだに男尊女卑の時代です。地婦連の皆さまの活動が大きな意味を持っています。 永田町界隈で、新聞記者たちは「現体制は5時過ぎで、日没までに時間がない」と言われています。愛媛県庁から出てきた首相案件は、加計氏が獣医学部を設立する忘備録のメモが出ています。千葉の加計氏の獣医学部は5割程度の学生です。今治もシャッター通りで開校して学生がくるのでしょうか。東京、神奈川、埼玉はバイトができるので集まります。森友問題にしても今、大阪特捜部が動いているようです。 以前北朝鮮が食料難で困っているころ学生と米やチョコレートを持って訪問したとき、拉致問題にふれると怒鳴りだした。ふれられるのが嫌なのでしょう。 これから米国と北朝鮮の交渉がはじまり成功すれば、軍事費5兆円が3兆円になるので、福祉や教育などが充実できる。自衛隊は25万人が5万人で済むので、保育園や高齢者施設などの見守りとして活躍し、空き店舗を活用して子ども食堂、高齢者食堂の経営ができます。 天皇陛下は、戦後沖縄の訪問は当初は歓迎されず、続けて訪ねられ、今は歓迎されています。 原発反対を小泉純一郎、細川護熙、故菅原文太の各氏とともにし、東北大地震の支援活動もひとりの人間として学生とともに取り組んでいます。 世界から広島に折り鶴が届いています。もう一度オバマ前アメリカ大統領を広島に招き、8月6日に子どもたちと999の鶴を折り、広島の郊外に千羽鶴の森を作り、平和を祈りたいと思っています。 福岡先生の講演は、エネルギッシュで行動力があり、どんなことにも立ち向かう感じでした。 第U部 式典・祝賀会
アトラクションは、斉藤徳行大徳工務店専務取締役による獅子舞です。趣味で始め、現在葛飾区内の幼稚園や保育園、デイサービスなどでボランティア活動をしています。 各テーブルをまわり、来賓の方がたにスピーチをお願いし、山口那津男参議院議員、舟坂ちかお東京都議会議員、上村泰子葛飾区議会議員からは祝辞を頂戴しました。 次に日本の伝統文化、相撲甚句を継承している東京相撲甚句会の相撲甚句を聞き、最後に商工会議所の皆さんによる万歳三唱があり、閉会しました。 大勢の来賓や会員の皆さまに出席していただき、小池都知事も忙しいなか長時間席に留まられ、会場の皆さまと言葉を交わし、大盛況のうちに東京地婦連70周年記念のつどいは無事に終了しました。関係各位の協力のたまものと厚く御礼申し上げます。 編集グループより経過報告に代えて 初代の山高しげり会長の尽力で東京地婦連が生まれ、今日を迎えるまでの活動を、年表と近年の記録写真で、コンパクトにまとめたのが、世代を超えて地域の力「東京地婦連70年のあゆみ」であることを一同に報告いたしました。 冊子は、折々のリーダーたちに思いを重ねて、ともに歩んだ非営利活動の足跡で、分野横断的で多岐にわたること。 地味ながらある時は使命感に燃え、ある時は願いを込めて汗をかき、充実感を共有した私たちの歴史のひとコマであることを説明いたしました。70年は余りに長いので、内容は省略いたしましたが、「皆さまどうぞ『東京地婦連70年のあゆみ』をお手に取り、わたしどもへのご理解を一層深めていただければ幸いです」と締めくくりました。 (本来なら梨洋子さんからの報告のはずでした) 会員の感想 わか草婦人会 黒崎照子 ホールを見渡すと、国会議員、都議会議員、企業・事業者の代表者の方など、地婦連を支えてくださった来賓が勢ぞろいです。これは谷茂岡会長はじめ多くの先輩の、今までの地婦連の特色が誠実で根強く幅広い活動によるものだと思います。 拍子木とともに相撲甚句に聞き惚れていると、地婦連に参加したこの30数年間が走馬灯のように思い出されました。谷茂岡会長と地婦連の行事に参加したこと、故小柴美知会長と2人で食事、故田中里子常任参与にサインをいただいたことなど思い出は尽きません。 先輩のご指導の下、地婦連の一員であることを深く感謝しています。70年の祝いに参加でき、うれしく思いました。 北区千草婦人会 佐藤八重子 70周年記念誌を見て、私はまだ生まれていない時からのいろいろな活動に敬意を表します。 今日の式典には大勢の来賓、会員の皆さまが参加され、盛大に行われたことは、長い間の東京地婦連の活動が認められたものと思います。長いこと頑張ってこられた先輩の方がたに感謝します。 福岡政行先生の講演も大変ためになり、いろいろと勉強になりました。 机上の研究よりもフィールドワークを重視し、何事にも現場を観察することが肝心だというのは大切なことだと思います。 これからも会員が力を合わせ、地域に根ざした暮らしの中から住みよい地域社会をつくるため、ますます活発に活動していくことを願いたいと思います。 中央銀座会 須田美代子 会場は華やかなうちにもなごやかな雰囲気に包まれていました。式典は記念講演から始まり、都知事や多くの来賓の祝辞をいただきました。谷茂岡会長の力強いメッセージは心に響き、大変よかったと思いました。 プログラムが進むにつれて、改めて地婦連の歴史と実績の重みを感じました。日本人の悲願である北方領土返還、第五福竜丸の展示、二酸化窒素測定など、常に平和を願い、賢い消費者としてあきらめず訴えつづける大切さを教えられた会でもあります。 地婦連は激動する社会のなかでさらに前進していくでしょう。それにはこの活動が、次世代に引き継がれていくことが急務です。まずは今日から地婦連の新たな出発が始まるとの思いを強くして会場を後にしました。 都民クラブ 福本悦子 東京地婦連は昭和23年生まれの70歳。ボランティアで志高く、営々と築き上げて来た団体です。誕生当時は婦人会20数団体が加盟する大組織、地域の問題から環境へ平和へと運動の輪を広げ、その活動は破竹の勢いと表されました。ちふれ化粧品の誕生、女たちの戦争体験DVD・体験文集、第五福竜丸エンジンの夢の島へなどと枚挙にいとまがありません。 今、私たちは、高齢化の波に逆らえず、厳しい現実を目の当たりにしています。来賓からいただいた祝辞や励ましの言葉から元気も頂戴しました。 会員が少し減ったくらいでひるむことなどありません。戦争の真ん中を生きた者として、戦争のむなしさを伝える役割の大切さ、また、地域から介護、医療、防災など取り組むべき問題も山積しています。一緒にゆっくりと着実に歩んでまいりましょう。 すずしろ会 須光代 4月21日、70周年記念祝賀会を無事に迎えることができて、何より喜ばしく思います。 この日は晴天にも恵まれ、都知事の小池さんをはじめ、多くの来賓の方がたが出席され、地婦連の存在感と会長の力量を感じました。 福岡先生の講演は残念ながら受け付けを担当していて拝聴することはできませんでしたが、とてもよいお話しだったそうです。 この日までいろいろと準備してきたことがよい結果となってほっとしました。途中予期せぬ悲しいこともありましたが、無事祝賀会が終了できたのも、会員の皆さまのお力と思いました。 また次の10年、2028年の80周年に向ってスタートです。 | ||||||
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■2018年度 東京地婦連総会 | ||||||
2018年度東京地婦連総会は、5月18日に全国婦人会館で開催されました。今年度も昨年に引き続き「世代を超えて地域の力」をテーマに、一層地域の連帯を強め活動を進めていきます。 総会は2017年度の事業報告、会計報告を承認し、2018年度の事業計画案、予算案も全員の拍手で原案通り可決しました。 役員改選では福本悦子政治・経済部長から、「今期は理事の退任がありましたので、役員の減少により、現体制のまま引き続いてご尽力いただきたい」と提案があり、会員の拍手で現役員の継続が承認されました。 | ||||||
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■2018 ピースアクション in TOKYO | ||||||
核兵器の廃絶と戦争のない平和な世界をめざして 平和な世界をめざして、2018ピースアクションinTOKYOが、5月28日に東京ウィメンズプラザホールで開催されました。 司会は東友会の村田未知子さん。オープニング・ピースコンサートに続いてコープみらいの主催者挨拶があり、「『あの日』のヒロシマから平和を願って」をテーマに語り継ぐでは、田戸サヨ子さんが被爆体験を語りました。 | ||||||
松井一實広島市長からは「昨年7月、国連では核保有国や、核の傘の下にある国々を除く122カ国の賛同を得て、核兵器の使用や保有、配備、威嚇などを禁止した、核兵器禁止条約を採択し、核兵器廃絶に向かう明確な決意が示されました。各国政府には国家の枠を超えて『核兵器のない世界』に向けた取り組みをさらに前進させていくことが求められています」 田上富久長崎市長からは、「今、被爆者や平和を祈る人びとが長年こつこつと掘り続けた小さな水の流れが合流し、大きな川の流れになろうとしています。私たち一人一人が核兵器のない平和な社会の実現のために何かできることはないか考えて行動することが、より大きな流れにつながるのではないでしょうか」 参加団体のリレートーク 続いて東京都生協連平和活動担当者連絡会、大学生協、医療生協、東京地婦連、東友会による参加団体のリレートークがありました。 東京地婦連の大北恭子さんは、団体で制作した「『女たちの戦争体験』DVD・体験文集」を教材などに活用していただく運動の継続を訴え、東京地婦連が2000年に夢の島の第五福竜丸展示館前に植樹した八重紅大島桜の近くに、東京地婦連創立70周年を記念して今年度内に「里桜」を植樹することなどを報告しました。 核兵器廃絶に向けたアピールの朗読と採択が、東京地婦連山下陽枝よりあり閉会し、そのあと神宮通り公園(渋谷)までピースパレードを行い解散しました。 | ||||||
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■谷茂岡都民会議会長 北方領土問題対策協会より表彰 | ||||||
「私たちは、それぞれの地域でひたすら一日も早い北方領土の返還を願い、返還要求運動にまい進してきましたが、いまだに返還が実現していません。全国の運動関係者、運動団体とともに粘り強く運動を推進し、政府の外交交渉を後押ししていきたい」と会長は挨拶しました。 | ||||||
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