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■2020年1月1日付
東京地婦連70周年記念植樹祭 平和を願いサトザクラを植樹
食品表示制度セミナー
令和元年度 全地婦連関東ブロック会議
生団連課題別委員会 「国家財政の見える化」委員会より
生団連課題別委員会 外国人の受け入れに関する委員会より
北区消費生活フェア
ごみ減量キャンペーンに参加して
地域ニュース
新賛助会員の募集


■東京地婦連70周年記念植樹祭 平和を願いサトザクラを植樹
 東京地婦連は、10月16日に第五福竜丸展示館の広場に、平和を願いサトザクラ(里桜)の植樹を行いました=写真。
 式典は谷茂岡正子会長のあいさつで始まり、創立70周年を迎え今日桜を植樹する喜びと、ご参列いただいた皆さまへの感謝の気持ちを述べました。小松典子東京都東部公園緑地事務所管理課長、菊地謙二一般社団法人東京都造園緑化業協会相談役、斎藤悟緑進造園株式会社代表取締役からお祝いの言葉をいただき、安田和也第五福竜丸展示館館長には、乾杯の音頭をとっていただきました。
 第五福竜丸展示館はおととしからの改築工事を終え、昨年4月にリニューアルオープンし綺麗になりました。団体、個人に限らず見学の方が絶えません。多くの皆さまに関心を持って学んでもらうのは大切だと思います。
 振り返れば、2000年に第五福竜丸展示館広場に、平和を願い八重紅大島桜を植樹しました(緑の銀行運動最終植樹)。翌年から消費者団体の皆さまと満開に咲いた桜を囲んで、「お花見平和のつどい」を開催し、それぞれの平和への思いを話し合ったり、食事や合唱をしたりして楽しいひとときを過ごしました。このイベントは16年間続き、おととし解散しました。
 東京地婦連では、今も継続して会員みんなで桜が開花するのを待ち、お弁当を持ってお花見に来ています。いつまでも、いつまでも平和が続くことを願って!
 第五福竜丸は建造から今年で73年になります。原水爆のない平和な世界を願う多くの市民の声で展示されるようになり44年に、エンジンも帰り20年になります。
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■食品表示制度セミナー
谷茂岡正子会長
 食品表示制度セミナーが11月15日、葛飾ウィメンズパルにて東京地婦連盟と全国地域婦人団体連絡協議会の共催で開催されました。今回は、食品の表示制度のあらましについて、消費者庁より2名の講師を招きお話を聞きました。
大川佳子さん
添加物表示制度
消費者庁食品表示企画課 食品衛生係
大川 佳子氏

 食品添加物とは、食品衛生法第4条の定義より“食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物”である。つまり、食品に添加することで、味を調える、長期保存を可能にする、色や香りをつける等の効果が得られる物質のことである。
 主な種類と使い道は、甘味料(食品に甘みを加える)、着色料(食品の色調を整える)、保存料(カビや細菌などの増殖を抑制し、食品の保存性を高める)など。生鮮食品であれば容器包装かポップ、加工食品では容器包装の一括表示欄に表示される。
 原則的には、使用した全ての食品添加物が「物質名」で、より多く使用されている添加物から順番に記載されていく。

山口昌彦さん
加工食品の原料原産地表示制度
消費者庁食品表示企画課 衛生調査官
山口 昌彦氏

 スーパー等で消費者が購入する食品には、食品表示基準により表示を義務付けている。内容は、生鮮食品は名称、原産地等。加工食品(輸入品以外)は名称、原材料名、原料原産地名、添加物、内容量、賞味期限又は消費期限、保存方法、製造業者名及び住所等。加工食品(輸入品)は名称、原材料名、添加物、内容量、賞味期限又は消費期限、保存方法、原産国名、輸入者名及び住所等。
 加工食品の原料原産地表示は、加工食品に使用された原材料の原産地を商品に表示する制度のことで、平成29年9月に改正された。表示対象加工食品は国内で製造した全ての加工食品(ただし、輸入品、外食等を除く)で、表示対象原材料は製品に占める重量割合上位1位の原材料。表示される原産地は、対象原材料が生鮮食品の場合は産地、加工食品の場合は製造地。制度の移行期間の令和4年3月31日までに、すべての加工食品への表示が義務付けられている。
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■令和元年度 全地婦連関東ブロック会議
令和元年度全地婦連関東ブロック会議
=静岡県御殿場市
 令和元年度全地婦連関東ブロック会議は、11月5・6日に静岡県御殿場市の御殿場高原ホテルで開かれ、関東甲信越の1都10県1市が参加し、600人余が集いました。東京地婦連からは6人が参加しました。
 1日目の分科会は@男女共同参画A消費者問題B気象災害の3つのテーマを基に活発な意見が出されました。2日目の全体会では、記念講演に東京都健康長寿医療センター研究所老化抑制研究チーム副部長の青柳幸利氏をお迎えし、「歩き方を変えるだけで万病予防」のテーマで講演いただきました。
 フレイル(虚弱)、サルコぺニア(筋力減少)、ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪型肥満)など、最近よく耳にすることばのお話に引き込まれました。健康長寿を実現するためには、生活習慣の改善が何より大切で、歩くことが基本ですと話されました。

第1分科会
「男女共同参画」に参加して


 「地域に届けよう女性の声を!〜意思決定の場に女性参画〜」をテーマに行われました。
 最初に静岡県男女共同参画課長の寺本浩子さんから、静岡県の男女共同参画に関する県民意識調査についてのお話がありました。
 次に政治分野における女性の政治参画ということで、御殿場市の黒澤佳壽子さん、辻川公子さん、小林恵美子さんの女性議員3人から、議員になったきっかけや現在の活動状況についてなど報告がありました。御殿場市議会は21人中3人が女性議員だそうです。住民にとって身近な問題を議論する地方議会では女性議員が少なく、女性議員がゼロの町村議会が3割以上になっています。女性が女性に投票していかなければ女性議員はなかなか増えていかない。男女共同参画の社会づくりには、女性議員の方が良いとの話がありました。
 私たちも女性の声が届くように、そして女性議員が増えるよう応援して行きたいと思いました。
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■生団連課題別委員会 「国家財政の見える化」委員会より
 生団連(国民生活産業・消費者団体連合会)の課題別委員会が、10月29日に開催されました。
 今回は注目されているMMT(現代貨幣理論)について、評論家の中野剛志氏の講演を伺いました。興味深い内容の一部を報告します。
主流派の経済学者と中野氏たちの違い

 国家財政の赤字の拡大は「インフレを招く」「民間貯蓄(預金)の不足を招き金利を高騰させる」とする主流派に対し、MMT(現代貨幣理論)では「わが国の現状を見れば赤字が拡大しても、デフレに悩み、財政は破綻しない」「政府の赤字財政支出(貸出し)が預金を生むのだから、民間貯蓄(預金)の不足に直面することはあり得ない」という立場です。
 中野氏たちは「日米英のように、自国通貨の国債を発行できる政府は、外貨が不足せずに変動相場制であれば、財政破綻はしない」と考えています。政府はいくらでも好きなだけ支出できると言います。
 ただし地方自治体では財政赤字はあり得るため、財政支出の問題から、カジノ誘致や水道民営化、ふるさと納税などの施策がニュースになるそうで、さらに家計の赤字も国家財政とは全く性質が違うと言われました。
 お話からは、子や孫にツケを回すことへの懸念とは無縁な、経済理論があることが分かりました。
 生団連では、「国民に見える財政運営を、国と国民の信頼関係の構築のために」との方針を掲げて最終的には「財政健全化推進法(仮)」を目標に取り組む計画です。
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■生団連課題別委員会 外国人の受け入れに関する委員会より
 生団連「外国人の受け入れに関する委員会」の第2回目が11月8日、東海大学校友会館にて開催されました。議題は、提言案「外国人受入れ国民会議(仮称)の立ち上げ」についてです。
 国の動きは労働不足に対応した入管法改正、すでに入国している人たちに主眼を置いた総合的対応策と、顕在化した問題への対症療法的な後追いの対策でしかない。今すぐにでも基本方針策定に向けて議論をするべき。
 生団連が提言で目指すものは、わが国が外国人の受入れをどうするのかというビジョンを指し示すためにわが国の将来像を描き、外国人の受入れに関する基本方針についての議論をするための有識者会議の立ち上げ、そして外国人受入れに関する「基本方針」の策定である。その後、「基本方針」の下で、出入国管理、社会的統合の両面において法・ルール整備や制度設計を着実に進捗させる。

会議における議題(案)

 ・人口減少社会にどう立ち向かうのか。イノベーションや生産性向上の促進も重要。それと外国人受入れとのバランス。
 ・外国人の受入れを増やし多様性社会へと舵を切るのか、今のまま凝集性の高い社会を維持するのか。
 どのような外国人をどのくらい受入れるべきか(出入国管理)、どのように共生をしていくべきか(社会的統合(共生)策)については双方の責務等を考慮しておくべき、などあり方が示されました。
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■北区消費生活フェア
 「私たちのくらしinきたく」をテーマに、令和元年!消費生活フェアが11月30日北とぴあ飛鳥ホールにて開催されました。
 消費者団体、協賛団体各8団体のほか北区リサイクル清掃課、北区消費生活センター、北区社会福祉協議会等の参加で、環境、防災、防犯、リサイクル、健康、食、ガス、電気などについて消費者団体、協賛団体が日常生活に役立つ情報を発信しました。
 千草婦人会は「食品を安心して選ぶために」がテーマです。食品表示は消費者基本法において消費者の安全の確保や、消費者の自主的かつ合理的な選択の機会の確保などを図る上で重要な役割を果たすものであること、2015年4月1日から食品表示法が施行され、これまで食品表示について一般的なルールを定めていた食品衛生法、JAS法、健康増進法の3法の食品の表示に関する規定が統合されたことにより、食品の表示に関する包括的かつ一元的な制度が創設されたことなどについて、パネルを展示しました。
 その他には「各種被害防止対策」「ごみの減量について」「くらしを守る計量制度」「電気を正しく安全に」「ガスでもっと安心・安全・豊かな暮らし」「フレイル予防」「エシカルってなあに?」「プラスチックごみ問題」「牛乳パックで手すきはがき作り」「カーレット体験」など、参加者は勉強になったと大変喜んでいました。
 ステージイベントとして、出前寄席では落語「なるほど!これぞ『だまし』のテクニック」、漫才「『安心してください』には要注意!!」。椅子に座ってできるタオル体操では、会場全員が参加し体を動かしていました。そして、毎年人気の「着物リフォームファッションショー」「大道芸南京玉すだれ」「北区ピアニカアンサンブル」等楽しいステージでした。
 昼食はやはた婦人会の協力で防災食が用意され、おいしくいただきました。
 好天に恵まれ、多くの区民の参加者と楽しい1日を過ごすことができました。消費生活センターの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。また来年度に向けて勉強をしていきたいと思います。
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■ごみ減量キャンペーンに参加して
 9月26日の赤札堂堀切店前を皮切りに、令和元年度の葛飾区ごみ減量キャンペーンが始まりました。区主催のこのキャンペーンは全部で16回あり、私たち婦人団体は、堀切地区(わか草婦人会の地元)やその周辺5か所を受け持っています。
 第1回目の当日は式典から始まり、葛飾区南綾瀬自治町会連合会長の秋山さんに続き、区の消費者団体連合会の会長でもある谷茂岡会長が「ごみを少しでも少なくするために皆さんのご協力をお願いします。買い物にはマイバッグを持参して、買う時にはごみを出さない物を買うように気を付けましょう」と挨拶されました。商店街の会長さんや区長の挨拶もあり、式典が終わりました。
 その後、買い物に来た人や道ゆく人に声をかけ、環境についてのアンケートをお願いし、お礼に布バッグやトイレットペーパーを渡しました。このバッグで買い物をして欲しくて大勢の人に声をかけ、アンケートの字がよく見えないという方には、読んであげました。
 区の事業に賛同して取り組んでいるこのキャンペーンも、始まって10年ほどたちます。最近はレジ袋も無料から有料になってきました。私もいつどこで買い物してもいいように、常にマイバッグを持ち歩き、レジ袋をもらわないように心がけ、区の3R運動にそって買い物をしています。
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■地域ニュース
葛飾区産業フェア 農業・伝統産業展
わか草婦人会


 10月25日から3日間、テクノプラザかつしかにて第35回葛飾区産業フェアの農業・伝統産業展「つなげるジダイ、つながるミライ」が開催されました。
 来場者が見て、触れて、学べる参加型の体験教室や、職人さんが勘や匠の技を駆使して作った江戸切子や江戸木彫刻など伝統産業品の展示即売をしました。防災協定を結んでいる地域、映画『男はつらいよ』ロケ地、観光地のPRや友好都市協定を結んでいる海外の特産品も販売し婦人会もここへ出展。北方領土返還運動の一環として、領土の返還を1日も早くと願いながら、歯舞の早煮昆布、だし昆布、とろろ昆布、八方つゆなどを販売しました。谷茂岡会長は綿あめやポップコーンを作り先頭に立ち、声をかけていました。
 名物の迫力ある野菜でできた宝船を指さして、キャベツ、白菜、人参、ブロッコリーなどいくつ使われているか数えている人もいました。最終日の27日にはこの宝船は解体され、子ども食堂7カ所へ寄付されました。
 特設ステージではバルセロナオリンピックに出場した競泳の岩崎恭子さん、男子バレーボールの南克幸さんのトークショーが行われ、会場満員で熱気があふれていました。産業の魅力を再発見し、大勢の人に出会えた楽しい3日間でした。
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■新賛助会員の募集
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