婦人時報は年間購読料1800円(送料込み)です。購読希望の方メールで申込できます。

■2021年2月15日付
2月号紙面縮小のお詫び
2021年度 ピースアクション in TOKYO 第3回実行委員会
寒波襲来と電力
二酸化窒素測定 結果報告
急増する情報伝達のオンライン化 その社会的課題は
若葉マークのオンライン会議
火災から尊い生命を守ろう


■2月号紙面縮小のお詫び
 緊急事態宣言により主催事業の実施、恒例行事等への参加を控えたために、今月号は限定的な活動報告になりました。皆さまには突然の紙面縮小をお詫び申し上げます。
▲back
■2021年度 ピースアクション in TOKYO
 第3回実行委員会
 「ピースアクション in TOKYO」は核兵器廃絶と戦争のない平和な世界をめざし、東京からその思いを発信するために、毎年共催しています。

 第3回実行委員会で、今年の開催日は5月23日(日)午後1時〜3時に決定しました。新型コロナウイルス感染症拡大傾向に伴い、オンラインで配信いたします。
 分かりやすく核兵器禁止条約についてお話してくださるのは、長崎大学核兵器廃絶研究センター准教授の中村桂子先生です。また、平和クイズ、参加団体のリレートークなども予定しています。
 2021年1月22日には、核兵器禁止条約が発効しました。保有はもちろん実験や威嚇も禁じる内容で、条約に道筋をつけたのは、51の批准国・地域です。被爆国の日本こそ核廃絶に向けて運動を続けなければと思います。
 ピースアクションの詳細については、東京地婦連事務局までお問い合わせください。
 電話:03(3407)2370(月・水・金10時〜15時)
▲back
■寒波襲来と電力
 十年に一度の寒波襲来といわれた昨年末から1月にかけて、東京では幸いにも電力需給は逼迫しませんでしたが、北陸や西日本では、深刻な状況に見舞われました。長引く寒波により、大規模停電になりかねない電力の「予備率」が1%ということもありました。
 大雪で頼みの再生可能エネルギー「太陽光発電」による電力の供給量が低下し、その上火力用のLNG(液化天然ガス)は、この事態に対処できるだけの備蓄量を確保していなかったために、火力発電が十分にできなかったことが逼迫の要因でした。他に石炭火力発電所の設備故障や原発の停止がある、とする指摘もあります。
 環境負荷が石炭より低いLNGは気化しやすいため、長期の備蓄に適さないとされ、長引く寒波には大量の確保が難しい。価格が高騰する国際市場での短期的な追加購入も、近隣諸国との競合で思うに任せず、電力需給の綱渡りという重大な事態を招いたものです。
 エネルギー転換への重い課題です。
▲back
■二酸化窒素測定 結果報告
 昨年6月に予定していた上半期の二酸化窒素測定は、新型コロナウイルスのまん延のため、東京地婦連では中止としました。1年ぶりの測定結果報告です。
 測定は12月3日〜4日。当日は曇天、朝ところにより微少の雨という天気でした。残念ながら昨年の平均値と比較してわずかに低くなったか同じで、北区、世田谷区は高くなりました。特に世田谷区は昨年0・020だったのが0・028に上昇しました。
 測定日の都内の自動車走行量も平年と比較しても変化がなかったとされており、変わらない現実をつきつけられた形です。
 2050年目標の脱炭素社会のロードマップも、国民の目には見える形で示されていません。横須賀石炭火力発電所の建設も時代に逆行。
 いま世界中を席捲している新型コロナウイルスは、肺に激しい炎症を引き起こす疾病です。身近な空気がこれ以上汚れないよう、今後も測定を通してしっかり監視を続けていきたいと思います。

二酸化窒素測定結果区市別一覧 2020年12月3日(木)〜12月4日(金)
特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟
(単位:PPM)
測定場所 有効測定数 平均値 最高値 最低値 2016年
平均値
2017年
平均値
2018年
平均値
2019年
平均値
中央区
世田谷区
目黒区
北 区
練馬区
葛飾区

5
7
5
13
25

0.028
0.024
0.018
0.027
0.024

0.034
0.028
0.019
0.035
0.035

0.022
0.019
0.017
0.024
0.015
0.034
0.023
0.031
0.037
0.056
0.028
0.026
0.025
0.023
0.013
0.021
0.021
0.042
0.020

0.024
0.038
0.035
0.029
0.020
0.024
0.013
0.032
0.025
測定結果の判断基準
0.02PPM 以下=あまり汚れていない 0.021〜0.04PPM=少し汚れている
0.041〜0.06PPM=汚れている 0.061PPM 以上=大変汚れている

▲back
■急増する情報伝達のオンライン化
 その社会的課題は
 コロナ禍前の私たちの生活や活動では、人と人は対面して身振りや顔の表情などをじかに感じながら、お互いに話し合うのが当たり前でした。会合や会議では、参加者は議長や講師を囲んで配付資料に目を通し、質疑や意見交換を行い、全員が会場でひとときを共有するのが常でした。
 しかし緊急事態の昨今、「親しく接して会話し、ひとときを共有すること」が人の移動、接触リスクと見做されます。国内に止まらず世界でも、瞬時に空間を超えることが可能なオンラインの有用性を活用して、画面越しにコミュニケーションをとる方向へと大きく舵を切りました。
 企業では、可能であれば在宅のリモート勤務が推奨され、積極的に導入されています。
 オンライン会議もまた、新型コロナウイルスの感染爆発により急増し、地球をまたいで広く行われています。すでに全国地婦連はじめ、東京地婦連でもピースアクションの打ち合わせなど一部で導入済みです。
 各国首脳どうしの会談、緊急事態宣言を巡る知事会議等々、オンラインによる情報伝達は国際間を含めて、公的機関・民間組織を問わず、幅広い分野で会議・シンポジウム・講演・大会などに浸透しつつあります。
 とは言え私たちの活動などへの本格的な普及はまだまだこれからですが、急激に拡大する情報伝達のオンライン化と各自向き合うためにも、気になる影響について考えてみたいと思います。
 オンラインにより日常的に届く情報の種類は無限で、情報量も急増しています。これらは技術的に可能ならばパソコンやスマートフォンでも受け取ることができますが、手軽に誰もがというわけにはいきません。
 社会的には「必要な情報にアクセスできるかどうか」という受け手側の情報格差問題と、「これらの情報の客観性・信頼性を、しっかりと見極められるか」が重要な課題でしょう。
▲back
■若葉マークのオンライン会議
 消費者がオンライン併用の会議に臨む機会は僅かですが、装置のある静かな一室に出かけた経験から、少々気がかりだったことを記します。
 例えば画面がぼやけていたり、「○○さん音量を上げて下さい」など運営上の調整が入り、会議に集中できないことがあります。説明者が一瞬映ってもすぐに内容の表示に切り替わるため、画面に目を凝らして音声に集中しなければなりません。専門的な内容などは、(手元に予めお願いした資料がなければ)分かりにくいことを実感しました。
 多数が個別に参加していても臨場感が無い、オンライン会議ならではのことですが、(座長から指名された人以外は)名前を告げてから発言しないと、どなたか分かりません。参加者がこのような形式に慣れて、画面越しに会議の流れを読み対処しなければ、スムーズな意見交換は出来ません。
 三密を避けるためのオンライン会議は、空間を超えるメリットはありますが、技術的な運営の難しさや、会議の規模によっては発言の要領も分かりにくいために、コミュニケーションが取り難いデメリットがありそうです。
▲back
■火災から尊い生命を守ろう
《令和3年春の火災予防運動》
 令和3年3月1日(月)から3月7日(日)まで


適正な維持管理・点検・お手入れについて


 火災警報器は定期的に作動確認しましょう。
 作動確認は、本体の点検ボタンを押すか、ひも付きのものは、ひもを引くことで行うことができます。
 音が鳴らない場合は、電池切れか機器の故障が考えられます。詳しくは製品の取扱説明書をご覧ください。
 警報器にホコリ等の汚れがつくと、火災を感知しなくなるおそれがあります。
 汚れは乾いた布でふき取りましょう。台所に設置してある警報器で油汚れがひどいものは、せっけん水に浸した布を十分絞ってからふき取りましょう。

警報器の設置と維持管理のポイント


・全ての居室、台所及び階段に必ず設置しましょう。
・定期的に作動状態の確認や機器本体の清掃をしましょう。
・設置から10年を経過したものは本体の交換をしましょう。
・連動型の警報器や屋外警報装置付きの警報器を設置すると、より安心です。
▲back