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■2022年6月15日付
2022ピースアクションin TOKYO 報告
全国女性団体連絡協議会 創立70周年記念大会
食品添加物不使用表示を10類型化 消費者庁、ガイドラインを示す
早乙女勝元さん どうぞ安らかに
地域ニュース 消費者被害防止 駅前キャンペーン活動
地域ニュース 消費者の日特別講演会
食・人・地域を活かした私たちのライフスタイル


■2022ピースアクションin TOKYO 報告
 5月22日、リモートによる参加を併用して、3年ぶりにウイメンズプラザで開催されたピースアクション、パレードは見送られましたが、実行委員の尽力により、平和への決意を共有する機会となりました。
 主催は東京生協連・東友会・東京地婦連の3団体です。

 宮原さんの司会で進められ、シンガーソングライターの中村里美さんとギタリスト伊藤茂利さんによるコンサートを皮切りに、東都生協より開会挨拶があり、集会はスタートしました。
 まず広島市長・松井一實、長崎市長・田上富久両氏からの「今後も核廃絶と恒久平和実現に向けて共に力を尽くし、発信しましょう」とのビデオメッセージが紹介され、続いて、被爆者・久慈敏子さんの心を揺さぶられる証言DVD「核兵器の無い未来と原子力に頼らない世界を」が上映されました。自らの被ばく体験を語り継ぐことの使命感に満ちた証言に、一同は深い感銘を受けました。
 次は参加団体による平和の取り組みリレートークです。東京都生協連・コープ未来・パルシステム東京・東都生協・日本生協連・東京保健生協・東京地婦連・東友会以上8団体からの報告がありました。各団体とも共同活動はそれぞれコロナ禍の影響を受けながらも、工夫して取り組まれた模様です。
 東京地婦連からは、4月5日に「植樹桜たちとの再会」を果たし「ウクライナに平和を」祈念したことを報告しました。

植樹桜たちとの再会

 オミクロン株の感染爆発は一向に収まらず、今年も花々をめでながら大勢で集うことは控えましたが、気になる桜たちとの三年目となる再会を果たすために、谷茂岡会長と少数のメンバーは4月5日、第五福竜丸展示館に集合しました。
 私たちが展示館広場に21年前に植えた八重紅大島桜、3年前に新たに仲間入りした東京地婦連70周年記念植樹のサトザクラ、いずれも世界平和と核兵器廃絶を祈念して、第五福竜丸エンジンの近くにしっかりと根を張っています。
 青空の下、広場では薄いピンクの八重紅大島桜は大きく枝を横に広げ、濃いピンクのサトザクラは力強く天に向かって咲き誇り、3年ぶりの私たちとの再会を待っていてくれました。

ウクライナに平和を

 残念ながらロシアの独裁者によるウクライナへの野蛮でおぞましい侵攻は未だに止まず、核兵器使用さえもちらつかせています。
 長引く侵略戦争の巻き添えで、ウクライナの市民は爆撃の中を家族散り散りで、逃げまどっています。怯える子供や女性たち、お年寄り、さらに病院や学校をも標的にするロシア軍の残忍さには、思わず目をそむけたくなるばかりです。
 世界を恐怖に陥れたこの戦争は、今日多くの国々を軍拡に走らせるとともに、影響はじわじわとエネルギーや経済へと波及し、計り知れません。
 植樹桜たちに会いに出掛けたこの日、私たちは第五福竜丸展示館広場で核兵器廃絶とともに、ウクライナ国民が平穏な暮らしを一日も早く取り戻せるよう、桜たちに心を込めて祈りつつ、展示館を後にしました。
 以上が思うように組織活動も出来ない状況下での、東京地婦連の活動報告でした。
 締めくくりは、東友会からのアピール文の朗読で、「政府に核兵器禁止条約の署名・批准を強く求めるとともに、核兵器廃絶を訴え続けることを誓う」内容です。会場には96名が参集し、盛会の中拍手で採択され、今年のピースアクションは閉会しました。
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■全国女性団体連絡協議会 創立70周年記念大会
 4月26日、天国の初代山会長は仰天されたであろう全女会創立70周年記念大会が、昼夜2部制で渋谷公会堂(LINECUBE SHIBUYA)で盛大に開催されました。以下参加者の報告です。
全女会70周年記念大会

 開会に先立ち、日本LPG協会より、災害時に1度に100人の調理ができるデリバリーステーションの目録が5団体に寄贈されました。
 式典では安倍元首相を来賓にお迎えし、祝辞をいただきました。「選挙の時、いろいろな候補の応援に行くが、女性の支援者が多く集まってくれる人が勝っている。女性の力はすごい。これが現場で学んだ実感です。このような女性の集いに参加でき、頼もしい限り」と語り、会場を沸かせました。
 続いて記念講演会はCYBERDYNE株式会社社長の山海嘉之氏と筑波大学長永田恭介氏です。
 山海氏のテーマは「サイバニクスを駆使した健康未来社会を共に!」。子どものころからロボットに興味を持ち社会に役立てたいと考え夢を追い続けている。その根底には障碍者や高齢者など弱者を置き去りにするのではなく人に寄り添い共生する科学技術「サイバニクス(人・AIロボット・情報系の融合)」を実現したいと研究を続けている。テクノロジーが人と共生し相互に支援し合う近未来社会「テクノピアサポート社会」の実現をめざす。自立支援HALを開発し、障碍者に数分装着し訓練をし、自立が可能になっているそうです。
 筑波大の永田学長にバトンタッチし、学長はSDGsと生涯学習の必要性にふれ、学問を通して人造り、社会造りをどうするか追い求めている。夢のある人が育ってくれる学びの場を提供したい。学び続けられるのは人間だけ。学べば人生は今の数倍楽しくなる。研究も教育を基軸にしないと間違った方向に行く。適度な教育を受けると寿命も延びる、ガンも治る時代に入ったので、ぜひ検診を!と結びました。
 愛のこもったAI技術の開発者と夢と思いやりを育む教育者。素晴らしいおふたりの対談でした。
 第2部は歌手杉良太郎さんプロデュースの歌謡ショー。藤あや子さん、伍代夏子さんの豪華絢爛な花魁道中。南こうせつさん、DA PUMP、AKB48の皆さんの歌などあっという間に時間が過ぎていきました。杉さんはデビュー前から国の内外問わず様ざまな福祉活動を行っていると耳にしていましたが、改めてその活動の多岐に渡っていることを知り、とても感動しました。楽しく有意義な1日でした。
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■食品添加物不使用表示を10類型化
 消費者庁、ガイドラインを示す
 消費者庁は先頃食品添加物の不使用表示についてガイドラインを示し、食品関連事業者が消費者に誤認を与えないよう、表示禁止事項に該当するかどうか自己点検するように促しています。
 食品添加物は「安全性が評価されている」との前提に立ち、ガイドラインには罰則もありませんが、「無添加」「不使用」表示の氾濫するなか消費者の商品選択に資するかどうか、私たちも消費者の立場から、添加物への警戒感を利用するこれらの表示の点検をしていきたいものです。
 10類型は次のとおりです。
 @対象が不明確な無添加表示A人工、合成、化学、及び天然の用語を用いた食品添加物表示B法令で食品添加物使用が認められていない食品への表示C同一機能・類似機能を持つ食品添加物を使用した食品への表示D同一機能・類似機能を持つ原材料を使用した食品への表示E健康・安全と関連付ける表示Fおいしさなど健康、安全以外と関連付ける表示G食品添加物の使用が予期されていない食品への表示H加工助剤、キャリーオーバーとして使用されている(又は使用されていないことが確認できない)表示I文字等が過度に強調された表示。
 消費者庁では以上の食品添加物に関する不使用、無添加表示の点検開始を2022年4月からとして、2年程度の間に行うことが望ましいとしています。
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■早乙女勝元さん どうぞ安らかに
 5月10日に90歳で旅立たれた東京大空襲・戦災資料センター館長の早乙女さんとは、東京地婦連は2010年完成の「女たちの戦争体験・DVDと文集」を寄贈し、当館を訪れる見学者の資料として、活用していただいたご縁がありました。
 近年見学を兼ねて、私たちは保存のDVDと文集を再び持参し、東京大空襲・戦災資料センターを尋ねました。その折には早乙女館長から、戦争被害の説明を受ける機会に恵まれました。
 戦争の悲惨さを後世に伝える記録収集と著作、大空襲被災者の支援に捧げた生涯でした。
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■地域ニュース

 消費者被害防止 駅前キャンペーン活動
 わか草婦人会
消費者の日
 5月17日、京成電鉄堀切菖蒲園駅前で「消費者被害防止駅前キャンペーン」活動をしました。
 このキャンペーンは、国(消費者庁)が定めている「5月の消費者月間」に合わせて、消費者被害防止に関する取り組みとして葛飾区と消費者団体が共催で、区民に悪質商法に対する危機意識をもってもらうために6年前から始めました。おととし、昨年と新型コロナウイルス感染症拡大を受け、やむなく中止となり、今年で4回目の活動です。
 青木葛飾区長はじめ、商店街連合会長、区議会議長、産業経済課長がお忙しい中参加してくださいました。
 谷茂岡会長は、「このキャンペーンは、特に今年4月から成人年齢が18歳になるので、大人の先輩の皆さんが、若い方が被害に遭わないよう気を配ってください。また、最近還付金詐欺の電話も増えてきています。電話でお金が戻ると言われたら詐欺です。くれぐれも注意してください」とあいさつされました。
 啓発用チラシやティッシュなどを入れたファイル200枚を配布するのですが、今年はコロナ禍でしょうか、人通りが少なく困りました。駅前通りや路地から歩いてくる人や自転車に乗った人にも声をかけました。私は、駅の改札口から乗り降りする人たちに、「消費者被害に気を付けてください」などと声をかけながらファイルを手渡そうとしますが、素知らぬ顔で通り抜けて行ってしまいます。「ティッシュが入ってます」と声をかけてやっと受け取る人も。持ち帰ってチラシを良く見てくれるといいなと思いながら、懸命に声をかけ、ファイルを渡しました。3年前はもっと人通りも多く、チラシを素直に受け取ってくれた気がしました。
 みんなが消費者被害防止に少しでも役に立てばと心から思う活動でした。
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■地域ニュース

 消費者の日特別講演会
 食・人・地域を活かした私たちのライフスタイル

 講師 迫文代さん
 わか草婦人会
 5月28日、葛飾区ウィメンズパルにて、元テレビ朝日アナウンサーの迫文代さんを講師にお迎えし、「食・人・地域を活かした私たちのライフスタイル」をテーマに講演を伺う機会がありました。新型コロナウイルス感染症拡大が落ち着いてきましたが、感染拡大防止ガイドラインに沿って収容人数を制限し、検温、消毒、マスク着用で開催されました。
 谷茂岡会長のあいさつの中で、数えで98歳になりますと話されると、会場が一瞬ざわざわしました。年齢を感じさせない姿に驚いたようです。続けて、皆さん元気で頑張っていきましょうとあいさつされました。
 迫文代さんはテレビ番組「なるほどザ・ワールド」でリポーターとして訪れた国は80カ国におよび、それらの国の話でも、モンゴルで飲んだお酒が53度、サハラ砂漠を車で移動中ナビが狂ってしまったこと、囲いの中に穴を掘っただけのトイレ、ある村では150人の奥さんを持つ人から151番目にならないかと言われたこともあったそうです。開発途上国を訪れるときは必ずトイレットペーパーの用意をして、しょうゆ、マヨネーズはいつも持参したとのことです。また、グルメリポーターをやった時に、せっかくのごちそうが冷めていても、おいしそうに食べてコメントしなくてはならない裏話をされました。今までで一番感動したのは日本の小笠原諸島とのことでした。ジャングルのなかに家を持ち、時計のない暮らし、自給自足、島レモンの収穫、8月には店を1カ月休んで島で生活する人がいて、今では鎌倉でカレーショップを経営し、店の名前「コペペ」は小笠原のコペペ海岸から名付けたそうです。
 最後に迫さんは、今までいろいろやってきたが、大事なのは人情と会話とのことでした。
 私は婦人団体連合会の一員として参加しましたが、元アナウンサーの話術に感心しました。クイズを挟みながらのお話を楽しく、聞かせていただきました。
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