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■2022年8月15日付
防災学習会を開催
北方領土の返還を求める 都民会議理事会・総会
二酸化窒素測定結果報告
霊感商法と消費者契約法
家電カタログの消費電力料金表示が変わる
中国産黒ニンニクに照射 〜照射食品反対連絡会〜
地域ニュース 牛乳パックでハガキ作り わか草婦人会


■防災学習会を開催
 8月1日、葛飾区ウィメンズパルにて東京地婦連の防災学習会が開催されました。
東京都の防災対策について
講演するM中哲彦氏

2つのテーマで学習会
・東京で想定されるリスクとその備え
・ガスコンロ原因の火災、年間2500件


「東京都の防災対策
 〜東京で想定されるリスクとその備え〜」

講師
東京都防災計画課長 M中 哲彦氏


 東京の総人口が約1400万人、そのうち23区内の人口が約1000万人。今後30年間に70%の確率で発生するかもしれないといわれているマグニチュード7クラスの首都直下地震、その被害は死者・行方不明者を合わせると6148人になり、建物被害は約19万棟と想定される。東京の地下は様ざまなプレートが沈み込む複雑な構造になっているとのこと。首都直下地震の備えとして、直接死・災害関連死を防ぐために建物の耐震化、家具転倒防止対策をすることで被害を軽減することになり、電気を要因とする火災も減少させることが期待できる。
 また、風水害の備えとして台風・秋雨前線、近年は線状降水帯の停滞による豪雨の発生が増加傾向にあるそうなので、災害時にとるべき行動をあらかじめ決めておくマイタイムラインを作成しておくとあわてずに行動でき、ハザードマップで自宅付近の危険な所や避難場所経路等を事前に確認しておき、避難情報・気象情報などの意味を知ること。
 大規模災害はいつどこで発生するか分からないので、日ごろから備えておくことが大事になる。

「気をつけよう ガスコンロ事故」

講師
(一社)日本ガス石油機器工業会
ガス機器安全啓発専門委員会委員 井上 博仁氏


 ガスコンロを原因とする火災が年間2500件発生、そのほとんどが調理中のうっかりミス。その場を離れてしまったり、コンロの近くに燃えやすい物があったり、コンロの奥の物を取ろうとして着衣着火等が原因となっている。
 S@センサーコンロの普及で年々コンロ火災は減少しているとのこと。これは製品に搭載された過熱防止機能や、消し忘れ防止機能などで事故リスクを下げているから。
 ガス・石油機器には寿命があるので、点検時期の通知や製品のランプの点灯・点滅のお知らせがあったら必ず点検をして下さいとのこと。
 私も電話や玄関でインターフォンが鳴るとコンロから離れてしまうことがあるので、調理中には火を消すように気をつけなければと思いました。
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■北方領土の返還を求める
都民会議理事会・総会
 6月28日、北方領土の返還を求める都民会議の令和4年度理事会・総会が新宿NSビルにて開かれました。

北方領土都民大会総会
 谷茂岡会長はあいさつで、「3年ぶりに皆さまと直接顔を合わせながら、総会が開催できることを非常に嬉しく思っております。今年の3月には、ロシアは北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を継続しないこと、四島交流等の事業の中止等の措置を発表しました。一方、元島民の方々の平均年齢は、すでに86歳を超えています。一日も早い返還のため、私たちの運動を粘り強く進め、政府の返還交渉を後押していかなければなりません。特に若い世代に積極的に働きかけ、北方領土問題をしっかりと教育、啓発していくことが重要です。今年度は、都民会議設立40周年の節目でもございます。都民会議としても様ざまな事業に取り組み、今後とも、皆さんと力を合わせ、四島が帰る日まで、頑張って参りたいと思っています」と話されました。
 議事は、事業報告、決算報告、監査報告、令和4年度事業計画(案)、予算(案)、役員の再任(案)についてです。
 昨年度の事業について報告があり、続いて今年度の事業に関して、第40回北方領土の返還を求める都民大会を、令和5年1月27日に開催する予定とすること。また、本年度は、都民会議設立40周年事業として、リーフレット等の作成や都内の教員による現地視察学習会(根室訪問)を行い、北方領土問題の理解促進に重点的に取り組むこと、現地視察学習会で教育指導者等、約20名を現地に派遣し、北方領土問題の理解促進、教育指導者の北方領土教育の充実・強化に取り組むことなどを事業計画(案)として確認しました。
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■二酸化窒素測定結果報告
平均値では“あまり汚れていない”

 2022年度6月の二酸化窒素測定は、6月2〜3日に行われました。
 今回の測定結果は最高値は北区が0・016PPMでしたが、目黒区0・026PPM、葛飾区は0・028PPM、さらに世田谷区と練馬区では0・029PPMで“少し汚れている”という結果です。平均値では5区とも“あまり汚れていない”という結果です。空模様は梅雨入りの4日程前で時折霧雨が降っていたという天候でした。
 環境汚染のバロメーターとして重要な測定値です。地球を汚さないでというメッセージを伝えるために測定を続けたいと思います。

二酸化窒素測定結果区市別一覧 2022年6月2日(木)〜3日(金)
特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟
(単位:PPM)
測定場所 有 効
測定数
平均値 最高値 最低値 2018年
平均値
2019年
平均値
2020年
平均値
2021年
平均値
世田谷区
目黒区
北区
練馬区
葛飾区
5
7
5
10
25
0.017
0.019
0.014
0.020
0.018
0.029
0.026
0.016
0.029
0.028
0.017
0.017
0.013
0.015
0.011
0.020

0.024
0.038
0.035
0.020
0.024
0.013
0.032
0.025





0.018

0.014

0.016
測定結果の判断基準
0.02PPM 以下=あまり汚れていない 0.021〜0.04PPM=少し汚れている
0.041〜0.06PPM=汚れている 0.061PPM 以上=大変汚れている
※2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実施を見合わせた。

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■霊感商法と消費者契約法
〜被害救済に役立つのか

 カルト教団による霊感商法をめぐっては、「消費者を不安に陥れて高額な商品を販売し、返金に応じない」等長年にわたり各地の消費者センターには被害救済を求める声が寄せられていました。
 商品に霊の力があるよう思わせ「購入しなければ、大変なことになる」などと、契約を迫る悪質な手口でした。
 消費者契約法は、悪質商法により契約させられた場合の類型を定め、消費者がその類型の商品やサービスの「契約を取り消すことができる権利」を定めています。2018年度改正では第4条3項6号に、困惑類型として新たに「霊感商法」も追加されました。
 弁護団によれば破産や家庭崩壊など日本の消費者の財産が狙われ、被害は後を絶たないそうです。現行法や各行政の執行力が問われる中でとうとう教団がらみの事件が発生しました。

〜政治との癒着

 カルト教団広告塔の「元首相襲撃事件」が発生し、次々と教団と保守系政治家たちとの癒着ぶりや、地方・国政選挙の応援、政策への影響も炙り出されてきました。
 法務省などが動き出した模様ですが、甚大な消費者被害の救済はもとより、わが国の政治が歪められた可能性、教団の現会員や会員二世の献金の被害救済等々解決すべき問題は山積しています。省庁横断的な対応が不可欠でしょう。
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■家電カタログの消費電力料金表示が変わる
 家電製品の表示に関する公正競争規約を運用する家電公取協(略称)のホームページによれば、電気事業連合会の全国の電力会社の電気料金情報を受けて、7月22日家電製品ごとの電気代の手がかりになる「目安単価」の改定を公表しました。
 目安単価はこれまで1キロワットアワー当たり27円だったのが31円に改定され、新たに製品ごとの1時間当たりの消費電力に31円の単価を掛けた数字になります。
 これから徐々に家電公取協会員の、店頭表示やカタログなどの目安単価表示が変わる模様です。
 新旧表示の移行時の混乱がないよう、消費者への分かりやすい説明が必要ではないでしょうか。
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■中国産黒ニンニクに照射
〜照射食品反対連絡会〜
 5月中旬の厚生労働省のモニタリング検査で、中国から輸入した(株)恒健の黒ニンニクに食品衛生法違反の放射線照射が行われていることが分かり、廃棄・積戻しが指示されました。また取引関係業者には、同社の貨物について自主検査を実施するとともに、放射線照射についての輸入時検査を強化するよう通知したとのことです。
 反対連絡会では、6月29日に(株)恒健に対し、在庫分の「販売中止」と既販売分の「回収」を要望し、回答を求めていますが、7月下旬までに返事はありませんでした。
 中国では100カ所を超える放射線照射施設が稼働しています。健康食品の中国産黒ニンニクの安全性は大丈夫でしょうか。
 そこで反対連絡会では7月に市販品4種(中国産3、韓国産1)を試買し、都立産業技術センターで照射の有無など分析依頼しましたが、今回の結果はいずれも検出せずでした。ともあれ黒ニンニクを継続して購入される方は、原産国表示等確認しましょう。

今年も照射ジャガイモが

 1月から春先までの照射ジャガイモ監視活動は継続され、反対連絡会へは全国各地の仲間から販売の通報がありました。広島、千葉、茨城、東京都多摩市、岩手などです。
 照射ジャガイモの安全性については、発がん性のあるシクロブタノン類の発生や、照射されたものが放射能を帯びる誘導放射能の懸念があります。安全性の問題を知らない販売店には、私たちの懸念を通知し販売中止を申し入れました。一歩一歩の改善運動です。
 地方の卸売市場経由の照射ジャガイモが目立ちますが、多摩市の販売店の場合は店独自の仕入れで、茨城の青果会社から豊洲の場外で受け渡しされていました。青果会社からは反対連絡会へ電話があり、「豊洲市場には照射ジャガイモを卸していないと聞いている」とのことでした。都内の市場へ出荷しないよう申し入れた初期の反対運動の成果は、どうやら今も生きている模様です。
 コロナ禍にあっても仲間たちの協力で根気強く続けられている反対連絡会の最新の報告でした。
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■地域ニュース

牛乳パックでハガキ作り
わか草婦人会
牛乳パックでハガキ作り
(写真は谷茂岡会長)
 7月29日、葛飾区ウィメンズパルで「牛乳パックで作る手すきハガキ親子教室」が開催されました。この催しは毎年行われ、今年も谷茂岡会長と黒崎が夏休み教室の講師として招かれました。
 親子教室は毎年申込者が多く、今年も35組の親子の申込みがありましたが、コロナ禍で部屋の都合も考え、今年は抽選で8組だけの参加ということに抑えました。
 作業に入る前、会長は資源の大切さやリサイクルして世界でたった1枚のハガキや栞が作れることなど、子どもたちにもよく理解できるよう説明されました。
 作業の流れは、牛乳パックのビニールコートを剥がし、取り出したパルプを細かく平切りミキサーにかけ、繊維状になったら固く絞り、ハガキなら10〜13グラム、粉末のりを水によく混ぜ木枠に流し込み、漉いた後に水気を切りアイロンをかけて出来上がりです。
 子どもたちは作業に入った途端、ミキサーに平切ったパルプをたくさん押し込んでスイッチを入れてしまい回転しなくなったり、のんびりとパルプを切っていたり、早くハガキを作って喜んでいる子など楽しんで取り組んでいる様子でした。男の子は出来上がったハガキを私に見せに来て「パパに送ってもいいの」と聞くので、「パパが喜んで涙を流すかもね」と言うと、母親がニコニコしながら「ママの名前も書いてよ。パパがびっくりして椅子から落ちるよ」との楽しい会話に私も仲間入りです。
 あっという間に終わりの時間になってしまいましたが、1年に1度の親子教室に参加して皆さん喜んで帰っていきました。
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