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■製品安全セミナー開催 事故防止・安全対策 3人の専門家が講演 | ||||||||||||||||||
東京地婦連では、12月16日、3名の専門家を講師に迎えて、製品事故防止の啓発セミナーを開催しました。経済産業省より全女会が受託した共催事業です。 調査による再発防止と未然防止 まず製品評価技術基盤機構(NITE)の製品安全センター事故調査課の矢代勲さんの「身近な製品事故の特徴及び製品安全対策について」のお話です。 NITEでは、公的機関として経済産業省など関係省庁と製品安全など5つの分野で連携し、製品事故の原因を究明し、事故の再発防止と未然防止を目指しています。 NITEは、国が製造・輸入事業者から重大事故報告を受けた場合、国からの指示で調査を行うとともに、ヒヤリ・ハットを含む軽微な製品事故情報を消防、警察、消費生活センター、製造・輸入事業者はじめ販売業者から収集し、独自の客観的な調査を実施します。 矢代さんは輸入品などネット購入品が増え、事故情報には業者のリコール品が目立つことを指摘されました。 年代別の人的危害では、火災時の高齢者の死亡事故が増えており、またコロナ禍でおうちごはんに伴う事故が増加していること、三密を避けたアウトドアのキャンプなどで、新たに発生したガストーチ事故を取り上げ、ネット販売の輸入品などに注意を促しました。 さらにスマホなどのバッテリーには電気用品安全法の規制対象「PSEマーク表示商品」か、メーカーの純正品を使用すること、日頃から事故情報や劣化の予兆などに注意して製品を安全に使って欲しい、と話されました。
家の中の安全を考えよう 続いて住宅設備メーカー5社の統合企業(株)LIXIL安全・品質統括部池田明生さんの「家の中の安全を考えよう」です。 池田さんは消費者啓発はじめ、学校への出前授業や教員の消費者教育に取り組む立場から、家の中で起きる事故と未然防止について話されました。 冒頭、家の中の不慮の事故で年に約1万3800人が死亡し、全体の64・3%は浴室・段差・火災で亡くなり、65歳以上が大半を占める現状を説明し、対策を具体的に示しました。@脱衣所の暖房A浴室をシャワーで温めるB浴槽に滑り止めを敷くC転倒には段差を無くし、敷居は目立たせるD手すりをつけるE階段には滑り止めシートを貼るなどです。 製品事故事例については、便座等の発火、高齢者の低温やけど、グリルからの出火、浴室でのケガ、ドアの指はさみ(ドアクローザーの速度を調整するとよい)、網戸の落下(外れ止めを固定するとよい)等を挙げ、いずれについても防止策は、トリセツをよく読み保管し、日頃の気付きが大事なので定期的に製品の手入れを行うこと、などを強調されました。 ガス、石油機器の安全な使い方 最後は(一社)日本ガス石油機器工業会のガス機器安全啓発専門委員岡本務さんによる「ガス、石油燃焼機器の安全・安心な使い方」の講演です。 まずガスコンロ事故防止には、調理油過熱防止装置(Siセンサー)付のコンロの普及効果があったことを、火災事故件数の減少グラフで示され、古いものとの安心替えを推奨されました。同様にグリル火災防止には、すでに業界では標準装備されている、消し忘れ消火機能とともに、炎あふれ防止機能か過熱防止機能のいずれかが付いたコンロを、安全のため推奨しています。 続いて誤使用や不注意による事故防止を取り上げました。具体的には、煮こぼれは放置しない、その場を離れない、近くに可燃物を置かない、コンロの奥の物を取ろうと手を延ばすと着衣着火の恐れありと指摘、4人中3人が危ない使い方の経験があるのではないかと言われました。 さらに幼児やペットに注意を払うこと、換気の大切さや、屋外吸排気口の点検、古い小型湯沸かし器の危険性、中古品のリスクにも警鐘を鳴らしました。 このほかカセットコンロの誤使用や、近年のガストーチバーナーの事故分析と注意点に触れました。 おしまいに石油ストーブ、石油ファンヒーターについては、技術基準を満たしたPSCマーク付きの製品の安全性について強調されました。 | ||||||||||||||||||
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■北方領土の返還を求める都民大会 かつてない困難に直面 返還要求運動の歩みは止めない | ||||||||||||||||||
主催者を代表して、都民会議会長の谷茂岡正子が挨拶しました。 「私たち都民会議は、今日から、ちょうど40年前の昭和58年1月27日に設立されました。以来、北方領土の早期返還に向けた熱い想いを胸に活動を行ってまいりました。 昨年2月に始まった、ロシアによるウクライナ侵略。現地の悲惨な状況には本当に心が痛みます。こうした中、ロシアはこれまで先人達が積み重ねてきた平和条約交渉を一方的に中断しました。そして、10年ほど前に私も団長として参加いたしました、ビザなし交流も一方的に停止されています。このような、ロシアによる身勝手な行為は決して許されるものではありません。 率直に申し上げて、今、北方領土問題は、かつてない困難に直面していると言えます。ですが、このような状況だからこそ、私たちは返還要求運動の歩みを止めることなく、国民世論を盛り上げ、政府の外交交渉を後押ししていかなければなりません。四島(しま)が還るその日まで、共に頑張って参りましょう。皆様方にも引き続き力強いご支援をお願い申し上げます。」 続いて、多忙の中出席された小池百合子東京都知事の決意表明。来賓より、東京都議会三宅しげき議長、富永健嗣内閣府北方対策本部参事官、山田欣幸外務省欧州局ロシア課長、北方領土問題対策協議会諸星護理事長にご挨拶いただきました。その後、蓮池攻都民会議事務局長から運動報告があり、激励メッセージの紹介、大会宣言が読み上げられました。 第2部として、元NHK解説委員山内聡彦氏による大会講演と、北方領土の返還を求める都民会議教育者会議座長で、羽村市立羽村第三中学校校長の佐藤敏数氏から、教育者関係の活動報告があり、都民大会は終了しました。 | ||||||||||||||||||
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■二酸化窒素測定結果報告 コロナ禍で空気は少しきれいに? | ||||||||||||||||||
二酸化窒素測定結果区市別一覧 2022年12月1日(木)〜2日(金)
特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟
(単位:PPM)
0.02PPM 以下=あまり汚れていない 0.021〜0.04PPM=少し汚れている 0.041〜0.06PPM=汚れている 0.061PPM 以上=大変汚れている 2022年12月1日〜2日、二酸化窒素測定を実施しました。コロナも感染症法上の類型引き下げが決まりましたが、オミクロン株の後遺症はデルタに比べ深刻なようです。 コロナ以前の測定値は、世田谷、北区を除いては0.030PPM以上と高いものでした。コロナ禍が続いたためか数値的には少し空気がきれいになっている傾向にあるようでした。 今回は練馬区の平均値が0.053PPMで“汚れている”、世田谷区、目黒区は“少し汚れている”、北区、葛飾区は“あまり汚れていない”という結果です。 練馬区で高い数値 練馬区は最高値0.060PPM、最低値でも0.050PPMと、過去4年間でもここまで高い数値を測定したことがなく、当日の天候が曇天、微風ということを考えても不安です。 肺疾患のある方にとってコロナと大気汚染は大敵です。経済社会活動が戻りつつあるなかで、測定を続けていきたいと思います。 | ||||||||||||||||||
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■国連安全保障理事会 日本は12回目の非常任理事国に | ||||||||||||||||||
国連加盟国は現在193カ国、うち米露英仏中の常任理事国5カ国は変わらず、国連総会で選ばれる非常任理事国は10カ国で、任期は2年、1年ごとに半数を改選する仕組みです。 今年、安全保障理事会の非常任理事国となった日本、報道では1月は石兼公博国連大使が議長を務め、「平和構築」をテーマに公開討論を呼びかけて開催しました。そこで石兼氏は、医療サービスや教育制度の拡充など「人への投資」を進めることが平和を維持できる強じんな社会の構築に不可欠と強調。またモハメド国連副事務総長は、女子教育の権利を抑圧しているアフガニスタン訪問の際、タリバン政権に対し「これでは平和は築けない」と女性参画の重要性を指摘したそうです。 | ||||||||||||||||||
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■危険な家具配置例地震対策を! | ||||||||||||||||||
1.テレビ、テレビ台の固定が必要。 2.テレビが落下すると、寝ている人に 3.冷蔵庫はベルトなどで壁への固定が必要。 4.冷蔵庫が倒れると通路を塞いでしまう。 5.冷蔵庫の上に落下する物がある。 6.電子レンジ、レンジ台の固定が必要。 7.家具が倒れた際、ガラスが割れる。 8.家電製品は説明書に沿った固定が必要。 | ||||||||||||||||||
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■有機フッ素化合物 健康影響調査へ | ||||||||||||||||||
昨年、沖縄や神奈川の米軍基地周辺の川、地下水などで、国の目標値を超える有機フッ素化合物の汚染が起こったことから、改めて確認したところ、PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)と呼ばれる有害物質でした。二種の合計で「1リットル当たり50ナノグラム」という国の暫定目標値を超えていました。この件では日米間の専門家会議が開かれる模様です。 これらは有害な化学物質の国際的規制の「ストックホルム条約」で、2019年にピーフォスは一部を除いて使用できなくなり、ピーフォアは製造、使用、輸出入が原則禁止されています。 環境省の令和2年度の「有機フッ素化合物全国存在状況把握調査」結果によれば、対象の143地点のうち12都府県の21地点において暫定目標値を超過しており、最近の報道では、令和3年度の拡大調査では13都府県の81地点で超過していたそうで、河川等の汚染状況が懸念されます。環境省では人へのばく露防止のため、暫定目標値超過時の「飲用に関する注意喚起」や汚染状況の把握の取り組みのほか、有機フッ素化合物を含有する泡消火剤の在庫量調査、代替促進を進めていくこと、としています。 身近な製品にも使用されている これらの有機フッ素化合物の用途は泡消火剤に留まらず、水や油をはじき熱にも強いことから、焦げ付かないフライパン、ファストフードの包装用紙、撥水加工の生地などにも使われてきました。ピーフォアは発ガン性も疑われています。 内閣府の食品安全委員会の専門調査会では、ピーフォスとピーフォア二種について、農作物はじめ食品を通じて体内に取り込まれた場合の「健康影響調査」を2023年度から行う、としています。健康被害がはっきりと確認されてはいないものの、将来発生しないとは言えず、毒性の評価が定まっていないので、「摂取許容量を設定するかどうかは分からないが、調査に取り組む」という計画です。 | ||||||||||||||||||
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■谷茂岡会長白寿のお祝い 婦人会や消費者運動で常に先頭に立ってこられました | ||||||||||||||||||
会長は1月7日が誕生日で、満98歳になりました。お祝い事は数えでやるもので、99歳白寿(漢字の百から一をとると白になる、日本古来の長寿のお祝い)のお祝いです。 このお祝いをするのに内々だけでということになったのですが、それでも地婦連、葛飾区消費者団体連合会、わか草婦人会だけでも30人を超える人数になりました。 四ツ谷で生まれ育った谷茂岡会長は戦争を生き抜いてきました。地元葛飾区堀切でわか草婦人会を起こし、生活学校では全国で2000もある生活学校のトップの会長も務められ、現在は東京地婦連の会長です。そして葛飾ではわか草婦人会のほか、消費者の会、区消費者団体連合会の会長もされています。 消費者団体連合会(消団連)は昨年創立50周年を迎えることができました。ひとつのことを何年か続けるだけでも大変なのに、50年を常にトップの立場で迎えられたことは、ご本人のご努力はもちろんですが、担当してくださった消費生活センターの皆さんや、会員の協力があればこそで、「皆は私に世話になったと言うが、私の方こそ皆に世話になっている」との言葉をいつも語ってくれます。 100年のお祝いを楽しみに この会を始める前に黒崎さんが谷茂岡会長に「記念品はどうしましょう。いつものようにお花がいいですか」と伺ったら、「そうしてほしい」との返事で、当日は大きな3つのフラワーアレンジメントを差し上げ、会長さんの白寿を心からお祝いしました。 私も30年近く谷茂岡会長のお世話になっていますが、これからも導いてほしいと願っています。100歳まで1年足らず、100年のお祝いを楽しみにしています。 | ||||||||||||||||||
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