■年頭のごあいさつ
 齢を重ね、経験も豊か これを生かして若い世代へ引継ぎ、伝承して……
特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟
会長 谷茂岡 正子


 新春のお慶びを申し上げます。
 昨年3月、東日本大震災を受けはや新年を迎えてしまいました。いろいろな教訓をもとに、新しい年を拓いていきたいと思います。
 さて、このたび長年会長を務められた川島霞子会長が健康上の理由で退任され、心ならずも、やむを得ず私が残任期間を引き継ぐことになりました。何分にも微力ですが、皆さまのご指導、ご協力をいただきながら大任を果たしたいと存じます。

活動にも知恵や工夫

 さて、現在は社会情勢も厳しく、私たち団体も厳しい時です。乗り越えるにはみんなの力、知恵を出し合い、一丸となってまい進しなければなりません。この急激な経済、財政状況の変化の中で暮らしの場に元気を生み出す活動にも、知恵や工夫が求められています。
 大量生産、大量輸入、大量廃棄の消費社会の構造の中で、まだまだ省資源、省エネルギー、リサイクルなどの取り組みが重要です。太陽光発電、再生可能エネルギーの政策には、消費者の意見がもっと必要です。
 そのためにも地球温暖化防止対策、自然エネルギー、環境汚染、各種リサイクル法など、自治体の環境政策や私たちの暮らしを大きく左右する政策動向を把握し、政府や関係機関への提言活動をしていく必要があります。

消費者自身の意識も大切

 日本は世界中から多量の資源、食料を買い求めることで、豊かな暮らしを享受する一方で、食の安全・安心の一環として、地産地消や食育、伝統料理の普及などに取り組んで地域の活性化を図っていくことも重要だと思います。
 このような問題から消費者の権利を守り、安全な経済生活を送れるようにしていくためには行政、事業者、消費者団体の三者が連携して啓発を行うことも大切です。しかし、消費者自身に生活防衛の意識がなければ、その効果は半減してしまいます。私たち東京地婦連は「地域の力で人と地球の未来を拓く」というテーマを掲げ、消費者問題、高齢者問題、男女共同参画、平和、環境問題などさまざまな課題で取り組んでおります。
 私たちは年齢は重ねていますが、そのかわり経験も十分しています。これを生かして若い世代に引き継ぎ、伝承していくことも私たちの責務だと思います。そして明るい社会、安心して生活できる地域づくりをしていかなければと思います。
 それには健康でなければ活動はできません。健康問題を重視しながら、今まで以上にきずなを強くし地域と社会に目を向け、一丸となり地域づくりを行政と協働して社会を見直し、まい進のみと考えます。頑張りましょう。