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■2010年5月15日付 | |||||||||||
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■2010ピースアクション | |||||||||||||||
非核の願いを世界に届けよう 二度と戦争を引き起こさない決意を固めて 核兵器の廃絶と戦争のない平和な世界をめざして「2010ピースアクションin TOKYO」が4月16日、東京ウィメンズプラザで開催されました。「つないで つないで 東京から平和を」を合言葉に、東友会と東京都生協連、東京地婦連による実行委員会主催で、日本生協連が協賛しています。5月のNPT再検討会議に向けて、「二度と戦争を引き起こしてはならない決意を固め、非核の願いを世界へ届けよう」とする集会となりました。集会のあとに行う予定だったピースパレードは、雨模様のため中止しました。 |
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NPT再検討会議に合わせ、日本被団協はニューヨークの国連本部ビルのロビーで、被爆者から世界の人びとへのメッセージをこめた原爆展を行います。 「非核の願いを世界へ」の思いを込めた今回のメインは、そのパネル50枚の中から10枚のパネルの紹介と再検討会議に向けて行動する、各団体の運動報告となりました。 原爆展のパネルは広島・長崎の惨状から始まり、被災者たちの写真、生き残った被爆者の深い傷跡、その後に繰り返し行われた、マーシャル諸島などの核実験の写真は核兵器の残虐さ、破壊力のすごさを表していました。 そして世界に向けて核兵器廃絶を訴える高校生平和大使の活躍する写真、核廃絶のために行動する国連とNGOの写真と続き、パネルの最後は被爆者からのメッセージとして、第1回SSD会議で故田中里子さんも読み上げた、被爆詩人峠三吉の詩で終わりました。 三団体の核廃絶にむけた運動の取り組み写真では、東京地婦連の折り鶴献納や核兵器ゼロメッセージカード作りの様子が紹介されました。 広島・長崎市長からメッセージ 広島市長、長崎市長からのメッセージも披露されました。広島市長は、被爆地からは核兵器廃絶を目指す「2020ビジョン」の展開をしていますが、「核兵器廃絶と(2020年平和の祭典)オリンピック開催という二つの夢の実現に向け私たちとともに力を尽くし、行動してくださることを心から期待いたします」。長崎市長は、「核兵器のない世界をつくる主役は、私たち一人ひとりです」と寄せました。 参加団体によるリレートークは、東京都生協連平和活動担当者連絡会のメンバーがそれぞれの生協で取り組んでいるピースカフェや募金、国際交流など創意工夫した活動が語られました。 特に大学生協の若い仲間たちは、長崎や広島を訪れたり折り鶴を折りながら「自分にとっての平和とは何か」と問いかけながら、平和を考えるきっかけにしていると報告がありました。 東京地婦連は水野副会長が平和への思いを込めて、NPT再検討会議に向けてピースメッセージを集めたこと、次の世代の子どもたちに不戦の誓いを手渡すため、戦争体験を語るDVDの作成をしていることなどを報告しました。 NPT再検討会議に合わせ、東友会では7人、東京都生協連では16人が代表派遣されます。派遣団は合同でグループをつくり、一緒に行動しながら平和に対する思いを全世界に発信していきたいと、竹内誠東京都生協連専務理事は決意表明しました。 最後に、核兵器廃絶に向けたアピールを東京地婦連の大北研修部長が読み上げ、大きな拍手で採択されました。
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■原子力委員会にパブリックコメント提出 | |||||||||||||||||
食品への照射利用を進める立場からの、「原子力政策大綱に示している放射線利用に関する取組の基本的考え方に関する評価について(案)」に対する意見募集がゴールデンウイークにかけ行われましたので、東京地婦連は「本案に反対」の意見を提出いたしました。⇒詳細 | |||||||||||||||||
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■放射線食品照射を考える 連載(21) | |||||||||||||||||
照射ジャガイモがスーパーの店先に
先月頃から店先にはそろそろ新ジャガも並ぶようになりましたが、端境期でもあり、40年近く前、消費者の反対を押し切って例外的に認められた「照射ジャガイモ」が、千葉県で販売されていたわけです。 私たちは照射食品反対連絡会として、4月28日に東武ストアに対し「ただちに販売を取りやめるように」申入書を送ったところ、4月30日に「販売中止」との回答がありました。 そこで翌5月1日には、再発を防ぐために同連絡会から、(社)日本チェーンストア協会・日本スーパーマーケット協会に対して、傘下の会員各社への「放射線照射ジャガイモの販売中止指導のお願い」の要望書を送付しました。 |
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日本チェーンストア協会・日本スーパーマーケット協会に「販売中止指導」要望書
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■結成10周年を迎えた 風の会−その2 | |||||||||||||||||
国民のための司法の確立を目ざして 前号の総括に引き続き、今月からは4月3日に開催されたシンポジウムの各論のポイントをお伝えいたします。 |
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この報告からは基地問題の深刻さと、犯罪被害者の大半が十分な補償も受けられずにいる現状を再認識させられ、焦点の「普天間飛行場移設問題」を国内たらい回しにさせてはならないことを、思い知らされる機会になりました。 報告に立った高橋宏弁護士から、「防衛省の統計によれば米軍による事件・事故(1952年〜2006年)は過去50年余で20万4785件に上る」 「横須賀基地の米兵犯罪の場合、戦場でためらわずに人を殺りくできるように訓練された米兵が、ストレスをためて外出し深夜から早朝まで飲酒した後、自己を抑制できなくなり起こした事件が目立つ。米兵が年配の女性に道を尋ねるふりをしてバッグを奪い、さらに約10分間も女性の顔面を殴打して殺した冷酷非道な事件(山崎事件)の背景には、米軍や国がこのように危険な米兵を、良き隣人のように思わせてきた責任もうかがえる」との発言があり、米兵事件を数多く手がけ、基地問題に精通する弁護士ならではの説明に、参加者は大きな衝撃を受けました。 「横浜地裁によるこの事件の一審の判決は、被害者側への国家賠償の可能性を示唆する内容で、勤務時間外の米兵による犯罪について、例外的に民特法(日米地位協定の実施法)1条等に規定された米軍司令官などの監督権限の不行使の責任が問える、との判断が示され、地裁からは『この判決に込められた裁判所の思いを関係諸機関が真剣にくみ取ってほしい』との裁判所所見が示された」 高橋さんは語気を強めて「この判決で外堀は埋められた。あとは本丸の戦いだ」と、被害救済・国家賠償への道を開く決意を熱く語りました。 米軍基地の危険性を考える さらに高橋さんは「根本的な問題点として、(1)戦後半世紀余り、『公務外』の米兵犯罪は米軍や国には責任がないとされてきたために、効果的な再発防止策はとられていない。(2)1953年10月の行政協定改定の際の議事録では、日本にとって『著しく重要と考えられる事件以外については』裁判権を行使しないことを約束しており、この『裁判権放棄密約』は今も厳守されている。したがって(3)2007年の米兵犯罪(刑法犯)中87%が不起訴である」ことなど、わが国の司法のこの問題における現状を指摘されました。 米兵犯罪の被害者・家族に思いをはせ、国内の米軍基地のさまざまな危険性を考えずにはいられない、意義深い報告でした。
堀越事件テーマに 国家公務員の政治活動と表現の自由について、弁護士の加藤健次さんの報告でした。 勤務時間外に勤務地と関係のない場所で職務とは関係のない態様でビラを配布した国家公務員が、政治的行為を問われた堀越事件がテーマです。 「そのような行為を罰則で禁止することは、表現の自由を保障した憲法21条1項に反するから、無罪である」。東京高裁があまり行わない憲法判断をして、一審を覆して無罪とした経過と意義について、敗訴が多いこの種の裁判の中で勝訴に至るまでの苦労を振り返りながら、公安警察の捜査や公務員の言論と表現の自由をめぐる裁判所の判断の危うさを指摘しました。 |
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■地域ニュース | |||||||||||||||||
確かめ合えたひととき 羽村市婦人会 天候不順もやっと回復した4月30日、第17回羽村市婦人会定期総会が開かれました。 個人会員制になってからもう17年、月日のたつのは早いこと、途中会員の出入りがありましたが、10人に定着してから数年たち、お互いの気持ちを認め合い、納得できる活動になってきたのだと思います。 「会の行く末を考える時では……」と提案したところ、「これからが必要になっていくのではないか」というみんなの答えに、うれしさがこみあげ、続けていく勇気がわいてきました。 会員であればこそ、いろいろな体験ができ、よいお話も聞くことができ、知識を家庭に伝えることができるのです。 例えば「お花見平和のつどい」に孫を連れて行き、みんなの感想に心を打たれ、作文に書いたのを先生が取り上げてクラスで話し合ったことなど、大きなニュースになりました。地婦連につながっていればこそです。 一人ではできないことも仲間とともに行動すれば、自分づくりができるんだよネ。「これからも都合をつけて出かけよう」と確認し合いました。この前向きな姿勢づくりが家族でも認められ、位置づけられているのでしょう。「本来の目的はこれなのだ」と思います。 最後に会歌「ねがい」を歌って終了。二次会は玉木屋さんで、和食を楽しみました。 総会と美術鑑賞 練馬婦人連盟 咲き誇るツツジ、豊かな緑のイチョウが、さわやかな風を吹かせています。練馬区は豊玉、中村が行政、商業、文化の中心、その中村も一歩入れば住宅地が広がります。 この真ん中に位置するように、練馬区立美術館があります。5月8日、円満裏に総会終了後、美しい季節の風に誘われて全員参加で美術鑑賞、今後の事業参加予定などの打ち合わせや食事などをともにしました。 美術館では「プラットホーム2010」展を、野地学芸員の解説で鑑賞しました。この企画展は現代美術に親しむために区が催したもので、「寺田眞由美‐不在の部屋」「若林砂絵子‐平面の空間」が展示されていました。想像を絶した美しく、新しい感覚の作品で、脳にすばらしい刺激を与えてくださいました。 同時に収蔵作品から、菊池伶司のエッチングも展示してありました。私事ですが、彼は私の親愛なる友人のたった一人のご子息で、22歳で夭折されました。彼の作品は難解で、到底すべて理解できるものではないのですが、何度観てもその異様とも見える才能に圧倒されます。ご家族のことを思うと涙が出るのですが、彼の母親に私は申します。「彼は親孝行。分身ともいえる作品をいっぱい遺したのだから……」と。 なおこの美術館には、川島霞子会長の尊父で文化勲章を受章された、田崎広助画伯の作品が数点収蔵されています。初期の作品で、会長のお話では「昔の武蔵野の風景もあり、懐かしく思い出します」。パソコンで拝見でき、存外の喜びでした。 |
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